[TVツッコミ道場]番外編

震災、紳助引退、お笑いブームの下火……今年のバラエティーを振り返る

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戻ってくるの?

――今年もあまり明るいニュースがなかったテレビ業界。相も変わらず全体的には低視聴率を嘆く声が多かったものの、その中でも評価・視聴率の高い番組がありました。2011年のテレビ業界を、サイゾーウーマンが誇るテレビウォッチャー・太田サトル&田幸和歌子が振り返ります。

【バラエティー編】

太田サトル(以下、太) 2011年のテレビ界に起こったことで大きいのは、まず島田紳助突然の引退なのかな。

田幸和歌子(以下、田) 『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)をはじめ、紳助番組がバタバタ終わっていったわけだけど、その一方で、日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』と『人生が変わる1分間の深イイ話』は、司会を替えてまだ続いていたりもしてるのが、なかなかしぶといというか、簡単に終わらせたくない人気番組ではあったんだという感じ。

 『深イイ』は今年、激安特集で取り上げた焼肉店がユッケ事件を起こしてしまったりもしてたし、何か悪いものにでも憑かれてたのかという感じでもあったよね。

 いわゆるヘキサゴンファミリーとか、紳助ファミリーといったカラーの強いタレントや芸人も多かったから、「紳助難民」みたいな人が大量に出ちゃうような気もしたけど、上地雄輔、misono、スザンヌ、クリス松村……みんなそれなりに健在です。一時ヘキサゴンぐらいでしか見なかったアンガールズ田中なんて、なんだかプチ再ブレイクしちゃったし。

 新選組リアンは……。紳助引退騒動を受けて、暴力団と親しい芸能人が芋づる式に出てくるとも言われて、週刊誌でも名前が上がったりしていたけれど、結局グレーはグレーのままだったのかな。

 グレーな人を排除すると言っていた紅白だって、暴力団との関わりについては自己申告という謎の形をとって、結局は”例年通り”に近い感じになったしね。

 早くも来年紳助が芸能界復帰、というウワサも一部ではあるみたいだけど、需要はあるんでしょうか。

 去年あたりからネタ番組が次々終わったり、芸人ブームが終息していく感じがしていたところ、震災によって一時自粛ムードになったのがまた、お笑いがますます下火になるのに追い打ちをかけるような形になりましたが。

 若手の無名な芸人がスポットを浴びる機会は確実に減ったよね。

 震災後には、水責め状態から脱出するゲームをやっていた日本テレビ系の『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』が『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』になったり、『爆問パニックフェイス!』(TBS系)が、”パニック”がまずいのか、『爆問パワフルフェイス!』(同)という番組名になったりといった、自主規制的なマイナーチェンジがあったりして、当分不謹慎な笑いはなくなりそうと言われていたものの、比較的早めに通常の感じに戻っていた印象もあるね。

 「笑いを届ける」とか「元気を与える」といった、ある意味で便利な流れが出来たことで、大丈夫な感じにもなったしね。

 2011年のテレビ番組に一番出演したと発表されていた有吉弘行は、本当にいろいろな番組で見た。

 『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のダメ出し企画が典型的かと思うんだけど、視聴者をはじめ、なんとなくみんなが思っていることを有吉が代弁してくれるというのが、一番の強みかと思うんだけど。

 確かに。悪役を一手に引き受けてくれるというかね。使えすぎて、『ロンハー』ではついに秋からレギュラーになっちゃったしね。有吉はもちろん、東京系の芸人が活躍したのが結構印象に残っているんだけど、紳助のことも含めて、脱・吉本的な流れはちょっとはあるのかな。

 ウッチャンやとんねるず、爆笑問題とその周りの人、さまぁ~ず、バナナマン、有吉、ザキヤマこと山崎弘也……土田晃之なんかもそうかな。とんねるずがこのあたりを集めて『東京風』(フジテレビ系)という番組をやって、その中でも東京の芸人同士の結束を固めてたけど。

 どこかしら、対関西みたいなところが根っこにはあるのかもね。見てると普通にみんな仲良くて、先輩芸人にいじられてても、結構楽しそうに見えるし。

 昨年までは多かった「衝撃映像」系の番組から、今年の中盤からは、『ストライクTV』(テレビ朝日系)のような世代で盛り上がれる、ちょっと懐かしい音楽のVTR映像でトークする番組がやたらと増えたよね。

 有りもののVTRとスタジオトークで作れるというコストパフォーマンスの高さはいいだろうし、今流行っている曲よりも、お茶の間的には盛り上がるだろうしね。しばらくは優良物件的に続きそう。

 内容よりもコスト重視、さらに人気がとれればいうことない。来年もこれが求められていくのは確かなのかな。

『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』

やっぱ今年もテレ東さんでした

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