[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

“自分のこと”につくづく飽きて……「子どもがいたら人生変わる?」は甘かった

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(C)安彦麻理絵

 空気が、なんとなく秋。かんかん照りでも、なんだか秋。路上で、蝉の死骸を沢山見かけるようになった。仰向けになって腹出して転がってるその姿。干からびてカサカサしてる感じ。ほんとに、もう空気が秋になりつつあるな、って感じ。

 保育園問題、やっぱしどーにもならなくて、それで結局、区のファミリーサポートってやつに登録した。そこで、赤んぼの面倒見てくれる人を探してお願いするしかなさそうである。……いやー、これからカネかかるぞー、もう、自分のことにカネかけてるヒマはないんだぞーって、しみじみ痛感。とはいえ、こういう大事なことに4人産まなきゃ気が付かないって、どうしようもないな、私。4人産んで、ようやく実感し始めた、ってどうなのよ、私。まぁ、よっぽど、よっぽど、自分のことばっかり考えて生きてきたのであろう。そんなに自分のこと、好きなのか? 私……。

 大抵の人は、それで、いい加減もう自分の面倒ばっか見てんのも嫌になって、ウンザリしてくると、なんだかふと「自分以外の生き物の面倒が見たい」って思うようになっていって、それで「ちょっと、子ども欲しいよーな気がすんなー」なんて魔がさしたり(?)するわけである。思い起こせば、29歳くらいん時に、初めてそんな気持ちになったと思う。なんか、自分のことばっかしなのも、いーかげん飽きてきて、「子どもとかいたら、ちょっと人生変わるんじゃないか?」なんて思って、それを子持ちの友人に話したところ

「『子どもに人生変えてもらおう』なんて、そんなに子育ては甘いもんじゃないよー!!」

 なんて説教(?)されてしまった覚えがある。まぁ、その人はシングルマザーやってたんで、余計に普通の人より大変だったのかもしれない。でまぁ、こうやって実際子育てなんてものをしてみると、確かに私の考えは甘かった、かもしれない。なんというか、「子どもを産むと自動的に(産んだってだけで)人間的に成長できる」って、そんな期待してたのが甘かった。4人産んでも私、なんだかさっぱり成長なんてしてないような気がするのであった。そうそう簡単に、人間なんて変わるもんではないのであった。

 ……あ、ひとつ変わったとこがあるとすれば、それは。

 「妊娠だの出産だのなんて、とんでもねぇよ!!」ってふうにしか思えなかった私が「今度、生まれ変わったら、産婦人科のお医者さんになりたいなー」なんて考えてたりする。「なんだかんだ言って、妊娠出産って面白いんじゃないか?」「もし私が産婦人科の医者になったら、内診の上手な医者になりたい」などなど……そこに関しては、随分な変わりようである。

 今日は午前中、ひっさしぶりに仕事の打ち合わせをした。そんで、今度、ひっさしぶりに漫画を描くことになった。ありがたい……ありがたく描かせていただくことにする。差し入れでいただいたプリンが、びっくりするほどうまかった。

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