[連載]イケメン図鑑

イケメン女装の『Miss Boys!』に接近♪ 「100%男じゃなくて女性な面もある」!?

2011/11/29 11:45
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イケメンふたりがそろってサイ女に登場よ~

 きれいなイケメンはお好きですか? 「男の娘」ブームがじわじわ来ている今日この頃、何と女装男子による応援団を描いた映画『Miss Boys!』が誕生。メインを張るのはバンド・ココア男。でも活躍中のイケメンふたり、鎌苅健太くんと鈴木勝吾くん。日頃は”ケンケン”、”勝吾”と呼び合う仲良しのふたりに女装の魔力から映画の魅力まで語っていただきました!

■女装でノリノリ!

――今回の映画で「女装男子」を演じることになったと知った時、どんな気持ちでした?

鎌苅健太(以下、鎌苅) 自分としては「大丈夫かな?」って思いました。実は昔、女装させられたことはあるんです。子どもの頃、僕のまつ毛が長いからって姉が面白がって……。でももう体も大きくなってるし、果たして似合うんだろうかという不安はありましたね。

鈴木勝吾(以下、鈴木) 僕は別の仕事で女装したことがありましたし、別に抵抗なかったですね。ちょっと前にファッションで男子のスカートパンツも流行っていたし。今回、特にケンケンと一緒だと聞いていたので、ふたりいれば大丈夫、という気持ちもありました。

――初めてお互いの女装姿を見た時の感想は?

鎌苅 最初に女装で現場に入った時は、お互い(女装してるって)知っていたので、心の準備ができていましたね。僕が先に入っていて勝吾が後から来たんですけど、お互いチラッと見てスルー、みたいな。でも僕が別の場所から戻ってきた時、勝吾がちょうど取材を受けていてノリノリで写真撮られていたので、こいつキモいなってちょっと思いました(笑)。

鈴木 確かにノリノリでしたね(笑)。途中から何だか違う自分になった気がして、フッ切れました。だんだん気持ちが高揚してきて、結構イケてるんじゃないかと。

鎌苅 フッ切るってのは大事だよね。やっててもむなしくなっちゃいますから。やる僕たちがフッ切れていないと、お客さんも見てても面白くないだろうし。

――自分の女装姿で、これは誰にも負けないというポイントは?

鎌苅 まつ毛ですね。マスカラもつけまつ毛も何もつけてない状態で比べたら僕が一番でしょう!

鈴木 僕は脚です。何パターンが女装の衣装を着たんですけど、特に制服姿になった時の脚のシルエットは自分でも見とれてしまいました。

鎌苅 確かに制服着た時の勝吾は可愛かったなあ、普通の女子高生って感じで。

鈴木 今、可愛いって言いましたね! 思ってるならあの時そう言ってくれればいいのに(笑)。

――女装のメイクはいかがでした?

鎌苅 メイクって強いと思いました。それはつまり、「人間の強さ」なんですね。人は見た目で変わることができる、人に対する自分への自信とか内面も変わってくるんですよ。僕たち役者も人に化ける仕事ですから、そうやって見た目の内面への影響は感じますね。

鈴木 女装用のメイクをすることで気持ちも女の子に近づいていく感じがありましたね。脳に何か分泌されるというか。僕たち男だって100%男というわけじゃなく、どこか女性的なところも持っていると思うんですね。それが自然に出てくる感じでした。

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男っぽい鎌苅くんだけどまつ毛は女子
以上!?

■似た者同士の二人でKY!?

――ふたりはこの映画以外でもバンド・ココア男で一緒に活動中で仲良しなんですよね?

鎌苅 同じバンドのメンバーであり、役者として先輩・後輩でもあるので、お互い意識し合う仲ではありますね。

鈴木 以前、ココア男。のメンバー全員でドラマを作ったことはあったんですが、役者としてガッツリ組むのは今回が初めてなんですよね。似てるところもあるから、ぶつかる時はぶつかります。

鎌苅 似てるところはあるけど、似てないところもあるわけで。僕は勝吾みたいに変じゃないし(笑)。勝吾は急に奇声を発したり、変なテンションになったりするんですよ。あまり人を一言でまとめるのは好きじゃないけど、一言で言えばKY。

鈴木 似てるところはふたりともまっすぐなところですかね。ケンケンはまっすぐに加えてアツい。面白いし、僕と違って「空気、読める」方のKY。

鎌苅 ふたりともKYかよ!?(失笑)。

鈴木 だって僕ずっと思ってたんですよ、「KY」だけだったらどっちの意味にも取れませんか? だからケンケンもKY(笑)。

――プライベートでも、いつもそんな感じで仲が良い?

