『サバイバル女道』ブックレビュー

職業の賢者たちが、女がひとりで生きる術を説く『サバイバル女道』

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『サバイバル女道』(小社刊)

 助け合って生きていきましょう、と声高に言われているこのご時世。大事なことだと分かっていますが、自分ひとりでどうにかしなければならない状況も多いもの。頼ることも助けてもらうことも望みが薄い、彼氏や旦那のいない独り身の女性こそ、サバイバル精神を隠し持っていかねばなりません。『サバイバル女道(おんなみち)』(小社刊)は、一生ひとりで生きていくことを想定し、「手に職」をつけるべくあらゆる職業のプロたちに辛酸なめ子がテクニックを聞き出した一冊です。『13歳のハローワーク』(幻冬舎)より読むべき本がここにあります。

 第1章でいきなり2007年ミス・ユニバース世界大会優勝の森理世さんに突撃。日本中の独身女性を代表して、「セレブな男性に気に入ってもらえる術」を教えてもらおうと取材に繰り出しています。「ひとりで生きていくはずでは?」とツッコミはひとまず置いておきます。ラグジュアリーなホテルで美女と向き合い、「お墓参りや慈善事業をすると運気が上がるのですか」「ミス・ユニバース世界大会でライバルを蹴落とそうとする人はいましたか」など、下世話な質問をぶつけるなめ子氏。そしてこれらの質問に対する森さんの回答も想像の上を行く高尚ぶり。一般人との圧倒的な違いを見せつけられました。

 森理世に続き、「写真漫画家」「筆文字講師」「ハッカー」など珍しい職業の方々(全23人)に取材をしていますが、気になったのが「日本舞踊家」「セレブ料理研究家」「結婚予備校講師」の章。

●「着物を着ているとPTAでなめられない。男性にも大事にしてもらえる」(【日本舞踊家】に学ぶ、一目置かれる大人の日舞所作)
●「男の聞き上手はどんどんしゃべらせるから要注意」(【セレブ料理研究家】に学ぶ、食卓を囲める上流階級人脈発掘法)
●「相手のお母さんに気に入られたら結婚は早い」(【結婚予備校講師】に学ぶ、婚活の盲点・彼ママ攻略法)

 心にも付箋を貼っておきたくなる名言が目白押し。メモした言葉の系統で、一生ひとりの覚悟があるのか、それともまだ結婚という道を諦めていないのかが推し量れそうです。私はどうやら後者のようで、自覚していなかった欲望にうろたえました。

 そのほか「薬物依存リハビリ指導員」(かつて札付きの不良だった女性。万引き、シンナー、家出、さらにはヤクザと関わって覚せい剤……という波乱万丈な人生の末、現在は薬物中毒者の治療にあたる)、「バーレスクダンサー」(キャバレーで行われるショーレビューダンス。大事なところは隠してセクシーに踊るのが基本。SEXの経験値を問われるような、容赦ない指導が先生から入る)など、「女ひとり道」のサバイブ能力を確実にレベルアップしてくれそうな体験取材ばかり。

 本書を読むことで取材の擬似体験をし、女としての覚悟とサバイブする知識を身につけました。一生独り身を覚悟した人も、揺れている人もとにかく独身女性に読んでもらいたい一冊です。すでにパートナーがいる女性は心の保険に隠し持ち、そして女ひとり道を生きる女性を陰からひっそりと助けてあげてください。

『サバイバル女道』

女とか関係なしに人間として生きればヨシ

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