[女性誌速攻レビュー]「Domani」10月号

「きちんといい女」の条件は5分前行動! 「Domani」に宿る小さな狂気

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「Domani」10月号(小学館)

 今月の特集名、「あなたはまだ、日本女性の本当の”かっこいい”を知らない!~1冊まるごと対決 ”きちんといい女系”vs”こなれたいい女系” 今、働く30代の2大生態系はこうなっている!」。タイトル通り、今月号はすきあらば「きちんと」「こなれた」と書いてきます。あまりにも書かれているので、これは読者へ何かトラウマを与えたいのかと疑うほど。この号を読めば「日本のかっこいい女」の実像が分かるかと思いきや、いつもの「Domani」と何ら変わらないのがすごい! 「Domani」(小学館)の伝家の宝刀、「出落ち、言い落ち」ですよ。表紙にインパクトを持たせるって大事なんですけど、それと同じ熱量で中身を作ってほしいものです。

<トピック>
◎あなたはまだ、日本女性の本当の”かっこいい”を知らない!
◎”きちんといい女系”vs”こなれたいい女系”って、こういうこと! 徹底解析
◎川越達也の「今夜は僕にサイタッチ」

■女子会=フランス王朝のサロンって感じ?

 平たく言うと、今月の「Domani」は「きちんといい女系vsこなれたいい女系」とかこつけたアイテム紹介ページのオンパレード。「Domani」の提案するファッションは辛口コンサバテイストなので、柄モノは少ないし、色も寒色系が多い。商品そのものも素材やラインで勝負しているだけあって、どうしてもマンネリに見られがち。だからこそ、「きちんといい女系vsこなれたいい女系」という演出で、新しい風を吹かせたいんでしょう。では、そこまで「Domani」が押す、「きちんといい女系」「こなれたいい女系」とは結局何なのかと言うと、それぞれ8カ条という形で紹介されています。

 「きちんといい女」の条件を読んでみると、金融、商社、不動産会社に勤務。性格は「好感度の高い女前」。性格が想像できずに細かく読んでみると、「いつだって5分前行動が基本」と書いてありました。「修学旅行のしおり」かよ!! 趣味は「女子会、食器収集、お料理教室」とありますが、そんな女は革命前のフランス王朝にしかいないわ! とひとりツッコミをしてしまいました。ああ、カロリーをムダに消費してしまった。しかし、趣味が「女子会」って……。飲みに行った結果が「女子会」ならともかく、「女子会しようよ~」と言い出すイタい女性って本当にいるんでしょうか?

 ささ、「こなれた女」の方を見てみましょう。IT、マスコミ、スポーツ関連会社に勤務。性格は「アネゴ気質な男前」。趣味は異業種交流会、アート本収集、ドライブ。「お気に入りの作家や車には人一倍こだわりも」。何かしらカッコよく書いてありますが、筆者が要約すると、「仕事を頑張っているという名のもとに、自我が抑えられなくて、自分を持てあましている人」ということになりそうです。

 この2つのタイプが「働く30代の2大生態系」ならば、本当に日本の女性は生き辛いだろう、と天を仰いでしまいました。ま、「Domani」のファッションページで結論を出すテーマじゃないと思いますがね。

■で、味見したの?

 毎号毎号、香ばしい雰囲気が漂ってくる、川越達也シェフの連載「今夜は僕にサイタッチ」。今回のゲストは、『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ系)でおなじみの中田有紀。自分はテンションが低いと話す中田氏と、「ネクラトーク」で盛り上がる川越シェフ。でもそのネクラってのは、「タクシーの運転手の後ろで、運転シミュレーションをすること」(川越)、「お店で関西人になりきって話す」(中田)という類いのもの。最低でも「便所飯」あたりの話を聞かないと、もはやネクラとは思えないですよね。川越シェフは「効率が大好きで、ムダが嫌い」という性格らしいのですが、その例がすごい!

「昔はシャワー浴びながら洗濯物を足で踏んで洗っていたし、今もトイレを引いた遠心力でくるっと後ろを向いて座る、みたいな」

 キラキラの笑顔の川越シェフが洗濯物を踏みながら、シャワーを浴びていたなんて! 以前、川越シェフプロデュースのドッグフードが発売され、「味見はどうしたのよ!」と戦慄が走ったのですが、きっと何か別の物を作った反動(もしくは失敗)で、ドッグフードができてしまったと信じたいです。そう、ドアの遠心力で、後ろを向くように。

■そのまんま、生野菜ってのもあったぞ!

 「Domani」の「”きちんといい女系”vs”こなれたいい女系”」はココまできたかとうなったのは、「働くいい女の”きちんとごはん”vs”こなれたごはん”」。前半は、滝沢沙織、原沙知絵ら女優のレシピを公開しているんですが、四六時中「美」を考えている人を参考にしろって言われても、こちとら一般人。鼻ほじほじレベルでしか読む気になれません。後半に、一般の方が考えたというメニューが掲載されていますが、筆者は気付きましたよ。器や写真がオシャレなだけで、実はただのうどんだったり、雑炊だったり、納豆がしれっと並んでいることを。納豆が「こなれている」存在だなんて、知りませんでした……。

 今月も一見地味ながら狂気をはらんでいた「Domani」。この狂気が、本誌を手にとった人にしか分かりにくいというのが実に惜しい存在です。何かちょっとのきっかけで、大爆笑の1冊に生まれ変わりそうなものなのに。そして、来月号の目次は読んだだけで、もうぐったり。「私の中にはおやじとオンナが住んでいる…!」ですって。はいはい、分かった分かった。
(小島かほり)

「Domani」

えー、おやじの部分がない女なんているの?

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