人の心が一番怖い

夫婦での誘拐・強姦、未解決事件も! 実際の事件をモデルにした映画ベスト5

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『モンスター ~少女監禁殺人~』
(タキ・コーポレーション)

 今や人気ジャンルのひとつとして定着したホラー映画。一口にホラーといっても、衝撃的な映像で見る者を凍りつかせるスプラッターや、精神的にジワジワと恐怖の底に陥れるオカルト、ゾンビものなど幅が広い。その中で最も怖い「ホラーの中のホラー」と呼ばれるのは、実際にあった残虐殺人事件を基に作られた映画だといわれている。

 本当にあった殺人事件を再現した作品は、どこにでもいるような普通の人間が、どれほど冷酷で残虐になれるのかを嫌というほど見せつける。見る者を恐怖と不安に陥れ、見たことを後悔させるほどの威力を持つのである。

 今回は、実際にあった残虐殺人事件を基に制作された映画の中から、特に精神的なダメージを与える「実際の事件を基にした映画」(※DVD鑑賞可能なもの)トップ5を選出してみた。

第5位『ワンダーランド』(2005年)

 1981年、ロサンゼルスのワンダーランド・アベニューにあるアパートで、麻薬売買に携わる4人の遺体が発見された。4人は鋼管で執拗に殴られており、麻薬絡みの犯行に違いないと警察は捜査を開始。現場には、巨大ペニスの持ち主として知られたポルノ男優、ジョン・ホームズの指紋が残っており、警察は彼を殺人犯として告発。ジョンは、1万4,000人以上の女性とセックスをした経験を持つ人気ポルノスターだったが、このころは人気が下り坂で、コカインにおぼれる日々を送っていた。4人とは麻薬を通して交流しており、仲間割れをしてメチャクチャに殺した、と警察は睨んだのである。

 ジョンは、有能な弁護士のおかげで殺人容疑では無罪を勝ち取ったが、1988年にエイズで他界。ワンダーランド事件の殺人犯は結局誰だったのか、今も分かっていない。

 映画では、ジョンの視点で、事件までの道のりが描かれている。ジョンに扮するのは、実力派俳優のヴァル・キルマー。忍耐強いジョンの元妻にはリサ・クドロー(『フレンズ』)がキャスティングされており、見ごたえのある作品に仕上がっている。

第4位『乙女の祈り』(1995年)

 1954年、ニュージーランドで15歳のポーリーンと16歳ジュリエットが、ポーリーンの母親を殺害した。創作が好きだった少女たちは、ハリウッドスターのジェームズ・メイソンやオーソン・ウェルズに感情移入しながら、空想の世界に浸るようになり、いつしか性的な行為を行うようになっていた。心配した親たちは、2人を離れ離れにしようと話し合うように。2人はポーリーの母親が、2人を引き離そうと強く主張していると思い込み、殺そうと決意。頭や顔をレンガで繰り返し殴り殺すという、この上なく残虐なことをしたのだ。

 同作品は、当時カルト映画の巨匠と呼ばれていたピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』3部作など)が監督。ポーリーン役にはメラニー・リンスキー(『ハーパー★ボーイズ』)、ジュリエット役はケイト・ウィンスレットが熱演。少女たちの危うい内面を描いたとして高く評価された。

 なお、ポーリーンとジュリエットは死刑にするには若過ぎるという理由で終身刑になったが、もう二度と連絡しない・会わないことを条件に5年後に釈放された。ポーリーンはイギリスで乗馬スクールを経営し、現在はスコットランドで母と同居。ジュリエットはイギリスで客室乗務員をした後、アン・ペリーという名で作家に転身し、エドガー賞を受賞。ミステリー作家として活動を続けている。

第3位『モンスター』(2004)

 1989年から90年にかけて、フロリダ州でとある娼婦が7人の男たちを殺害した。娼婦の名はアイリーン・ウォーノス。この上なく悲惨な人生を歩んできた、社会の底辺の女だった。

 アイリーンの母は彼女を十代で出産し、すぐに育児を放棄。父は精神病患者でアイリーンが13歳のとき、彼女と同じ年の少女をレイプした罪で投獄され自殺。育ててくれた祖母はアル中で、祖父からは日常的に肉体・性的虐待を受けた。兄とも性的関係を持っていたという。14歳のとき妊娠・出産。赤ん坊を養子に出した後ホームレスになり、娼婦として働くようになった。リッチな老人と結婚したこともあったがすぐに離婚。彼女が本物の愛を感じたのは30歳のとき、6歳年下の女性ティリア・ムーアとバーで出会ってからだった。その3年後、アイリーンは男たちを次々と殺害。裁判では男たちからレイプされた、自己防衛だ、と主張したが認められず死刑に。刑は2002年に執行された。

