噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第103回】

不自然な記事から浮かび上がる長谷川博己と「セブン」の共謀疑惑

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「女性セブン」12月8日号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第103回(11/25~11/29発売号より)

 自宅電気のブレーカーを50アンペアから30アンペアに下げた。今夏、東電の脅迫節電の結果、そんなに電気を使う必要はないと判明したからだ。これで基本料金が500円ほど安くなる。ブレーカー交換に来た東電男性は、かなりのイケメンだった。皮肉のひとつでも言おうと思ったが、顔を見てやめた。工事が終わり丁重に説明されたが、「お前にはガッカリだよ」と言われている妄想に始終取り付かれていた。色黒のイケメンだった。

1位「長谷川博己 『劇団いじめられっ子』『ダニアパート』時代」(「女性セブン」12月8日号)
2位「東尾理子 『今回で採卵は4回目に…』不妊治療1年半を激白」(「女性自身」12月13日号)
3位「女優からカリスマセラピストに 宮崎ますみさん前世治療を誌上公開」(「週刊女性」12月13日号)

 なんとも不思議な記事である。『セカンドバージン』(NHK)で脚光を浴び、ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で本格ブレイクした(?)俳優・長谷川博巳の下積み時代のエピソード。それが「セブン」の巻末特集だ。

 そこには『家政婦のミタ』のダメ男同様、長谷川のこれまでのダメダメエピソードがつづられている。小学3年生でイギリス生活を経験した長谷川は、父親の反対があったが大手劇団の研究所に入所。その間、知人のイタリア料理店で皿洗いのバイトをするも、すぐに辞める。にもかかわらず、このレストランで毎日ご飯を食べさせてもらう長谷川。劇団では先輩にいじめられ、関係者に愚痴を言いまくる。家賃7万円のボロアパート暮らしで、ダニが多いとまたまた愚痴を言う。2005年に蜷川幸雄に見出され、翌年には正式な団員になるが、わずか8カ月で退団。その後、小栗旬に感化され現在の立ち位置に。現在でも家賃10万円ほどのワンルームに暮らす。

 ダメ男がやっとチャンスを掴んだ、『セカンドバージン』も『家政婦のミタ』も高視聴率だった。そんな長谷川ってどんな人? 知らない人も多いだろうから、ここらで下積み秘話でも紹介しておくか。そんな企画である。だが不自然なことに先日熱愛報道された鈴木京香の名前がどこにもない。完全無視。もちろん京香との熱愛報道は『セカバー』の宣伝ではとの疑惑から「セブン」が無視するのも当然――では決してない。なぜなら熱愛発覚当初、多くの芸能マスコミが「宣伝か」と疑問視する中、「セブン」は”真剣交際”を堂々と主張し、掲載していたからだ。他女性週刊誌「自身」「週女」はこの熱愛を完全無視したのにも関わらず、である。おかしいでしょう。真剣交際説はどうしてしまったのか!?

 さらには長谷川がかつて所属していた大手劇団を匿名扱いにしている。こんなこと調べればすぐに「文学座」だと分かるし、有名な事実なのに、なぜ匿名? さらにさらに今、長谷川を語るなら、京香同様元カノである白石美帆の存在が触れられていないのはなぜ? しかも、である。08年に発覚した無名時代の長谷川と白石との熱愛をスクープしたのは他でもない、「セブン」だったのだ。にもかかわらず、これまた無視。これらから導き出される結論はーー。白石交際報道も、京香交際報道も、仕掛けは長谷川サイドで、今回のダメ男企画も巧妙な”俳優・長谷川”のPR。売名行為は大成功で「セブン」と長谷川(ヒラタオフィス)は意外と仲良しなんだな、ということか。それ以外には、意味が分からない。

 こちらは”私生活PR大作戦”芸能人の頂点に立つ男・石田純一夫妻の話である。今年6月、石田夫妻が不妊治療を開始したことを公表、マスコミはこれを大きく取り上げた。前妻との離婚→歳の離れた有名プロゴルファーとの再婚→派手な披露宴→不妊治療。素晴らしい私生活ネタ大リレーである。もちろん6月の初公表の際、夫の石田は不妊ネタで多くのマスコミに露出した。その中には「自身」もあった。毎日のようにホルモン注射を打ち、毎月妊娠検査をするなど涙ぐましい努力を重ね、医師には「チャンスはあと4年程度」と言われたことなど、石田は赤裸々に語っている。

 それから半年――。今度は夫に代わって妻・東尾理子が同じく「自身」のインタビューを受けた。「そろそろ忘れられそう」という、実にナイスなタイミングである。内容は随所にノロケが散りばめられた治療の経過報告や苦労話など、よくある話なのだがーー。ありました、新ネタが! 

 それが “注射”である。

 理子は排卵誘発剤を自分で注射しているのだが、自分で注射する気持ちを夫・石田にも味わせるため、自己注射の指導に同行、石田にも自己注射させているというエピソードを披露した。これは凄い! こんなことまでやる石田も凄いが、こんな美味しいエピソードを用意する理子も立派な嫁である。石田夫妻のナイスなコンビネーション。さらにこの夫婦、治療公表から6カ月記念とでも思ったのか、「自身」以外でも怒涛の不妊治療ネタを開陳しているのだ。11月3日、ロック歌手・ダイアモンド☆ユカイの双子誕生について石田が不妊治療にも触れて祝福。16日、元タレント・山本モナの妊娠発表に関し、「あやかりたい。(僕らも)近いんじゃないかと思う」と発言。15日、今度は理子が「毎日新聞」の不妊インタビューに登場。しかも 「自身」では今後も石田夫妻の不妊治療を、定期的にレポートするという。いやはや、脱帽である。こうなったら最後まで付き合おうじゃないか! がんばれ石田夫妻! 完全に応援モードである。先週は元カノ長谷川理恵が神田正輝と結婚? というネタを提供してくれていたが、本家本元はやはり格が違った。

 女優の宮崎ますみがヒプノセラピーなる前世治療のセラピストになっているという。前世治療とは「いま抱えている問題につながる前世を知り、死の場面を体験。その人生が現在に与える影響を探り」だって。そのセラピーを「週女」記者が体験したというもの。あなたの前世がこうだったから、今の悩みがある。それを知ることで癒やされる、だって。通常の頭の人には理解できないシロモノだ。ネットで料金を調べたら3時間で3万円。安いのか? 高いのか? 理解できない。

 何度もいうが、女性週刊誌はスピリチュアルやオカルトをなぜ好意的に取り上げるのか。オカルトの危うさ、怖さをメディアはもう忘れてしまったのか。いや、「週女」は忘れたわけではないようだ。同じ号にこんな記事が掲載されている。「『オウム』とは何だったのか?」。まっとうtな記事だ。読者の反響が大きい、雑誌が売れるというだけで、検証もせずオカルトを垂れ流すのは、彼らの共犯である。

『カリギュラ』

小栗くんと仲良しだそうです

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