[TVツッコミ道場]

“空気を読む力”よりも光っていた、忽那汐里の素の笑顔

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『名探偵コナン ドラマスペシャル
工藤新一への挑戦状~怪鳥伝説の謎~』
(ビーヴィジョン)

 今回ツッコませていただくのは、10月12日にスタートした『家政婦のミタ』(日本テレビ系)出演中の忽那汐里(くつなしおり)。

  「第11回 全日本国民的美少女コンテスト」(2006年)で審査員賞特別賞を受賞し、翌年『3年B組金八先生』(TBS系)の帰国子女役で女優デビューを果たした忽那。涼しげな目、小顔、スラリと手足を持ちながら、いまひとつブレイクしないのはなぜなのだろうと、ずっと思っていた。

 大きな理由のひとつに、覚えにくい、というか、読みにくい名前があるだろう。また、江崎グリコの「ポッキープリンセス」第50代として、万人ウケする美少女・新垣結衣(49代)からその座を受け継いだことへの世間の反感もあったのではないかと思う。さらに、「オーストラリアシドニー出身」の帰国子女であること、ニコニコしないことなども、とっつきにくい、あるいは「生意気そう」という印象につながっているのだと思う。

  『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「家電芸人×町工場芸人アキシャルポンプSP」(2010年4月1日放送)出演の際、「アキシャルポンプシステム」を非常にキレイな発音で言い、大ウケをとったが、そのときも本人はほぼ無表情だった。だが、無表情と「生意気」とはちょっと違うんじゃないかという印象が残ったが……。

 それを改めて感じたのは、『日テレ系人気番組が大集合! 秋の番組対抗スペシャル』(10月8日放送)だった。バラエティーの「お約束」の展開をみんなが笑って見ているとき、忽那汐里だけは何度映っても無表情か、眉間にシワ! でも、これ、たぶん不機嫌なわけじゃない。「お約束」がわからずにポカーンとしているだけ、あるいは、不安そうに見える。

 長い番組内で、何度も何度も眉間のシワか無表情ばかりを映し出された忽那汐里が途中から気の毒になってしまったほどだが、唯一笑顔を見せる瞬間もあった。

 それは、米村でんじろうの「人間がスライムの上に浮けるか」という実験でのこと。次長課長・河本準一、松井絵里奈、いとうあさこが、次々とスライム内に沈んでいく様子をずっと眉間にシワを寄せて見ていた忽那だが、オードリー・春日俊彰が横に転がり、顔ごとスライムの中に飲み込まれていったのを見たときだけ、こらえ切れずに吹き出し、笑顔を見せたのだった。

 「小窓」で上手にリアクションをとれる器用なタレントが多いなか、一瞬だけこぼれた本当の笑顔は値千金だ。

 日本のバラエティーの「お約束」を知らず、空気を読まない人も笑わせる春日の底力。これは芸人冥利に尽きるのではないだろうか。

 余談だが、その一方で印象的だったのは、番組司会者のくりぃむしちゅー・有田哲平が、『名探偵コナン』(同)の毛利蘭(ヒロインで、主人公のおさななじみ)の着ぐるみに対し、「お母さん! お母さん!」と何度も呼んだとき。日テレの看板アニメをまったく知らない司会者もアレだけど、訂正する人がっひとりもいなくて、仕方なく空気を読んだヒロインの着ぐるみが「お母さん」として対応していた。いかがなものか。

 そういえば、忽那汐里は実写ドラマで毛利蘭役を演じている。空気を読む力は着ぐるみのほうが数段上だけど、「素」の笑顔は、実写版がステキでした。
(田幸和歌子)

『名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一への挑戦状~怪鳥伝説の謎~』

そこはツッコもうよ!

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