『アラサーちゃん』峰なゆか×『女子をこじらせて』雨宮まみ特別対談【前編】

「今の時代、モテても恩恵はない!」峰なゆか×雨宮まみが”モテ”を分析

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峰なゆか氏(左)と雨宮まみ氏(右)による「モテ」論

 ツイッターやFacebookといったSNSで自意識が飛び交う時代、至る所で個人の我がぶつかり合っている。殊に恋愛においては、一挙手一投足すべてに自意識が付きまとい、素直に「モテたい」とは言えず、恋愛をこじらせている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、「モテ」を切り口に女の生態を鋭くえぐった4コママンガ『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)の筆者・峰なゆか氏と、モテない日々を回顧しながら自らの「女」を克服しようとする様を描いた『女子をこじらせて』(ポット出版)の雨宮まみ氏を招き、オンナの生き方を模索し続けるふたりとともに、現代の「モテ」を再構築してみたい。

――まず最初に確認なのですが、おふたりの中ではどういう状態を指して「モテ」と言いますか?

雨宮まみ氏(以下、雨宮)
:自分が好きな人から求められて、初めて「モテた」と言えるんじゃないですか。

峰なゆか氏(以下、峰):モテるというのは、もちろん好きな人に好かれたいという欲求もあるんですけど、私は全方位的に素敵な女性だと思われたいという気持ちもありますよ。ただ、好きでもない人から性的に求められても困るだけですよ。

雨宮:「嫌いな人には寄ってきてほしくない」ということだよね?

――「いつもニコニコ明るく、気づかいができて、弱さや隙もある」というのが現代のモテ女子と認識されてますよね。

:そういう博愛主義的な女子が男の会話力を低下させてると思うんですよ。誰がどう考えても面白くない話でも「うん、うん」って聞くでしょ。そういう子が一般的にモテる子なんだろうけど、カン違い男を増やしていることにイラっとする。そういう男と話をしていて、こっちが素直な反応を示すと「反応悪いね」「あれ? ちょっと今の会話、難しかった?」みたいな誤解するの。セックスも同じじゃないですか?

雨宮:そうだね!! 「それ違うよ~」っていうことを得意気にやって、「あれ? 感度悪いの?」ってこっちのせいにしてる(笑)! 女の”感じてるフリ”がもたらす弊害。

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:ダメセックスな男とは何となくフェイドアウトしちゃいますから。そもそもテクニックうんぬんじゃなくて、根本的なところから間違えているから、労力をかけてまで正すのはよっぽど好きじゃないと無理。それを考えると、「あー、はいはい。イッたイッた」って言ったほうが楽なんですよね。ああ、私もカン違い男を増やす一因なんだわ、ごめんなさい(笑)!!

雨宮:でもあまり指摘しても、「次から勃たない」問題を気にかけなきゃいけないじゃないですか。

――中年女性向けのセックス特集を読んでいても、結局女性が悩むのは、男性に「違う」と言えないことなんですよね。

:でも男性も「こいつ、マ○コ臭いな~」とは言わないじゃないですか。言われたら死にたくなるし!  だから男性も言えない部分はあると思うんですよね。私はテクニック的なことを指摘されてもショックを受けないけど、もし「アヘ顔が気持ち悪い」とか「喘ぎ声のドスがきいてて怖い」とか言われたら傷つくなぁ。男性には技術を指摘したらダメで、女性には仕草を指摘したらダメ。

雨宮:付き合い始めに「どういう行為が好きなの?」とお互い聞いたりするのはすごくいいことだと思うんですけど、「してほしいこと」を伝えるより「しないでほしいこと」を伝えるほうがいいんじゃないかと思うんです。って、こういうキレイ事はいくらでも言えるけど、実際に相手に面と向かって言えないのが問題なんだよね。

――セックス、付き合う、結婚する……恋愛をするにはいろんな過程がありますが、「モテ」の恩恵は、どういうところにあると思いますか?

:今の時代、「モテ」の恩恵は、具体的にはないように思えるんですよね。モテている子でも、複数の人からプレゼントをもらったり、アッシーがいたり、そんなマンガみたいなことは起こらないじゃないですか。

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雨宮:バブル時代は、プレゼントやメリットを得ること自体を楽しんでいたんでしょうね。「プレゼント=自分の価値」といった感じで。今はモノやメリットを得ることよりも、パートナーシップを築けるかが重点になってる気がする。「複数の人からモテてうらやましい」という感覚が男女ともに乏しいんじゃないかな? どちらかといえば、ぴったり気が合う人と安定して付き合うということをうらやむ風潮が強い。「本命になる」のが、今のモテの命題なんですよ。

 先日「GLAMOROUS」(講談社)のモテ服特集を見たんですが、掲載されてるのは「ファッション好きな女が許せる、男にウケるギリギリの線を考えてみた」という中途半端な服なんですよ。好きな服を着て輝きたいならその路線を貫いてほしかったし、モテたいなら洋服好きならではのセンスを活かしてしっかり男のツボを突いてほしかった。好きな服を貫くのか、モテ服という戦闘服を纏うのか。「GLAMOROUS」はその辺がはっきりしなかった。

――モテ服といえば「白ワンピ」を啓蒙する女性誌も多いですが、男性の中には「白ワンピを着る女=男にガツガツしてる」という人もいるようです。

:白ワンピは、「私はモテたい」っていう記号なんですよ。それを着ることで、周囲の男にも「好感を持たれたい」という気持ちが伝わるじゃないですか。いわば、コミュニケーションツール、笑顔で話しかけるのと一緒です。「白ワンピバッシングの男」は「白ワンピを着れない女」に媚びを売っている感じが腹立つんですよね!

雨宮:「オレは違いが分かる男」「オレは騙されないぞ」とアピールしたいんでしょうね。そういう「騙されたくない」「オレだけは損をしたくない」という人って結構いるよね。
(文=西澤千央、後編に続く

峰なゆか(みね・なゆか)
1984年生まれ。2005年にAVデビュー。現役女優時代からコラム連載を始め、引退後は文筆業に専念。「GetNavi」「SPA!」「ダ・ヴィンチ電子ナビ」などで連載。

雨宮まみ(あまみや・まみ)
エロのフィールドを主軸に置いたライター。AV情報サイト『メンズナウ』で連載中。共著に『エロの敵』(飛泳社)、『リビドー・ガールズ』(パルコ出版)など。

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『女子をこじらせて』

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