[女性誌速攻レビュー]「Baby-mo」12月号

「Baby-mo」に見る、出産間もない女のセックス事情「2人めがほしいからがまん」!? 

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「Baby-mo」(主婦と友社)12月号

 子育て雑誌「Baby-mo」(主婦と友社)が女性誌レビューに初登場です。媒体資料によりますと、読者の年齢は「27~29歳」が35.7%、「30~32歳」が35.3%とボリュームゾーンを占めています。専業主婦(パート含)が56.1%、「出産を機に退職」が23.7%と大黒柱は夫一人ですが、世帯年収は「300~500万円」が37.8%、「500万~700万円」30.5%と広告主が安心する金額です。 

 今月号の大特集は「達人ママ100人の買い物極意!」です。女性誌レビュー読者の方にはなじみの深い「I LOVE mama」(インフォレスト)のように年柄年中「新語大賞」開催中みたいな、びっくりするキャッチコピーもなければ、仰天裏技もございません。「スーパーには基本週1回だけまとめ買いでムダなく!」とか「5つのお店をかしこく使い分け」など、「まあ……そう…だよね」と言わざるを得ない内容ですので、気になる方は購入後、ご確認ください。もう表面を見る限り、とっても優等生の子育て雑誌ですが、中身はどうなんでしょうか?

<トピック>
◎達人ママ100人の買い物極意!
◎ベビーと過ごす 聖夜のファーストクリスマス
◎赤ちゃんがいるおうちのSEX

■「夜空のマント」はどっから出て来たのかな?

 注目したいのは、「ベビーと過ごす 聖夜のファーストクリスマス」のクリスマス特集。生後6カ月や8カ月など、バブバブの乳飲み子たちが訳もわからずドレスやらサンタ服やら着せられています。そして「流れ星ステッキ」や「夜空のマント」「ケーキのプチ王冠」は手作り推奨のようで、材料と作り方まで書かれています。なんでしょう、「出産=母性=手芸」という流れは。手作りの方が自分の好きなものを作れるからいいんですけど、「出産前に編む、赤ちゃんの靴下」のように、それまで少しでも胸をでかく見せようと鬼の形相でブラジャー選んでいたり、合コンでどうにかキモい男性を遠ざけようと水面下で女性同士イス取りゲームをしていたのに、子が宿った瞬間に編み物できるようになるんかい! と不思議でたまりません。お料理の方でも、ベビーケーキで作ったツリーやら、雪だるま・ツリー・犬などをかたどった赤ちゃん向け料理の読者スナップが紹介されています。

 いや、ママたちが積極的に楽しんでやっているなら全然いいんです。日々子育てがメインで変化がほしいから、イベントにかこつけて遊んじゃおうという姿勢なら大賛成。でも、誌面から感じたのは、「子どもがいる家庭ならクリスマス楽しまないと! みんなそうしているもの!」と気負ったママたち。大丈夫、あなたクリスチャンじゃないもの、とママたちをハグしたくなりました。子守唄を賛美歌に代える、赤ん坊が相手ならクリスマスなんてそのぐらいでいいと思いますよ。幼児期健忘できれいさっぱと忘れちゃうんですから。

■ビッグベイビーの方が手がかかる

 ママたちのお悩みは、なにも子どもに限った事ではございません。旦那というビッグベイビーのお相手もしなきゃいけないので、ママは本当にてんてこ舞い。というわけで、「赤ちゃんがいるおうちのSEX」を見てみましょう。産後1年以上の夫婦200組に聞いたアンケート結果では、82%もの人が妊娠前と産後のセックスに変化を感じ、「Baby-mo」編集部によると、「いい方に変化したという人は皆無。気持ちも回数も時間も、すべてダウン」ですって、こりゃ深刻ですよ奥さん! 読者の声を見て見ると、

「ぬれなくて『早く終わってほしい』とばかり考えていました。2人めがほしいからがまんしてますけど」
「私がまったくしたくないんです。2人めがほしくなったら変わるかな」
「私にはまったく性欲がないんです。2人めはほしいけれど、行為自体がイヤなので悩んでます」

 などなど。20代は結婚や安定的な関係の交換条件としてセックスをし、子どもを産んだら2人目との引き換えにセックスをし、40代になったら「自分の現役感」を測るためにセックスをし……女は本当に大変。でも筆者は信じてますよ、女性のみなさんが合間合間に、自分の快楽のためだけにセックスしていることを。

 誌面に戻ると、対処法のひとつとしてローションや小道具の使用がさらっと書かれています。でもこれ、もっと大きな声で言ってほしかった。産後の体の変化(濡れない、感じない)を悩んだり、「赤ちゃんがいるからセックスしにくい」という声をあげる真面目なママたちは、もっとグッズに頼ってもいいと思うんですよ。グッズで快楽を開拓したり、「赤ちゃんがいるのに、ダメっ♪」と状況を楽しんだり。「いいママ、いい妻でありたい」と思うがあまり、心が体に追い付かずに「セックスレスになる」と不安になって、子育て以外の悩みを自家栽培しているよう。「いいママ、いい妻」になるには、優等生の仮面を脱ぎ捨てることも大事なのかもしれませんよ。

 今月号の「抜きどころ」としてご案内したいのは、巻頭のタレント勢のページです。最近は子育て雑誌・生活実用誌で「第2営業部長」の地位にいそうな乙葉(社長は渡辺満里奈)のどうにも面白く転がらないインタビューと、「班長」ぐらいの地位はそろそろ固めたい大沢あかねが連載で「ママにも簡単ヘアアレンジ」という情報を広め、品川庄司・品川祐が娘の相手もそこそこにバッチリカメラ目線でびっくり顔をキメているという事実に辟易できます。こうやって、読者に「品川は、イクメン連載でも、自分大好きなんだねー」と悪口を言わせるのも、立派な「息抜き」。優等生を脱するには、うまく「抜きどころ」を活用してくださいね!

「Baby-mo」

ふざけたこととエロを毛嫌いする子育て雑誌ですからね~

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