[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」3月号

流行は「シンクロ服」! 「CLASSY.」で学ぶ、第一線の”モテ市場”動向

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「CLASSY.」3月号(光文社)

 かつて日本女性の多くが目指していた上昇婚をけん引してきた光文社の女性誌たち。女子大生向けの「JJ」が低迷の末に「おしゃP」という金看板を見出し、一足早く赤文字系カルチャーから脱却。上昇婚したはずの「STORY」「美ST」読者も若かりし自分を引きずる洋服やメイクを「痛い」と総括し始めて、妙にずる賢い印象が漂う光文社カルチャー。その中にあって、「本命彼女」(=結婚相手)という目標を堂々と言ってのけるのが、「CLASSY.」です。

 これまでもレビューで紹介してきたように、「結婚できる服」「着るだけで幸せになれる服」など、もう何が何でも結婚! という清々しい姿勢、そして常に「どういう女性が理想か」という男性の意見を反映させた誌面展開で、「モテ・結婚市場」の第一線を知るには「CLASSY.」を読むのが早いと言っても過言ではないでしょう、きっと。「オーネット」ファッション版=「CLASSY.」ですわな、きっと。

 今月も「肩ひじ張らない自然体こそ新しい本命彼女スタイル もうオシャレは”頑張らなくて”いいんです」という大特集を展開しています。先月号に引き続き、これまでの主張に微妙な軌道修正がなされているので、早速見てましょう。

<トピック>
◎もうオシャレは”頑張らなくて”いいんです
◎目からウロコのデート服『女の思惑』『男の本音』
◎関西リーダーズの”中身”抜き打ちチェック!

■「自然体」とはすなわち策略である

 先月号では「今年こそ『真実の結婚力』を身につける」という企画で、「合コンに白ワンピ、張り切りすぎてて何だか怖い」「いわゆる『モテ服』を着てるコ、会社でもモテようとしている魂胆丸見え」という男性の意見を紹介し、今までの「CLASSY.」の家訓「白ワンピで男を落とせ」「いつでも見られているのでオシャレに気を抜くな」「彼ママへの挨拶は隙のない格好で」の敗北を自ら認めた形になりました。今月号の「もうオシャレは”頑張らなくて”いいんです」のリードには、「CLASSY.」の明るい自己否定とも言うべき文言がつづられていました。

「オシャレの”頑張りすぎ”は、実は周りの人に威圧感を与えるもの。本命彼女にそんなギラギラは必要ありません!」

 ええ! その変わり身の早さ、すげえ! 散々ノストラダムスの大予言に怯えて「ヤバいよ、ヤバいよ」と騒いでいた人が、1999年8月1日に「ノストラダムスとか信じてたヤツ、バカじゃね?」と言って周囲からフルボッコにあったような感じです。

 ”頑張りすぎ”に代わって男性の好感を得ているのが、「自然体」。「CLASSY.」によると、その最たるものが「シンクロ服」だそう。「男のコが女のコに求めるのは、安心感や信頼感。それなら出会いのファッションだって、戦闘モードのモテ服よりも、男のコの共感が得やすいナチュラル志向の”シンクロ服”が正解なんです!」とのこと。

 お姉さま方、「ああ、それなら昔やったわ。犬の顔がプリントされたおそろいのトレーナーにケミカルジーンズ、ウエストポーチでしょ!」とカン違いしてはいけません! それはペアルックです。シンクロ服は、黒ジャケット、シャツ、ジャケット+パンツというメンズライクなアイテムを使ったコーディネートなので、くれぐれも80年代に戻らないで!

コレが最新モテ男(笑)の意見だ!

