[TVツッコミ道場]

劇中歌の配信&スネ夫推し! 『ドラえもん』が変なことになっている

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『ドラえもん☆ソング・コレクション』
(コロムビアミュージックエンタテインメ
ント)

 ジャイアン、歌手からプロデューサーに転向!?

 そのサプライズ発表は、『ドラえもん』(テレビ朝日系)12月2日の放送回で行われた。ジャイアンとスネ夫が一緒に見ていたテレビ番組で、アイドルグループを後ろに従えた音楽プロデューサーがドヤ顔で語っている姿が映し出された。これを見て、

「ありあまる才能を独り占めするのはもったいないよ!」

 と、突如ジャイアンをそそのかし、その気にさせるスネ夫。そう、プロデューサーならば、ジャイアンのあの歌を聞かずに済むということだ。その気になったジャイアンは、発表する。

「オレ、歌手になるのやめた。プロデューサーになる!!」

 ジャイアンは本気だ。ジャイアンに心変わりさせるほどの音楽プロデューサーの魅力。なんというか、そういう時代なんですね。

 ジャイアンプロデュース第1弾アーティストとなったのは、結局言い出しっぺのスネ夫。スネ夫のために早速ジャイアンが曲を書き下ろすわけだが、これがまぁ、なかなかのインパクトだ。

 まずは、「ジャイアンいい奴」「ジャイアン最高」と、ジャイアン讃歌でしかない「心の友」。そしてもう一曲、「海外進出」を視野に入れたという、「ヘイヘイスネオ」。これがさらにすごい。ハンバーグ、ラーメン、アイスクリームなど、カタカナの食べ物(これがジャイアン的海外展開らしいところがすごい)を羅列し、「イエィ!」で占める。なぜ「ヘイヘイスネオ」で食べ物の名前羅列なのか、海外進出視野でハンバーグやアイスというチョイスするなど、このジャイアンのセンスにはなんだかロックを感じてしまったのは間違っているでしょうか。

 ともあれ、これはひどいということで、結局ドラえもんのひみつ道具の力を借りて、「必ずヒットする」曲を製作することに。コンセプトは、「キザでお金持ち」「南国って感じのパーッと明るい曲」「世界に通用するような曲」。やっぱり「世界」にこだわるのか、ジャイアン。

 こうして出来た曲が、「おぼっちゃマンボ」という曲。これがまた、本当に一度聞いたら耳に残る系のラテンな曲で、「そ~れ、おぼっちゃマンボ!」という感じのサビは、つい口ずさんでしまうほど。

 これで、ご近所レベルではあるがかなりの人気歌手になり、スネ夫が増長し始める。最終的にそれに面白くなくなったジャイアンがキレて、

「スターになるのはオレ様だ!」

 とステージに上がり、「♪ボエ~」。耐えきれなくなったマイクが大爆発という、いつもの感じのオチ。

 近年、「きれいなジャイアン」がメジャー化するなど、ジャイアンのキャラクター性が人気になったり、「のび太的生き方」といった感じでのび太にもスポットが当てられたりする一方で、どこか地味ポジションなスネ夫。劇場版もたいていカッコいい役は、のび太とジャイアンだったのに、ついにスネ夫推しの時代到来か。

 そう思っていたら、翌週9日の放送も、「巨大スネ夫あらわる!」と再びスネ夫メイン回が。

 身体が小さいからジャイアンにかなわないということで、ドラえもんのひみつ道具を借りて大きくなるスネ夫。ここでもやっぱり増長してしまい、薬をかけすぎて2階サイズぐらいになっちゃう。なんかヘンにテンションがあがったスネ夫、巨大な身体で街なかで

「そ~れ、おぼっちゃジャンボ!」

 と、「おぼっちゃマンボ」の歌詞違い。スネ夫推しとともに、この曲もヘビーローテーションして、定着させようとしているみたい。ちなみに前週の終わりには、「おぼっちゃマンボが聞けるチャンス 番組終了後 番組ホームページまでアクセス!」とでかでかと表示されていた。着うた・着メロを配信するらしい。『ドラえもん』が配信ビジネスに手を出すというもまた、時代ですね。

 そのうち、元のサイズに戻すためのスモールライトをにぎりつぶして壊してしまうスネ夫。最終的に、ますます巨大化してしまい、逃げまどう人々。警察、消防、自衛隊まで出動する怪獣映画のような展開に。これ、結局は、のび太が失敗するのと同じパターンだ。金を持ってて小意地の悪いのび太、それがスネ夫なのか。

 とにかく、「おぼっちゃマンボ」がくせになる名曲なのは確かかと思うので、トヨタの実写版『ドラえもん』CMでスネ夫役を演じている山P(山下智久)にぜひ、「おぼっちゃマンボ」を、「はだかんぼー」に続くソロ曲としてのリリースを熱望したい。
(太田サトル)

『ドラえもん☆ソング・コレクション』

まさかの、「おぼっちゃマンボ」収録アルバム!!

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