[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」2月22日号

YOUへの”実態のない評価”が明るみになった、「婦人公論」の婚外恋愛特集

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「婦人公論」(中央公論新社)2月
22日号

 今号の特集は、「婚外恋愛白書2012」です。「2012」ってことは、毎年恒例にするんかい! と表紙を見ていきなりツッコんじゃいました。ちょうど1年前の号でも「婚外恋愛」の特集を組んでいます。きっと人気企画なんでしょうね。気になったのは、特集の目玉である読者アンケートの結果発表で、合計何人から回答があったのか書いてなかったこと。昨年は106名でした。今回もその程度か、それより少なかったのか……。「2012」と銘打つわりには婚外恋愛人口はそう多くはないようです。

 ただ母数は少なくても、コメントが生々しくて充実しているのがこのテーマの特徴。今回も、「彼といると微笑みがとまらない。夫といると涙がとまらない」(53歳・公務員、彼53歳・交際7年)、「夫とのセックスは家事だった」(46歳・主婦、彼53歳、交際6カ月)、「結婚とは職業であり、夫はその職場の上司。だからストレスがあって当然」(46歳・主婦、彼51歳・交際2カ月)と、名言が次々に飛び出しています。ごくごく一部の語りたがり読者と、多数の知りたがり読者で成り立っている、それが「婦人公論」という雑誌なのです。

<トピック>
◎特集 婚外恋愛白書2012 ――もう夫では満足できない
◎浜木綿子 今さら「恩讐の彼方に」なんて言われても……
◎恋愛依存症に苦しむ女たち

一般人には絶対に真似できないYOUの”自然体”

 前述のように「婚外恋愛」については、ちょうど1年前に同じ特集を組んでいますし、その後も幾度となく似たような企画があったので、目新しい情報はありません。まとめると「いつまでも女でいたいよね、ひとりに縛られるのは不自然だよね、だからしてもいい、でも自己責任でよろ!」てな話です。そこで、今回ご紹介したいのは、同特集内のYOUのインタビュー。誌上での紹介文は、「羨ましくなるほどの身軽さと、自由なイメージのあるYOUさん」としか書かれておらず、この特集でキモとなるはずの恋愛遍歴は具体的には一切触れられていません。もちろん年齢も非公表(笑)なので、ここで補足説明します。YOUは現在47歳。過去に報道された結婚交際は以下の通りです。

1991年 1歳年上のギタリストと結婚。
1997年1月 離婚。直後に7歳年下の俳優・松岡俊介との子を妊娠していることが発覚。
1997年7月 松岡俊介と再婚。
1997年11月 長男を出産。
2006年 13歳年下のDragon Ashのダンサー、ATSUSHIと路上キス&同棲報道。松岡俊介と離婚していたことが明らかになる。
2011年 新大阪駅で別の男性とキスをしている写真が報道され、ATSUSHIと破局したことが明らかになる。その数カ月前にも9歳年下の舞台俳優と路上キス報道あり。

 となっています。新恋人が発覚すると同時に「前の夫(または恋人)とは破局していた」と報じられるパターンが数回。破局時期と交際開始時期があいまいですが、おそらく婚外恋愛や二股もあったのではないかと思われます。それでも女性から嫌われず、むしろ憧れの存在として長らく”いいオンナ”の座に君臨しているYOUの生き方は……。

「私は、過去と今の感性がすべて。ようするに、未来を予測することにあまり興味がないんですよ。決めてもなかなかその通りにならないし、何よりこれっぽっちもワクワクしない」
「『その時々の自分の気持ちに正直に生きたい!』なんていう熱さを持ち合わせているわけでもないんです。ただ、恋であれ何であれ、一瞬一瞬、『やろう』と感じたことをやればいいんじゃないかなって」
「息子にも、相手の男性と格別、仲良くしてほしいとは思わない。(中略)たとえ親子でも、何もかもを合わせようとする必要性はない、好き嫌いを自由に貫けばいいじゃん! と思っています」