 ファッション業界全体的にメンズライクなコーディネートが主流になっているということもあるのでしょうが、「目からウロコのデート服『女の思惑』『男の本音』」では、男性読者による徹底的な「女の子らしい」アイテムを叩きが繰り広げられています。例えば、

・フリフリの切り替えワンピース→「ワンピースもフリルも可愛いなって思うけど、やりすぎのものはちょっと戸惑ってしまいます。(略)少しふんわりとしたAラインのシルエットなら上品さもあって、一緒に連れて歩きたくなりますね」

・無地のワンピース→「デートではうれしい服だけど、色には気をつけてほしいですね。ド派手なピンクとかイエローだと遊んでそうな軽そうなイメージがしてしまってダメなんです。やっぱり無難なブラックが品があって素敵かな」

・パールのネックレス→「数珠みたいな大粒のパールネックレスをつけているコを見ると、どうしても派手なうえに押しつけがましく感じてしまうんですよね」

 理由は分かりませんが、なぜか上から目線の男性陣のコメント。「連れて歩きたくなりますね」って、お前カリスマドッグトレーナーかよ。

 他にも「CLASSY.」の「頑張らないことを頑張る」キャンペーンは続きます。お散歩デートでは色気がない大きめバッグがダメ、ホームパーティーではパンツが見えそうなミニスカートはダメ、料理の取り分け・皿洗いで汚れるからドルマンスリーブはダメ、居酒屋デートではモタモタするから履きにくい靴はダメ、家デートでは「華奢なヌードジュエリーを重ね付けして」! ヌードジュエリーってなによ? こんなにいろいろ気を使って計算したコーディネートが「自然体」と言われるのは不条理です。

 そもそも一連の男性陣のフリル・リボンに代表される”女の子らしさ”への嫌悪は、「スイーツ(笑)と付き合っているオレ、カッコ悪い」の表れのような気がするんですよね。「モテたい」と体からにじみ出ている女と付き合うことで、簡単な男だと思われたくない、というような。でもスイーツ(笑)はそもそもファッションではなく、メディアに踊らされている女性、またはその精神を揶揄していたはず。なので、突き詰めて考えてみれば、男性が望むようにメンズライクな流行コーディネートに身を包むこともスイーツ(笑)。そのうち、「本当はモテたいくせに、男みたいな格好している女って何なの?」という意見が出てきますよ。永遠に終わらないイタチごっこです。まあ、女性の服をこまごま見ている男性なんて、ほんの一握りだと思いますけどね!

■関西は治外法権

 これだけ「自然体」「ナチュラル志向」と謳っておきながら、「CLASSY.」の後半ページでは異世界が紛れこんでいます。それが「関西リーダーズの”中身”抜き打ちチェック!」と「関西リーダーズの新生『ディオール心斎橋』クルーズ」です。いや~、みなさん1ミリの隙もないメイクと、神戸巻きを彷彿させるコテ使いで、ちょっと若い君島十和子といったお姿に。洋服もパステルイエローやピンクといった女の子らしい色使いのものや、ゼブラ柄、なんだかよく分からないフルーツ柄など、「無難」とは無縁の世界です。もちろん、靴もバッグも高級ブランド。「ディオール~」の方は、お母様も巻き髪&ひざ上スカートで、ディオールの優雅なVIPルームでの写真もキマっています。

 そもそも光文社女性誌と神戸を中心にした関西カルチャーの親密さは、昔から繋がっていますし、売り上げの面からも無視できないと聞きます。流行に合わせてどんどんカジュアル化していく誌面のコーディネートと、雑誌が持つ超コンサバ精神をつなぐアイテムとして「関西」は絶対手放せない存在。仮に、またコンサバファッション全盛の時代が来たときにも対応できます。一見するとダブルスタンダードに見える誌面は、光文社アイデンティティーを守るための苦肉の策のように見受けられました。

 今月号も強烈な男性の意見でなかなか読み進められませんでしたが、嵐・相葉雅紀のインタビューページで、「無人島に一つだけ持って行くなら?」と問われた答えが、「物ならダウンジャケット」。おかげさまで、男性不信にならずに済みました。冬オンリーのアイテムだしもっと他にあるんじゃない? きっとインタビュー時に目に入っただけなんじゃない? と疑ってしまう回答。でも、こんな素直な男性だっているんだ! と思わせてくれるだけありがたかったです。ありがとう、相葉ちゃん。
(小島かほり)

「CLASSY.」

なんだか分からないフルーツ柄は必見です

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