[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

「ほんとにもう、ちゃんと自覚してくれよ!」夫に涙で訴えられた四十路の泥酔騒動

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(C)安彦麻理絵

 今年はまったくバタバタと……新年がスタートしてからまだ13日だというのに、なんだかもう慌ただしい。というか、実は昨年末からドタバタしていた、と思う。

 年末29日。その日の夜、私は保育園のママ友から飲みに誘われていた。風邪をひいていて、相当眠くなる薬を飲んでいたから、行くのをやめようかと思ってたのだが、なんだか今さらドタキャンするのも気が引けて、出かけた。それが失敗の元だった。海老蔵が例の騒動で、飲みに行く自分に「出かけるのはやめなさい」と言いたかった、と記者会見で話してたのが思い出される……。

 まぁ要するに、また酔っぱらっちまった、という事なのであるが、今回はいつにも増してひどかった。帰り道、泥酔した私は、電柱か何かに激しく頭を激突させ、道ばたにぶっ倒れていたようである。寒い、寒い……と、ボンヤリ考えていたら、どこからともなく「大丈夫ですか……!?」という声が。次に気が付いたのは、自分の家の布団の中でだった。子どもらが隣で寝息をたてている。ホッとしたのも束の間、猛烈な吐き気に襲われ、枕元に脱ぎ散らかしたコートや服に顔をつっぷして、おもいっきりゲロ。それでなにやらスッキリして、そのまま寝てしまって翌朝。

「くさい!! くさいくさいくさいくさい!!」という、夫の激怒する声とともに起床……。「マリエちゃん、昨日どうやって帰ってきたか覚えてないだろ!?」「…はぁ…」「見ず知らずの、全然知らない人が家まで連れてきてくれたんだよ!」「……」

 夫の話によると、どうやら「見ず知らずの若いカップル」が、私を家まで運んできてくれたのだという。その際、私に水まで飲ませてくれてたのだそうだ。

「あげくのはてには、頭から血まで出して!」

 頭、激痛……触ると手に血の固まりが。

「ほんとにもう、ちゃんと自覚してくれよ!」

 夫は目に涙を浮かべていた……。私も己の情けなさに泣けてしまった。「通りすがりの若いカップル」がいなかったら、私は今頃、凍死してたかもしれない……。もう金輪際、バカな酒の飲み方はやめよう、と、心に固く誓い、翌31日。夫の実家に帰省。頭が激痛のため、洗髪ができず、結局頭に血をつけたままで、夫の実家に行く嫁って一体。

 「せっかくだから新幹線の中で缶ビールでもどうよ?」という夫の誘いにまんまと乗って、スーパードライを1本。(ていうか、あれだけ目に涙ためて私を睨みつけてたのに、
また酒をすすめる夫もどうなんだろう?)新幹線ビールはうまい、が、アルコールが頭の傷に、やたらとしみるのであった。そんなわけで、正月である。(汚い頭で迎えた正月……)今度小学生になる女の子のいとこと、昼間さんざん騒いでた長男が夜になったら39度の高熱を出してグッタリしている……まったく正月早々!! 慌てて、義父母の知人の開業医の元に駆け込み、診察をしてもらった。

 翌日2日。今度は私。夜、白ワインを飲みながらせんべいをかじってたら、ボロっといきなり歯の詰め物が取れてしまった……ああ、歯のトラブルって、いきなり気分がゲンナリしてしまうものである。

 そして3日。自宅に帰って、夜。入浴中の夫が風呂場で何やらわめいている。めんどくせぇなと思いつつ、しぶしぶ風呂場に行ってみたら、夫が「ドアがあかない~っ!!」と、ドアノブをガチャガチャしながら叫んでいる。どうやら、風呂場のドアが壊れてしまって、鍵がかかってしまい閉じ込められてしまったようなのだ。いろいろやってはみたものの全く駄目で、結局、風呂場のドアのガラス、というかパネル部分をぶっ壊す事に。ドガンバギンと壮絶な音をたてて、まるで『シャイニング』のジャック・ニコルソンのようになってた夫(全裸)。……まったく正月早々……。

 翌4日。子どもらを保育園に預け、ようやくホっとしたのも束の間。5日。昼前に保育園から電話が。なんと長男が、頭痛を訴え嘔吐してグッタリしてるというのである。朝、普通にパンなんか食って、いつもと変わらず家を出てった矢先である。その時、私は外出していたので夫が慌てて保育園に向かったのだが、保健の先生に「おたふくかぜこじらせて、もしかしたら髄膜炎の可能性が!」と言われ、急いで近所の救急病院へ。保育園で、おたふくかぜが流行中だったのである。そんなわけで、私も出先から慌てて病院へ駆け付けたのだが、小児科の隔離室で、今までに見た事ないくらいグッタリした長男を見て、どうしたらいいのか分からなくなってしまった。

 そして検査の結果、おたふく&髄膜炎という事で、即入院するハメに……まったく、なんで今年は新年早々こんなにいろいろ、慌ただしいのか!? 長男の入院で歯の詰め物を治すヒマもない。入院中は当然いろいろ大変といえば大変で、なにしろ長男以外にも小さいのがふたりいるし、仕事もある。とりあえず9日には退院できたけど、自宅での安静を言い渡され、仕事も全くすすまない状態で翌日10日。

 朝、赤子をベビーカーから抱き上げる際、腰がグキっと……おもいっきりギックリ腰。「オシッコが漏れそうな人」みたいな姿勢のまま、腰が痛くてまっすぐ立てない有り様になってしまった。早急にホッカイロだの、あたためたコンニャクでの湿布で(コンニャク湿布は効く!)翌日にはかなり持ち直したが。ここまであると、何かに祟られてるんだろうかという気がしてくる。

 そんなわけで、ようやく12日には長男も保育園復帰して、家の中が多少は平穏になった、ような気もするが……なんだか元旦からもう、1カ月以上もたったかのような、そんなバタバタぶりで疲れました!

 その日の昼間、夫がタイ料理が食いたいと言うので近所のカオタイへ。グッタリした状態で、タイめし、かっ食らいながら生ビールを2杯たいらげてしまいました……「ほんとになんだかもう……疲れたよ!!」と、愚痴りながら昼間っからすでに、仕事帰りの中年のようになっていました。

  ああ、もうこれ以上、何事もなく、平穏無事な1年が過ごせますように……!

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