 『テルマ&ルイーズ』も、アイリーンとティリアをモデルにした映画だが、事件に忠実に描かれたのは本作が初めて。アイリーンに扮したのはシャーリーズ・セロン。役作りのために13キロ体重を増やし、毎回1時間以上かけて入念にメークし撮影に臨んだ。体当たりの演技は高く評価され、アカデミーとゴールデングローブ賞に輝いている。ティリア役にはクリスティーナ・リッチが配役され、彼女の演技も好評であった。

第2位『モンスター ”少女監禁殺人”』(2006年)

 タイトルが似ているため、上の作品と間違える人も多いが、本作は1992年にカナダを震撼させたベルナルド事件を基に制作されている。

 異常なまでに性欲が強く、レイプ好きな男ポール・ベルナルドの餌食として、婚約者のカーラ・ホモルカは処女の妹に睡眠薬を飲ませて、彼に差し出した。しかし薬が効き過ぎてしまい、妹は吐瀉物を詰まらせ死亡。2人は口裏を合わせ、警察は事件ではなく事故だとして処理した。これに味をしめた2人はどんどんエスカレートするようになり、少女2人を誘拐、監禁、強姦、虐待した上に殺害する。この上ない快感と興奮に浸り、ブレーキが利かなくなったポールはカーラにも暴力を振るうようになり、命の危険を感じたカーラは警察に自白。ポールも逮捕された。

 強姦や虐待の様子はビデオテープに収められており、カーラが加担した姿も映し出されていた。しかし、裁判官は、彼女にはポールに捨てられたくないという強迫観念があったとして禁固12年を与えた。ちなみにポールは終身刑に服している。

 映画では、ポール役を人気ドラマ『スーパー・ナチュラル』のミーシャ・コリンズが、カーラ役を『ザット’70sショー』のローラ・プレポンが熱演。モラハラな夫と、彼に共依存する妻が繰り広げる狂気の世界を見事に描いている。

第1位『ゾディアック』(2007年)

 1968年12月、サンフランシスコでデートをしていた2人の若者が襲われうち1人が死亡した。事件から7カ月後、ゾディアックと名乗る男が警察に電話をし、犯人は自分であること、新たに2人を殺したことを告白。その後もゾディアックは犯行を繰り返し、その都度、警察に連絡したり、新聞社に犯行声明や殺人予告書を送るようになった。新聞社には暗号のような紙も送りつけており、全米中が謎解きに夢中になった。しかし、ゾディアックは1974年を最後に一切のコンタクトを絶つ。なぜ途絶えたのかは不明。犯人もいまだに誰なのか分かっていない。

 この男が殺害したと確定している人数は5人だが、他にも6人が犠牲になった可能性が高いと警察は疑っている。なお、犯行声明では37人を殺したと豪語しており、周囲の州で似た手口の未解決事件が40件以上あることから、これらの多くはゾディアックによるものだろうとも言われている。

 映画は、暗い画作りが特徴のデヴィッド・フィンチャー(『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』)が監督。声明や予告書が送られてきた新聞社の敏腕記者役にはロバート・ダウニー・Jr、暗号を解読しようと必死な風刺漫画家にはジェイク・ギレンホール(『ブロークバック・マウンテン』)、事件を追う2人の刑事には、アンソニー・エドワーズ(『ER 緊急救命室』)とマーク・ラファロ(『死ぬまでにしたい10のこと』)がキャスティングされており、ゾディアックに翻弄される男たちの姿を見事に表現した。また、未解決事件であるにもかかわらず、映画の最後で真犯人の名前を告げ、大きな反響を呼んだ。

 昨年公開された『隣の家の少女』も、60年代に起こった少女監禁・陵辱事件を基に制作。あのスティーヴン・キングをして「この20年で最も恐ろしいホラー映画」だと言わしめている。この世で最も恐ろしい究極のホラーは、人間心理の奥底に潜む狂気や殺意なのかもしれない。

『モンスター ~少女監禁殺人~』

こわいこわい。

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