[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」1月22日号

グルメ三昧の林真理子が「婦人公論」で「生活が不安」と弱気発言

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「婦人公論」(中央公論新社)1月
22日号

 「婦人公論」今号の特集は「私の人生に幸せを呼びこむ」。作家の田辺聖子や東大大学院教授の姜尚中、そのほかの著名人がそれぞれの幸福論を語っています。この時期にこういう特集ということは、震災をふまえて「幸せとは何ぞや」となるか、「仕事を通しての生きがい」「家族とのささやかな幸せ」となるのが一番美しい形と思うのですが、それを計らずも破壊する強力コンテンツが仕掛けられていました。林真理子と黒木瞳の対談「『いつか』と『今』が女の運命を分ける」です。ではさっそく見てみましょう!

<トピック>
◎特集 私の人生に幸せを呼び込む
◎養老孟司×茂木健一郎 こんな日本で長生きする意味は
◎オダギリジョー×チャン・ドンゴン 僕たちが本気になるとき

■なぜか林真理子に癒やされた

 林真理子と黒木瞳はドラマ『下流の宴』(NHK、2011年5月~7月に放送)の原作者と主演女優という関係だけでなく、プライベートでもお付き合いがあるそうです。かつて林真理子は自著『美女入門』(1999年)で、「黒木瞳さんと私は縁があるのネ、とつくづく思う。他の人から見ると、全然共通点がないように思われるであろうが、実はいろいろある。(中略)私はずうっと黒木さんのことを意識していたのである」と書いています。そんな因縁深いおふたりなわけです。

 前半は、林真理子がやけに弱気な点が気になりました。「私の場合、年齢を重ねて変わったのは、あまり人と競おうと思わなくなったこと」と柄にもないことを言ったり、「黒木さんはお仕事が順調だけど、今、出版界は不況で大変なので、作家は生活できなくなるんじゃないかと不安になります」と吐露して、黒木から「でも真理子さん、たくさんお書きになっているし、講演などで全国あちこちに行かれて……」とフォローされたり。マリコ先生たら大丈夫かしら、と心配になって公式ブログを見たら、相変わらず食ったり飲んだり買ったり旅行したりブクブク豚肥ゆる生活をしていらっしゃいました。「生活できなくなるんじゃないか」というのは、あくまで”マリコ比”からくる不安のようです。

 後半は、よくあるマリコの夫愚痴大会。「私なんて、夫が定年退職したらどうしよう、と憂鬱です。そもそも、夫婦の会話がないもの」「定年になったら、私が夫用にアパート借りるから、そこに毎日通ってほしい」と、相手が返答に困るような夫の悪口が続きます。そして、最後はお約束の「黒木さん、年とともにどんどん若くなっていて、驚異的!」「私は忙しくて、体を動かす時間がなくて。チョコレート食べないと頭が働かないし」といった美容話で締め。

 通常は「物質的な豊さよりも心の豊かさ」「私の与えられた使命」みたいな話になりがちなんですが、いい意味で期待を裏切られ、林真理子はどこまでも林真理子。バブル期のゾンビみたいな方でした。一応、黒木に「真理子さん、ずっとボランティアなさっていますよね」と話を向けられたのですが、「ボランティアというほどのことはしていません」と謙遜し、「自分が社会から与えてもらったものは、少しずつ返す時期かな、と思って。もう買い物欲もないし……いや、あるか(笑)」という発言をしていました。一応、ニューヨークに遊びに行く予定をキャンセルしてその費用を含めた義援金を送ったり、出版社の主催する読み聞かせに参加したり、被災地で講演したり、エルメスのバーキンをチャリティーバザーに出したり、銀座の高級クラブで「一日ママ」を務めて売り上げを寄付したり、いろいろやってるみたいです。一日ママって……、やることがいちいちバブリーなんだよなぁ。

 でも、この対談を読んで「変われなければ変わらなくていいんだ」ということが再確認できたことはよかったと思います。やっぱり2011年を経て多くの人が「変わらなきゃ」と自分の心にムチを打ってきたところがあると思うんです。それが自然な流れだと思うんですが、やっぱりどこかに「できれば戻りたい」と思っている自分がいる。筆者がなんだかんだで林真理子が気になるのは、きらびやかな時代を知っていて強欲でチヤホヤされた(←女性としてではなく作家としてですが)女性にいくばくかの憧憬の念があるからなのでしょう。そういう思いを抱くことって「悪」なのかな、もっと根本から変わらないといけないんじゃないかな、と不安になることがあるんですが、今回の対談を読んで「ありのままでいいんだよ」と自分を受け入れることができそうです。みなさんにも、黒木瞳の1.5倍はあるマリコ先生のご尊顔をじっと見て、自分を見つめ直してはいかがでしょうか。しかし、よくこんな恐ろしいツーショットを撮らせたな……。

家政婦のカリスマが登場

 同じ特集内からになりますが、インタビュー「”ちょっと運のいい家政婦”が見つけた、どん底から生きる道」をご紹介したいと思います。2011年のエンタメ界のキーワードのひとつに「家政婦」がありましたが、こちらの麻田涼子さんは、潔癖性の夫が原因で心身症、対人恐怖症を患い、離婚時に借金2,000万円を背負わされるというどん底生活から、家政婦になったという方。女中のようなキツい仕事をコツコツと丁寧にこなし、雇い主から信頼を得て遺産2,000万円をもらったりマンションをもらったりしたそうです。波瀾万丈の半生、松嶋菜々子主演でぜひドラマ化してほしいものです。いつの時代もお金があるところにはあります。今時家政婦を雇う人は、相当の金持ち。これからは”家政婦ドリーム”が流行るかもしれません。

 ということで、今号は大好きなマリコ先生の話が大半を占めてしまいました。嫌いな人ほど大好きなもんで、スミマセン。でも、「こうはなりたくないわ」という人ほど、その人の中に「自分」の姿が存在するものだと思いますよ。「婦人公論」は他の女性誌よりもじっくりと読めるインタビューや対談記事が満載なので、そんなことを読みながらついつい考えちゃいます。次号の特集はなんと、「江原啓之さんがみちびく 負の感情をプラスに変える秘訣」! これまた大嫌いで大好きな江原啓之とは……。これだから「婦人公論」はやめられません!
(亀井百合子)

「婦人公論」

真理子ってば控え目になった振りして、結局自分のことだけ語るんだから!

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