[TVツッコミ道場]

『徹子とマツコの音楽時代』にスルーされた浜崎あゆみと世論の怖さ

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地方のヤンキーからは相変わらず高支持率!

 今回ツッコませていただくのは、3月29日に放送された『徹子とマツコの音楽時代』(テレビ朝日系)。

 郷ひろみや水谷豊、工藤静香、AKB48指原莉乃らをゲストに迎え、1970年代から現在までの音楽史を秘蔵映像と共に振り返るという内容で、基本的には黒柳徹子と仲良しのお友達・マツコ・デラックスの二人が、ホームビデオのように昔の懐かしいVTRを見ながらくっちゃべるというユルい構成だった。

 70年代80年代のニューミュージックから、アイドル隆盛時代、バンドブーム、小室哲哉プロデュース、宇多田ヒカルなどまで、時代ごとに紹介される音楽番組というのは、近年やたらと多いもの。

 だが、少々気になったのは、司会の徹子でもマツコでもなく、たくさんの懐かしい歌手が登場するなか、一時代を担っていた浜崎あゆみが見事にスルーされていたことだ。世代的にも個人的にも、浜崎あゆみには正直興味がないが、長期にわたる人気・勢いはすさまじかったし、若い女性への影響力の大きさは無視できないと思う。

 一時低迷し、忘れられかけていた安室奈美恵は見事に復活を遂げ、かつてのファンの子ども世代にも人気があるのに、浜崎あゆみはなぜ……?

 テレビの世界は諸事情があって「突然消える人」がいる。諸事情があって「突然復活する人」や、「何の経歴もなく、突然ドラマや映画の主役を務める人」もいる。浜崎あゆみの露出が減った理由は、2000年以降の本人の耳の疾病や暴言騒動、エイベックスのお家騒動、結婚&離婚など、さまざまなことがあるだろう。

 流行の移り変わりとともに、忘れ去られる人はいつの世もたくさんいるけれど、浜崎あゆみの場合は曲が売れなくなり、テレビでの露出が減っている一方で、いまだにプライベートの話題がニュースになるたびに敏感に反応する人も少なくない。また、ニュースすら全くないときにも、ネット上には根強いアンチが存在している。

 だが、悲しいのは「世論」に流され、流行を追う「浮動票」的なファンが離れた今も、「女王」が現状にあまり気づいてなさそうだということ。

 こういう言い方をすると語弊があるが、浜崎あゆみへの「世論」の手のひら返しぶりを見ると、ふと思い出されるのは、マイケル・ジャクソンだ。本人の死によって神格化され、「自称・マイケル好き」が世に一気に溢れ出したけれど、忘れていた人は多かったのではないか。さまざまなバトルを含め、ひとときも忘れずずっと熱心に愛をもってウォッチしていたのは、東スポくらいだった気がするが……。

 「にわかファン」が去ってからの戦略の重要性が問われる部分ではあるだろうけど、「世論」「にわかファン」の恐ろしさを改めて感じてしまう番組だった。
(田幸和歌子)

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