 と、ベタすぎるほどの”ザ・自然体”! よーく考えると、離婚直後(離婚前ではないかという疑惑あり)に妊娠が明らかになったり、路上でキスをしまくったりとやってることはかなりエグいのですが、それを感じさせないのは、お肌からファッションから発言からすべての表面上から徹底的に油抜きをしているから。100%オイルカットでパッサパサ。ガツガツ、ギラギラ、ヌラヌラ感がまったくないのです。巧みなイメージ戦略です。でも、茹で過ぎてパサパサになった豚しゃぶだって、肉は肉です。そこんところお忘れなきよう。

 年下と付き合うことが多いのは、「私、健康にまったく問題がなくて、非常に元気なんです。遊び方が若いころから変わりなく、朝までお酒をがぶがぶ飲んじゃう。そういう行動に付き合ってくれる男性は自然と年下になるんです」とのこと。志村けんと似た者同士ですね。これを読んだあと、7ページ後の「読者体験手記 男に溺れる母を憎んで求めて」を読んだらゾッとしましたよ。恋に奔放な母を持った娘(現在は40代)が、子ども時代を綴った2編の手記なんですが、「子どもたちが目の前にいても、2人で寄り添ってベタベタする母を見るのは嫌だった」「私はふすま一枚向こうから延々と聞こえてくるあえぎ声に耳をふさぎ、泣きながら夜を過ごした」「相手や自分の家庭を傷つける恋愛が美しいとは思えない」と、どちらも辛く痛々しいんです。

 読者をあおっておいて最後の読者手記で冷や水を浴びせるというのは、「婦人公論」の特集のお決まりの構成ですが、今回冷や水を浴びせられたのはYOUの”いいオンナ”というイメージのように感じられました。思春期の子どもがいながら路上キス報道とか朝まで年下とがぶがぶとか、ふつうならネットユーザーにコテンパンにされているはず、ということに改めて気付いたんです。

 親に子を預けてちょっと外食しただけで「自分勝手」「育児放棄」とバッシングされるタレントもいるのに、YOUの場合は「自立している」「自由な生き方」と称賛される。YOUの持ち上げられ方は実体がまったくありません。女性誌がファッション的な意図で株価をつり上げた影響も大きいでしょう。へんにママタレ市場に参入してこなかったことも幸いしたのでしょう。扱いは子どもがいない小泉今日子と同じ枠ですし。タレントのイメージ戦略というものは巧妙にできているのだなあとつくづく思いました。そして、受け手の価値観も実にあいまいでいい加減であることも思い知らされました。タレントが品行方正な母親だろうがそうでなかろうが、関係ないんです。
 
■婚外恋愛妄想は異常ではないが、実行は問題!?

 そのほか今号は、浜木綿子が市川猿之助との結婚・離婚を振り返るインタビューや息子・香川照之が11年前に猿之助に会いにいったときの手記の再録、婦人科医・北村邦夫氏と性犯罪被害者救済団体の代表・藤原志帆子氏の対談「女性と子どもの性を、守り育むために」、ルポ「恋愛依存症に苦しむ女たち」など、家族、愛、性について考えさせるページが多くありました。ルポ「恋愛依存症に苦しむ女たち」では、心理学者の伊東明氏が次のように語っています。

「夫以外の男性との恋愛やセックスを妄想するのは異常なことではありません。人間ならば当たり前です。問題はそれを実行に移すかどうか。人は誰しも、最初の一歩を踏み出してしまうと歯止めがきかなくなる危うさを持っているのです」

 「婚外恋愛」特集のあとに、別企画としてこういうルポが入っていて、またもや冷や水を浴びせられました。もしかしたら「婚外恋愛」に否定的な保守的な傾向が強まっているのかもしれません。はっきりとではありませんが、うっすらした変化を感じました。震災以後、家族の絆、夫婦の愛が見直されています。”婚外恋愛=女性解放”という時代じゃないのかも。果たして来年「婚外恋愛白書2013」はあるのでしょうか。女性の欲望は2012年でどのように変わっていくのでしょうか。「婦人公論」を読んで勉強したいと思います!
(亀井百合子)

「婦人公論」

YOUは、紗栄子より全然苦手

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