しかも娘の前で!?

けいれんで緊急搬送されたデミ・ムーア、原因は亜酸化窒素とあの人気飲料？

2012/01/31 17:30

　ハリウッドの美魔女として名高いデミ・ムーア（49）が、ロサンゼルスの大豪邸から救急搬送されるというショッキングなニュースが流れたのは1月23日のこと。拒食症で倒れた、薬物を過剰摂取した、自殺未遂だとさまざまな憶測が流れたが、彼女のスポークスマンは「極度の疲労が原因」だと発表。「今後、専門家の治療を受ける」とし、事態の収拾を図った。

　しかし、ロサンゼルス郡消防局が公表した緊急通報電話の内容には、通報者の「（デミは）マリファナではないが、インセンス（お香）のような薬物を吸った」という言葉がはっきりと入っており、米マスコミの注目を集めている。

　デミは、昨年11月に16歳年下のアシュトン・カッチャーと離婚することを発表して以来、強いストレスにさらされていると伝えられている。離婚原因はアシュトンの浮気だとされており、それを裏づけるかのように、最近のアシュトンは若い女の子たちとパーティーざん昧の日々を送っている。このアシュトンの未練ゼロの行動に心を痛めたデミは激やせに拍車がかかり、周囲が心配していると報じられていた。

　米芸能サイト「TMZ」は27日、ロサンゼルス郡消防局から入手したデミの異常を知らせる911通報電話の内容を発表。「マリファナではないが、インセンス（お香）のような薬物を吸った」「ここ最近、いろいろやっているようだが、何を摂取しているのかは分からない」「けいれんを起こしており、意識がほとんどない状態」という生々しいやり取りを明かした。当局は、プライバシー保護のため、具体的に「何を吸引・摂取していたか」という箇所は伏せているが、通報者は駆けつけた救急隊員に「亜酸化窒素（笑気ガス）を吸引した」と告げており、このほかにも合法ハーブを吸っていたとみられている。

　ちなみに、デミが吸引した亜酸化窒素だが、アメリカでは誰でも簡単に手に入れることができる。ホイップクリーム好きな国民が多いアメリカでは、押すだけでホイップクリームがすぐに出てくるホイップクリームディスペンサーなるものが販売されており、このカートリッジとして「Whip-its」と呼ばれる小さな亜酸化窒素ボンベが売られているのだ。デミは、今回この「Whip-its」を吸引したと伝えられている。

　なお、通報者は「ここ数週間、彼女は問題続きで」という発言もしており、一部メディアは「まるでデミが手当たり次第薬に手を出しているため、何をやっているのか分からないという風に受け止められる」と報じている。また、住所を聞かれた通報者が、長女ルーマ（23）に確認する声も入っており、娘の前で薬をやっているのかと呆れる声もあがっている。

　一方で、英紙「The SUN」は、デミが、強力なエナジードリンクとして知られるレッドブル中毒になっていると報道。昨年、彼女が離婚を発表した際、一部タブロイドは「デミのアルコール依存が夫婦不仲の原因」だと伝えたが、「The SUN」は「デミは外出先ではアルコールに手をつけず、代わりにレッドブルばかり飲んでいた」とし、「ここ数カ月、彼女はほとんど食べない状態が続いており、食事代わりに日中もレッドブルを飲むようになっていた」と報じた。

　これに続くように、「TMZ」も、デミは2002年ごろからレッドブルをケース単位で発注するようになったと報道。切らすことがないよう、かなり頻繁にオーダーされていたことを明かした。また、今回、救急搬送される数週間前から彼女はレッドブルを大量に飲むようになり、2週間前にハリウッドで開催されたパーティーに出席した際には、アルコールには一切手をつけず、レッドブルばかり飲み続けていたとも伝えている。

　レッドブルにはカフェインが多く含まれており、カフェインに弱い体質の人が多い欧米人にとっては、危険な飲料として知られている。心臓に持病を抱える男性がレッドブルを4杯飲んで死亡したというニュースも流れているほどだ。デミが倒れてけいれんを起こしたのも、ひょっとしたら、亜酸化窒素と合法ハーブとレッドブルの飲み合わせが悪かったからかもしれない。

　心身ともにボロボロの状態なデミだが、ストレスの素であるアシュトンは彼女が救急搬送された時、ブラジルでパーティーを楽しんでいた。すでにロサンゼルスに戻っているが、デミの件についてはノーコメントを通している。彼がデミの元を去ったのは、彼女の薬物乱用やパーティーざん昧の日々が原因だと報じているタブロイドもあるが、確かに薬物の問題を抱えている可能性は高そうだ。

　骨と皮だけの痛々しい姿になってしまったデミが、昔のように健康を取り戻す日は来るのだろうか。これ以上、彼女が壊れないよう、願わずにはいられない。