角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第12回

「鬼って優しいよ」セレブ保育園での豆まき、子どもの受け止め方も一味違う!

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全身タイツの真っ赤な鬼が登場!

 保育園や幼稚園は、年間の行事がぎっしりです。うちは保育園なので、親参加なしでほとんどの行事をこなすことになります。2月3日は節分の日。鬼を目の前にしてギャーギャー泣くだけかと思いきや、セレブお坊ちゃまは独特の反応をしてくれました。

 1月下旬から、絵本やお話で子どもたちに節分の概念を教えていたんですよ。悪い子は鬼の家に連れて行かれちゃうとか、豆で鬼退治するとか……そんな感じです。「鬼は外、福は内♪」という童謡があることを今さら知りました。自分が子どもの時は歌ってなかったような気がするんだけどなあ。

 節分には鬼が必要になりますよね。で、鬼は婿ちゃんにやってもらうことにしましたよ。問題は我が子に「パパ」ということがバレてはいけないので、我が子さえ騙せる衣装を探すことにしました。お面じゃ顔は隠れないし、着ぐるみになると数万円もするみたいだし……。ネットで探し、楽天で全身タイツのような衣装を発見。送料入れて5,000円くらいなので買うことにしました。当日まで更衣室の奥の奥にしまいましたよ。子どもたちに見つかったら水の泡ですからね。残るは豆です。保育園には1歳児もいるので、豆を食べて気管に詰まらせることも考えられるので、三角パックに入った豆を買うことにしました。鬼からすると、三角パックのほうが確実に痛いけど、掃除の大変さと危険を考えるならしょうがないです。婿ちゃん、頑張って!

■大事に大事に育てられた子ならではの感性!?

 当日、通常通り朝の会をやって、「今日は節分」「鬼がきたら豆を投げれば逃げて行くよ」という話しをしていると、突然裏口から鬼が!!! ウオーウオーと低い声色を使って子どもたちに向かって行きます。いやー、トラウマレベルで怖いかも。泣いてしがみつく子や、身体能力が高くふだんは強い男の子が先生の後ろに隠れて泣いたり、一番のワルも大泣きです。我が子はパパと気づかず「怖いーっ、怖いーっ」を連呼(笑)。

 そこで勇敢に立ち向かったのが、2歳児のKくん!! ふだんは「寒い」と言って泣くほど、何に対してもよく泣く男の子なんですが、「えい! えい!」と言って、鬼の体を押して追い出そうとしていました。その表情は真剣そのもの、まさに漢の姿ですよ。こんな時って人間の本性(それは言い過ぎか)が出るので、娘が結婚するならこんな子がいいなとかいろいろ考えてしまいました(笑)。弱いタイプだと思ってたのに、意外や意外です。鬼は立ち向かうKくんを持ち上げ(写真参照)、鬼の家に連れて帰るポーズをしたら、Kくんは抵抗せず安堵の表情を浮かべたのでした。うーん、不思議と思いつつも鬼はこの場を締めないといけないので、「やられた!」と言って逃げていきました。

 そのあと午後になって、「Kくんは強いね、がんばったね」と言って頭を撫でたら、Kくんは「鬼って優しいよ、だっこしてくれたよ」と言うじゃないですか! セレブならではのすごい感性です。きっと「見た目が怖くても本当の悪人なんていない」と思っているのでしょうか。それとも「たとえ相手が鬼でも気持ちが通じ合うことができる」と思っているのでしょうか、よく分かりませんが……。ご両親がとても大事にKくんのことを育てていることだけはよく分かりました。Kくん、きっと強い大人になるね。偏見が無いのも素晴らしいよ!

 相変わらず、忙しい保育園ライフが続いています。世田谷区では先日、区立保育園、認可保育園の平成24年度4月入園選考結果が発表(※1)されたので、落選してうちの保育園が第2希望、第3希望みたいな人たちが押し寄せています。「認可外ならここ」と、この「駒沢の森こども園」を選んでくれたことがうれしいですね。区立や認可保育園入園まで1年間だけの付き合いであっても、子どもや保護者に満足してもらいたいです。「あの保育園に行ってよかった」と思ってもらえたらそれでよしです。我が子が最初に通った認可外保育園も1年数カ月の間でしたが、先生たち全員に満足していて「あそこに行ってよかった」と思っています。そう思ってもらえたら……。うちの子どものように、あえて幼稚園には行かず6歳まで「駒沢の森」に通う子どももいるし、幼稚園の帰りに来る子どももいます。考えは人それぞれ、それでいいのです。
(つづく)

※1 区立保育園や公的資金補助がある認可保育所(東京都では独自の制度による「認証保育所」がある)は、入園希望者が多いため入園選考がある。親がフルタイムで就労している、親が病気や親族の介護で保育できないなど家庭の事情を考慮し、保育所での保育の必要性が高さがランク付けされ、高い児童から順に入園できる。「集団生活を経験させたい」「幼児教育のために利用したい」という理由は選考対象とならない。落選し、空きを待つ「待機児童」は、世田谷区では688人(23年度4月1日現在)。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では3歳の愛娘の子育てに奮闘中。

オイラ青鬼ダス!

思いっきり顔バレですが、3000円ほどです

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