猫ひろしがカンボジア代表としてオリンピック出場！　アスリートに転身した芸能人

編集S　ちょっとしいちゃん、「全日本人が泣いた！」な出来事が起こったよ。とうとう猫ひろしがロンドン五輪男子マラソン代表に決まったの。すごいわ～。

しいちゃん　昨年11月にカンボジア国籍を取得してカンボジアの代表選手になったんだよね。参加標準記録のB標準（2時間18分）をクリアしていないけれども、参加標準記録を突破した選手がひとりもいない国・地域は男女1人ずつ出場できる。猫は、今年2月の別府大分毎日マラソンで自己ベストの2時間30分26秒を記録し、カンボジアのライバル選手の記録を上回ったので、代表となったの。

編集S　そもそもなぜカンボジアなのかしら？

しいちゃん　報道によると、2010年12月に行われたカンボジアでのハーフマラソンで3位に入賞し、カンボジア側から「国籍を変更して五輪に挑戦しないか」とオファーされたそう。通常、カンボジア国籍の取得には「カンボジアに7年間継続して居住していること」などの厳しい条項があるけど、カンボジアの産業に2,500万円以上の投資をしたり国家に2,000万円以上の寄付をしたりした場合は「7年以上の居住」は免除されるとのこと。また、カンボジアに利益をもたらしたり、功績をあげたりしたことを証明できる外国人は、条件を満たしていなくとも国籍を申請できるという法律もある。猫の場合、何かしらカンボジア五輪委員会からのサポートがあったのではないかと報じられているよ。

編集S　でも、外国籍取得には批判的な意見もあるみたいね。

しいちゃん　女子マラソンのメダリスト有森裕子は「心情的にはこれが本当にいいことなのか複雑だ」と批判的なコメントをしてる。ワタミの渡邉美樹社長も昨年11月9日にTwitterで「猫ひろしさんのカンボジア国籍取得 納得いきません」「カンボジアで、現地の方曰く 馬鹿みたいとのこと。 オリンピックは、国際親善にこそ、その目的があり他の国の出場権を得て何になるのか 恥ずかしい」とツイート。その後、ブログでも「カンボジアは知っての通りアジアの中でも最貧国。いまだに10万人の孤児がいる。ゴミ捨て場に多くの人たちが住んでいる。そんな劣悪な環境の中で必死に頑張っている国内の選手がいる。カンボジアの人たちは『彼らの努力はどうなるのだ』と憤りの声を上げているのだ」としつこく書いてる。もっともワタミ社長は、08年に元女性社員が自殺し、今年2月に労災認定されたことが報じられて、ネットでは「お前が言うな」なんて言われちゃってるよ。まずは自社の労働環境を改善しろよ、と。

編集S　でも、マラソン好きの長谷川理恵は「大尊敬します。並大抵のことではないので、本当に練習されていた姿も知っていますし、夢が叶って本当に良かった」と祝福してるよ。というか、長谷川理恵は自分が登場できる場所を嗅ぎつけたら、頼まれなくてもコメント出してくるけど！

しいちゃん　もちろん応援している人もたくさんいるわ。日本陸連理事の瀬古利彦は「本当におめでたいこと。 五輪は参加することに意義がある。選ばれた以上、カンボジア国民の夢を背負って頑張ってほしい」 とコメントしたし、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代も「共感する。私も続きたい」とコメントしてる。

編集S　そうそう、しずちゃんもボクシングで、ロンドン五輪をめざしてるよね。しずちゃんはどうなの？　出場できたとしても初戦で負けて、『世界！弾丸トラベラー』（日本テレビ系）なみに滞在時間の短いロンドン旅行になったらかわいそうだよ～。

しいちゃん　3月22日にモンゴル・ウランバートルで行われた女子アジア選手権の試合では、1回戦で韓国のキム・ヘヨンに1ラウンドで惨敗。5月9日に開催される世界選手権までに「海外を含め、できるだけスパーリングを積む」と誓ってる。5月の選手権では8位以上で五輪切符が獲得できるんだけど、しずちゃんの出場する女子ミドル級は、選手層が薄くて、スパーリング相手が少ないんだって。選手が少ないとライバルは少ないけど、実践経験がなかなか積めないという悩みがあるわね。しずちゃんはたまたま漫画『あしたのジョー』を読んだことがきっかけで07年からジム通いを開始。08年、NHKのドラマでプロボクサー役に抜擢された際、梅津正彦トレーナーと出会い、選手を目指すようになったとか。

編集S　スポーツ選手から芸能界に転身する人はよくいるけど、芸能界からスポーツ選手って難しいよね。元若乃花（現：花田虎上）みたいに、キャスターからアメフト選手というウルトラCもあるけど！

しいちゃん　よく知られたところでは、近藤真彦が芸能活動と並行してレーシングドライバーとして活動してる。元SMAPの森且行はオートレース選手に転身したね。趣味程度なら、道端ジェシカは、10年にオーストラリアで開催されたトライアスロン大会に恋人のF1レーサー、ジェンソン・バトンといっしょに初出場して完走。安田美沙子もマラソンやトライアスロン大会で完走してる。かつてバラエティー番組で活躍していたヒロミは、加圧トレーニングジムを経営する傍ら、自分もトライアスロンに出場したり、レーシングドライバーとしてレースにも参戦したりしてるよ。ちなみに、加圧ジム経営は年商は2億円とも3億円とも言われていて、タレント時代よりも収入アップしたらしい。猫ひろしも、五輪出場でスポンサー料は3,000万円程度、5社と契約すれば1億5,000万円にはなるのではと報じられてる。WAHAHA本舗の芸人が、国民的スターになる日も近いわね！　もっとも今はカンボジア人なわけだけど。

編集S　WAHAHA本舗の喰始や久本雅美、柴田理恵に追いかけられて磨き上げた足の早さでしょう？　どんな走りを見せるのか、ロンドン五輪が楽しみね！