[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

4時間でインフルエンザを完治させる秘技! 女のたくましき肉体と気合い

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(C)安彦麻理絵

 1月はみっちり「具」の詰まった1カ月であった。時間を有効活用して、自分で意欲的に充実させていったのなら気分はいいだろうけど、そんなわけではない。別に詰めたくもないのに、勝手に詰まってしまったわけだから、なんだか納得がいかない。第一、詰まってる「具」の大半が「子どもの病気」なんだから、充実感なんてありゃしない。

 夜、突然、発熱した長男、これはもう確実にインフルエンザだろうと観念して、翌日病院で検査をしたら、別になんでもなかった。しかも熱が下がってピンピンしてる。まったく、なんだったんだ一体。その代わりといっちゃあなんだけど、今度は私が発熱。28日金曜から、何やら風邪っぽいなーと思って、翌日土曜の朝に熱をはかったら37.4度。まぁ、たいしたことない温度ではあるが、こじらせて寝込んでしまったら困るので、午前中に医者の診察を受けた。で、一応インフルエンザの検査をしたら。

「あらら~~、あなた、A型だよ、A型~~」
「……え……ええええええ~~!!??」

 医者の素っ頓狂なノリの報告に、こっちもつられて素っ頓狂な声を出してしまった……私がインフルエンザ……インフルエンザ……てゆうか、これがインフルエンザなのか!? 体温は37度ちょっとである。それなのにインフルエンザ? インフルエンザって、もっとグワっと高熱が出るもんじゃないの!? ……生まれて初めてかかったインフルエンザが、想像してたのとは違って、なんだか今ひとつ華々しさに欠けるもんだから、どうにも納得がいかない。しかし医者曰く「抵抗力のある人はあまり熱が上がらない時もある」のだそうである。だから「自分がインフルエンザにかかった事に、気付かずに治ってしまう」場合もあるんだそうである。そう言われてまぁ納得いかないこともない。

 なにしろ私は、ここ最近の家の崩壊ぶりに直面して「自分だけは決して病気にはなるまい、てゆうか、私はならない!」と、己の体に言い聞かせて生きてきた。その「気合い」が、もしかしたら自然と私の体に抵抗力を作ったのか……そんなわけで帰宅後、医者の指示に従い、すぐにインフルエンザの薬(タミフルじゃなくて、粉上の吸入タイプのものだった)それと解熱剤、風邪薬を飲んだ。そして「今日中になんとかするから、ちょっとだけ寝かせてくれ!」と、夫に頼んで子どもらを任せ、別室で約4時間、鼻息荒くして、もの凄い勢いで睡眠。そして汗だくで目が覚めて体温計で熱を計ったら、36.4度。思わず拳を握りしめてガッツポーズ。それからそのまま、ぶりかえす事なく、またいつものように慌ただしい日常の波に流されて……こうして、私の初めての「インフルエンザ物語」は終わった……

 てゆうか、なんなのこれ!?

 もっと、もの凄い高熱が出てうなされるかと思ってたのに。そして、タミフル飲んで幻覚とか見れるのかと思ってたのに。それなのに、なんだこれ。以前知人が「そいつ、ガタイのいい男だったから、こっちも期待してたんだけどー、でも、いざヤッたら、ほんっっとに3秒でイッっちゃったの!! もうビックリよ!! なんなのそれって感じー!」と、語ってたのを思い出した。今回のインフルエンザは、なんとなくソレに近い。てゆうか、多分もしかしたら、独身とか子どもがいなかったら、もっとちゃんとインフルエンザになってたのではないかと思う。結局「ゆっくりインフルエンザにもなってられねぇ」という状況が、私の体をこうも図太くさせたのか。

 で、そんなこんなしてたら、日曜日の夕方になって夫が「……なんとなく熱っぽい……」とか言い出した。で、休日もやってる病院で検査をしたら、またしてもインフルエンザA型。医者から出されたタミフルを飲んではいるが熱は下がらず、どんどん上がる一方。……まぁ、ここで「気合いが足りねぇんだよ!!」とか言うのも酷な話か。なにしろ男は弱い。本当に弱いんだよなぁ、と、こういう時につくづく思う。男はそういうふうにできている。

 きのう大久保ニュー姐さんと、久々に電話でそんな話をしたのだが、ニュー姐さんも「やっぱり女のほうが丈夫にできてんのよね~」と、あきれながら笑っている。そして「なにしろ、うちのお母さん、お父さんが倒れてから一度も風邪ひいてないって言ってたもの。介護に忙しくておちおち風邪もひいてらんないのよねぇ~~」と、しみじみ語っていた。

 ああ、一日も早く「普通」の日が戻ってきますように。もう、保育園からの呼び出し電話はウンザリである。

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