鎌苅 いや逆に、もしプライベートで暇な時があっても勝吾には電話しないです。一緒に遊びに行こうとは思わないなあ、疲れちゃいそうで。

鈴木 それはお互い様でしょ。僕も疲れている時はケンケンには電話しません。

鎌苅 でもまあ、それは実の兄弟がいつも一緒に遊ばないのと近い感覚なんですよ。

鈴木 本当に兄弟みたいで不思議な関係です。

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鈴木くんの少年ぽさに胸キュ~ン

■女装を通じた青春ムービー

――この映画の役作りをきっかけに女装への考え方が変わりましたか?

鎌苅 僕の役(坂本真実)はすごい男っぽい子で、普通に彼女もいて女装なんて頭おかしいと思ってるような感じなんで、そこは素の自分と変わらないですね。ただ、応援団が女装して対決するっていう事態は一見なさそうなんだけど、あってもおかしくない、全国をくまなく探したらあるんじゃないかと思うような妙なリアリティーは感じました。

鈴木 僕の演じる金子にとって、女装は手段だと思うんですよ。世界中にはいろいろな応援の形があって海外のビデオとか見ると本当にきれいな女装でやってるチアもあるんです。でも、そういうのとこの作品は違うと思いますね。テーマは女装を通じて自分を変えることだと思っていました。

――映画『Miss Boys!』の魅力は?

鎌苅 作品自体はガツンと一発、青春ムービーだと思うんです。応援団が舞台で、あるのは絆だったりそれぞれの想いだったり。そんなストレートなメッセージを受け止めていただけたらと思います。本当に誰が見ても分りやすい作品に仕上がっていると思います。

鈴木 一見バカなことをやっているように見えても、真剣にやれば目標に到達できる、人は変われるというところがすごく感動的です。僕自身、見ながらジーンときてしまいました。

鎌苅 男の子にはバカなことやってるなあ、と笑って見ながら笑顔になってほしいですね。

鈴木 女の子、特に女子校の子には、男子が真剣になっている姿を見て、男子はここでこういうふうに感じるんだって思って見てほしい。

鎌苅 大人の女の人は、今いろいろストレスが多いと思うので、見てすっきりしてほしいです。僕自身ももう28歳ですが、人間、年を重ねると曲がってしまうときもありますよね。そういうところにピュアな心でやっている男の子たちを見たら、スカッとした気持ちになれるんじゃないかと思います。

鈴木 『Miss Boys!』には若手の俳優が揃っていて、女装していたりして視覚的にも可愛い感じが出ていると思いますので、大人の女性にはぜひその可愛さを楽しんでほしいですね。女の人って身近な男の子を女装させたり、何かしらそういうのが好きな部分って持ってると思うんです。おねえさんゴコロをくすぐる何かがあるのかもしれないですね。

鎌苅 でも僕たちが一番気になるのは……。

鈴木 本物の「男の娘」がこの映画を見てどう感じるか、ですよね。

鎌苅 身近にそういう人がいたら、ぜひ誘って見に行ってください(笑)。

(撮影/梅木麗子、スタイリング/吉田ナオキ)
衣裳協力/monomania LAFORET HARAJUKU(Tel:03-3408-4797)、SPINNS by 古着屋本舗 (Tel:03‐5467‐6936)、SPACE&Co.HARAJUKU(Tel:03‐3478‐2244)

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『Miss Boys』
星修学園バスケット部1年・坂本真実(鎌苅健太)はバスケ部のエース。新人でありながら先輩をおしのけ注目を集めていた。ところがある日、真実のワンマンプレーへ怒りを爆発させた先輩たちと衝突する。顧問教師から、「応援団」で精神を鍛えなおすよう命じられ、理不尽な事がありながらも応援団の練習を頑張っていた真実だが、入部から数日後、ここが”女装応援団”だと気付く。さらに、応援団の存続をかけたライバル校との女装対抗戦が迫っていた。

出演:鎌苅健太、鈴木勝吾、辻本祐樹、馬場良馬、蕨野友也、古川雄輝ほか
2011年12/3より”決戦は甲子園!?編”、2012年1/21より”友情のゆくえ編”がユナイテッド・シネマ他、全国順次公開予定

『Miss Boys』公式サイト

『メイキング・オブ「Miss Boys!」われら星修学園応援団 [DVD] 』

メイキングはもう出てまっせ!

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最終更新:2011/11/29 19:31
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