科学の介入しない世界

「媚薬もおもちゃも必要ない」! 「媚薬ナイト」で岩井志麻子がアンチ表明?

2011/12/07 17:00
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『媚薬の検証』(データハウス)

 媚薬……それは、恋の炎を燃え上がらせてくれる魔法の薬? 狙った相手をイチコロにできる下心満載の夢の薬? 世にある”媚薬効果”を謳うアイテムはどう考えても怪しいのに、「これを使ったら……」と魅せられてしまう自分も確かにいる。そこで、新宿ロフトプラスワンで「媚薬ナイト」という怪しいトークイベントが開催されるという情報を聞きつけ潜入してきました。事前情報によると、ここでは「媚薬=惚れ薬」ではなく、精力剤や強壮剤など性的能力や興奮度を高めるアイテム全般を指すのだそう。なるほど、自分と相手が興奮しさえすればそれでよいのであれば、媚薬は実在するのかも。しかしやっぱり怪しすぎる「媚薬」の世界。さてその実態は?

 このイベントは、絶倫料理から昆虫まであらゆる媚薬を実体験レポートした本『媚薬の検証』(データハウス)の著者である、ライターの川口友万さんが主催。観客は7:3ぐらいでやや男性のほうが多めですが、女性も意外と多いという印象。男性陣はスーツ姿のサラリーマン風の方がほとんどで、エロな雰囲気は皆無です。まずは媚薬を体験するということで観客全員に配られたのが、サソリとサンショウウオの素揚げ(少量では効果はないそう)。私はチャレンジしたがる性質なのですが、隣の男性は拒否していました。もったいない……。編集Nも無理とのことでしたので、私がサソリ2匹とサンショウウオ1匹をおいしくいただきました。サソリは塩味が効いてて美味。おかわりしたくなったほどです。サンショウウオは、焼きすぎた小魚のような味で少し癖がありました。

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手前がサンショウウオ、隣がサソリです

 そして、イラストレーターでありニンニク研究家でもあるラジカル鈴木さんによる「ニンニクのススメ」話。ニンニクは媚薬としても効果が高いのだそう。ただし一かけらでは足りないので、一房分を食べること。これならすぐに実践できそうですが、翌日の体臭には要注意!

 唐突に始まった「女性向けバイブ紹介コーナー」に登場したのは、バイブコレクター作家のOL桃子さんら、若い美女3名。「女子にとってオナニーとセックスは別モノ」「本物の代わりではなく、ニセモノとして楽しむ」「ローションは女性の大切な場所に触れるもの。成分をしっかり確認するべし」といった言葉がポンポンと出てきたり、女性”自身”の型を取り「ジオラまん」という作品を作っている漫画家・ろくでなし子さんの楽しそうな話しぶりに、男性客はやや引き気味!? 女性があっけらかんと明るくエッチな話をする様子は清々しいものですけどね。

 そして作家・岩井志麻子先生が登場。「私は”屋久島派”だから、媚薬もバイブも必要ない。何も道具がなくてもオナニーできるよう普段から鍛えてる」と登場早々ブチかまし、会場は大爆笑! 18歳年下の韓国人男性と結婚した志麻子先生によると、「韓国人は強いけどヘタ。日本人はパワーはないけど情緒がある。”一人日本軍”としていろんな国の男に戦いを挑んできたけど、日本の男が一番上手いよ!」と力説。先の女性陣のセックストークで意気消沈していた会場の男性たちを励ましているかのようでした。

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左からOL桃子さん、小室友里さん、岩井志麻子さん、川口友万さん

「フェロモンCDっていうのがあって。ムードを高めるサブリミナル効果入りのBGMかと思って、事に及ぶ前にこっそり部屋でかけたら、『アハ~ン、ウフ~ン』というイヤらしい声が入っているだけだった」
「女性にとって、セックスはオナニーのためにあるもの。脳内に思い出の冷蔵庫があって、タッパーで仕分けしてる。保存食だから古いものからどんどん捨てていく」

 など、笑わせながらも共感させたり、女性客をウンウンと納得させたりするセックス観を披露し続けます。媚薬についてのトークなのか何なのか分からなくなってきたところに、「『an・an』の企画で、セーラー服を着て秘宝館に行かされたときに分かったことがある。ああいうとき、周囲の人が笑ってくれるほうがずっといい。見て見ぬふりされるのはツライ! 変態の気持ちがよく分かった!」と、よく分からないオチをつけた志麻子先生の独壇場に大きな拍手が巻き起こりました。志麻子先生のエロ漫談はもはやプロ芸人の域です。

 さらにその後もイベントは続き、元刑事で犯罪学者の北芝健さん、月刊『ムー』(学研パブリッシング)三上丈晴編集長などを交え、「究極の媚薬とは?」と落ち着いた学術トークが展開されました。北芝さんや志麻子先生による、世界各国で食べた&食べさせられた珍しい精力料理の話には会場全員が興味津々。そして最後には「人間にとって最高に効果があるのは●肉かもしれない」という結論に至り、会場も不思議な納得ムード。媚薬をめぐる人間の果てしない探究心を感じる一夜はこうして終了したのでした。媚薬に対する好奇心の根源はセックスへの渇望、そして生きることへとつながっているのかもしれない……ですね。

『媚薬の検証』

オヤジのロマンって感じですなぁ

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最終更新:2011/12/08 01:02
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