[TVツッコミ道場]

本当に”おおらか”なのか? 鶴瓶の息子がビッグ発言を連発

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「SWITCH」vol.27(スイッチパブリ
ッシング)

 12月13日に放送されたNHK『スタジオパークからこんにちは』。ゲストは、連続テレビ小説『カーネーション』でヒロイン糸子の夫・勝役として出演中の俳優、駿河太郎。笑福亭鶴瓶の息子だ。ドラマでは、「細かいことにはこだわらず、いつも笑顔で機嫌がいいのが身上」(番組ホームページより)とあるとおり、憎めない役柄を演じている。

 トーク番組初体験という太郎さんだが、話を聞いていると、ちょいちょい「あれ?」という違和感があった。

 まず短大時代。卒業制作の映像作品で、常に真ん中に映り込んでいたということから、

「出る側やな、っていう思いがありましたね」

 と、自分がスポットを浴びる側だと気づいたそうです。卒業後は、いきなりミュージシャンを目指しロンドンに「音楽留学」してしまうわけだが、この時点での太郎さんは楽器は弾けません、曲も作ったことありません。それでもロンドンへ行ってしまうその行動力はなかなかのもの。その後、この音楽修行は実り、2003年に「taro」という名でソロデビュー。バンド活動を経て、08年に今度は俳優デビュー、現在に至るという流れだ。

 当時、自称ミュージシャン状態だったことについて、番組MCの青山祐子アナが言う。

「ミュージシャンとして認めてもらうって大変じゃないですか?」

 するとtaroさん、

「言ったもん勝ちなんですよね、ああいうのって」

 そういうものなんですか、ロックの神よ。

 それにしてもtaro、育ちのよさゆえか、天然な”上から発言”が番組の内でもちょこちょこあった。たとえばNHK大河ドラマ『龍馬伝』。土佐勤王党の一員として出演したが、まあ、大河出演と言っても、大勢のうちのひとりである。それでも、

「独特なんで、やっぱし、大河って」
「僕にとってはひとつ、転機になった作品になったんじゃないかなと思いますね」

 と大河を語っちゃう。taro語録、続く。

「ポリスターからデビューすることになるんですけど」
「taro時代の音源って」
「俳優・駿河太郎として」
「駿河太郎という役者は僕しかいないので……」

 この「自分のことを外側から言う」感じ、どこかで聞いたことがあると思ったら、谷亮子議員の現役選手時代の物言いに近い気がちょっとしたのは自分だけだろうか。

 番組中盤、俳優への転身を語ってもらう段になり、画面に<ミュージシャンから俳優へ 挫折を力に>と映し出される。これに対してtaro、

「挫折というか、ま、経験ですよね。『ミュージシャンとしての経験を力に』」

 挫折じゃないんだと。訂正を促さんばかりだ。

 小学校1年生から高3年生まで、サッカー、野球、柔道、バスケと3年ごとにやるスポーツを変えたり(しかもすべて『キャプテン翼』や『スラムダンク』とかマンガの影響らしい)、思い立ってミュージシャンになろうとしたり、今度は俳優でと、自分探しに余念がないというか、基本的に飽きっぽいのかな、taroさんは。

 そんな”俳優・駿河太郎”に、義理の父親役でもある小林薫からVTRメッセージが寄せられていた。

「お家柄もよろしい人なんで、おおらかに育ってるな、と」

 なんでも小林薫含む共演者たち数名で食事に行ったときに、taroさんは自分の食べたいもの、飲みたいものをさっさとオーダーして飲み食いしてたのだとか。その姿を見て、

「おおらかだなと思いながら」

 2回目の「おおらか」入りました。あげくの果てには酔いつぶれ、先輩方の前で堂々と眠ってしまったtaro。

「おおらかだなぁ……と」

 3回目だ。「お家柄もよろしい」という言い方なども含めて、これ、京都の人が帰ってほしいときに使う「ぶぶ漬けでもいかがどすか」的な、遠回しの皮肉みたいに聞こえるのだが、大丈夫でしょうか。しかも、小林薫のことを、「あの人」呼ばわりしていたし。

 数々の「語録」には、たぶん悪意も卑屈さもなく、ほぼすべて素で言っている。人との距離も同じ。本当にのびのび育って「おおらか」なんだろう。常に楽しそうだし。taro伝説、まだまだ始まったばかりです。
(太田サトル)

「SWITCH」

鶴瓶-(邪悪+計算)=taroさん

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