角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第8回

過保護なパパママに人気のアクティビティ、講師は元K-1王者!

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「空手」の時間では礼儀作法から学びます。ふ
だんとは違う雰囲気に、子どもだちはドキドキ
しながらも楽しそう。

 うちの保育園は、毎日日替わりで”アクティビティ”があります。アクティビティとは、簡単に言えば習いごと付き保育園なんですよ。私自身、働いていて、なかなか習いごとに連れて行ってあげられないので、「保育園に先生が来てくれればいいのにな」と、常日頃から思っていたんです。娘を水泳教室に連れて行ったことがあるんですが、知らない友だちばかりでモジモジしてしまい、本領発揮とはいきませんでした。いつもの友だちと一緒なら人間関係を気にすることなく、習いごとに集中できるんじゃないのかなと思っていたので、保育園をオープンさせることになったとき、「毎日アクティビティ」を売りにしようと思いました。しかも、無料でね。保育料に含むことによって、親の都合で「参加できない子」をなくすためなんです。

 以前、娘が通っていた保育園では、アクティビティが有料で(最近、うちの保育園の影響か一部無料にしたらしいですが……)、参加してない子どもがうらやましそうに身を乗り出しているのを見てしまったんです。他人の子どもでも、同じ子どもを持つ親としてとても辛い気持ちになりました。習いごとに実際通わせるとなると、1レッスン2,500円が相場。それを無料にすることは保育園として画期的だと考えたのです。

 アクティビティには、「空手」は必ず入れたいなと思いました。強い心と強いカラダを作るのが、角川家子育てのテーマで、それを保育方針にしようと思ったんですよ。案の定、この保育方針に共感した保護者が集まり、園として利益を生むことができました。「また、来たい」「今日、押忍(おっす)の日?」「食育?」と聞いてくる子どもたちを見ると、うれしくなります。

 子どもは素直ですからある意味露骨で、好きな時間や好きな先生についてはっきり言います。娘はその日の内容がつまらないと「もう、終わりにしたい」などと言うのです。なので、はっきり言ってくれる子どもがいると、先生チェンジの参考になるのでありがたいですね。私や園長がダメ出しをしてもおもしろくならない場合は、残念ながら先生やアクティビティ自体を変える方向で見直さないといけないと思っています。ダラダラつまらないものを続けると、子どもはお家で報告しますからね♪

■魚は切り身で泳いでいると思っている子も……

 人気のアクティビティはズバリ、元K-1王者のニコラス・ペタスプロデュースの「空手」と、料理研究家・藤野真紀子プロデュースの「食育」です。やっぱりプロにはかないません。異年齢(※)の一斉授業ですが、全員が楽しめる内容になっていて、全員毎週楽しみにしてるんですよ。特に空手は礼儀作法も同時に学びますから、お父さんに怒られたことがない子どもは最初戸惑います。ですが、親からは「厳しくしてほしい」とのリクエストを受けています。地域柄、過保護な親ばかりで「空手で怒られるのが怖い」とか言い出すかもしれないと警戒していましたが、意外にも「家では厳しくできないのでやってほしい」と言われているんです。確かにうちも激甘なので、「曲がった根性を叩き直してほしい」と思ってますね。こうなったら人頼み、空手道の「道」の力を借りて、わがまま娘から脱却して慶應幼稚舎に受かるくらいの子どもになってほしいものです。不良息子を厳しいイギリスの寄宿舎にブチ込む感覚に近いかもしれません(笑)。

 空手と双璧で人気がある「食育」は、自分で食べ物を作る喜びにみんな燃えています。粉をコネコネしていたら、あらら不思議、お団子になったりというワープ感がたまらないみたいですね。食べている魚が、大海を切り身で泳いでいると思っている子どもさえ最初はいました。保育園は親がやってあげられない教育をする場だとつくづく思います。

 うちの娘は「なんで?」「どうして?」「何それ?」攻撃の真っ最中。適当に答えるのではなく、親の知らないことはイミダスで調べて答えるようにしています。他の園児に対しても、質問されたらちゃんと回答をするようにしていますね。子どもは能力は無限です。伸ばしてあげるのが大人の役目なんじゃないでしょうか。
(つづく)

※異年齢保育……年齢が異なる子どもたちを同じクラスやグループで保育すること。「縦割り保育」ともいう。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では3歳の愛娘の子育てに奮闘中。

『ひとりっ子をグングン伸ばすママがしていること』

空手、マスト!

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