ジャニーズグループ徹底解剖【第三回】

ジュリー氏が育てあげた嵐、ジャニー氏の秘蔵ッコ・タッキー&翼

 1962年に創立されたジャニーズ事務所は、現在ではデビュー組だけでも10組を超えるアイドルグループを抱えている。芸能界で常勝を続けるジャニーズ事務所の強さの理由はどこにあるのか。いま改めてSMAPからKis-My-Ft2までの各グループの生い立ちと功績を追う

■苦節10年でミリオンセラーの遅咲きだった嵐

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 V6に続きジャニーズのユニットとして「ワールドカップバレーボール」のイメージキャラクターが1999年に発表される。9月15日、ハワイ・ホノルル沖のクルーズ客船にて「嵐」のデビュー記者会見が行われた。メンバー(大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤)が初めて全員勢揃いしたのは、会見3日前という慌ただしさだった。

 11月3日に「A・RA・SHI」でCDデビューし、オリコン初登場1位を獲得した。累計売上は約97万枚。「嵐」というユニット名には「世界中に嵐を巻き起こす」「芸能界に嵐を巻き起こす」という意味のほか、頭文字が50音順・アルファベットともに最初の文字であることから、「1番」という意味が込められている。当初はジャニー氏の中で嵐の他に「?」と書いて「クエスチョンズ」というユニット名も候補に挙がっていたと、後にメンバーは明かしている。

 デビュー時の衣装は、白のハーフパンツにスケルトンのセットアップという衝撃的なデザインだった。衣装を用意した理由について、一説には「嵐だけに雨がっぱをイメージした」という話があるが、メンバーの着用時には何も説明がなかったとのこと。

 01年に初の冠番組『真夜中の嵐』(日本テレビ系)が深夜枠で始まる。翌年には『Cの嵐!』が同枠で始まり、このシリーズは計5年にわたって放送される。同時期に、バラエティー『なまあらし』(フジテレビ系)が始まるが視聴率で苦戦。土曜の正午枠の放送ながら1%代を記録する回もあった。05年から始まった『バニラ気分!』(同)内のコーナー「まごまご嵐」は、メンバーふたりが各地の老夫婦のもとへ訪問し、1日だけ孫になるという企画で、メンバーそれぞれの特徴が良く表れる内容だった。この番組で嵐の名前が世に広まり、その後の活躍に繋がったといえる。

 同年、松本が『花より男子』(TBS系)でF4のリーダー・道明寺司を演じ、ドラマの人気とともに嵐が歌った主題歌「WISH」も30万枚を超えるヒット。07年の『花より男子2』(同)の主題歌「Love so sweet」も40万枚を超え、嵐の一般的人気も高まっていく。

 08年にアジアツアーを開催し、同事務所ではSMAPに続いて国立競技場で東京公演を行った。09年8月、ベストアルバム『All the BEST! 1999-2009』がデビュー10周年で初のミリオンセラーを記録。オリコンシングル部門史上初の2年連続1位2位独占・トップ5内4作同時ランクイン・トップ3独占を達成した。また、09年にはジャニーズ出場枠がSMAPとTOKIOで固定化していた『紅白歌合戦』(NHK)に初出場し、翌年には白組司会者として史上初のグループ司会者を務めた。

 「ほかのグループと比べて、強い個性やカラーを持つグループではなかった」「本当に時間のかかった子たちなんです」と、嵐を育ててきた藤島ジュリー氏(ジャニー喜多川氏の姪)が後に振り返っている。近年、次々とさまざまな記録を達成するとともにソロ活動の充実、嵐自体のレギュラー番組も増加。低迷時に培ったメンバー個々の力を発揮するかのような目覚しい活躍を見せている。

【「YOUたちスゴイよ!」豆知識】
・ハワイの豪華客船上でデビュー
・紅白で史上初のグループ司会
・デビュー10年で初のミリオン

【事務所内の派閥でいうと?】
ジュリー副社長の一派

■ジャニー氏の期待を背負うタッキー&翼

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Jr.黄金期を支えたタッキー&翼

 1995年から放送された『木曜の怪談』(フジテレビ系)の出演で「怪談トリオ」として活躍していた滝沢秀明と今井翼(もうひとりはジャニーズを退所した俳優・川野直輝)。Jr.時代より人気の高かったふたりはすでにテレビ・雑誌などに数多く出演していた。ジャニーズJr.黄金世代の中心にいた滝沢は98年にドラマ『ニュースの女』(同系、平均視聴率17%)、翌年には『魔女の条件』(TBS系、平均視聴率21.5%)に出演し、女優・松嶋菜々子演じる高校教師と禁断の恋に落ちてしまう生徒の役を好演し、注目を浴びる。一方の今井も98年には『ブラザーズ』(フジテレビ系、平均視聴率17.9%)でSMAP・中居正広演じる主人公の弟役で出演している。

 十分な知名度を獲得していたふたりだったが、ジャニー社長は「20歳になったらふたりをデビューさせたい」と話しており、当初はソロかユニットか決まっていなかったという。デビューにあたり、滝沢が今井に「2人で活動していかないか?」と持ちかけ、「タッキー&翼」が結成される。デビュー前に日本だけでなく台北でコンサートを行うほど人気は加熱していた。02年9月11日に台湾・シンガポール・フィリピン・マレーシア他、アジア6カ国でデビューアルバムが同時発売。デビューがアルバム形式なのは事務所初で、オリコン初登場2位で累計売上は26万枚。

 当日には『タッキー&翼デビュー特番』がテレビ朝日系列でゴールデンタイムに放送され、事務所とゆかりのある黒柳徹子とKinKi Kidsの堂本光一が司会を務めた。事務所の先輩が祝福メッセージを寄せるなど豪華な演出で華々しいスタートを切った。 同年10月19日、20日には東京ドームにて『”Hatachi”deデビューGiant Hits Concert with allジャニーズJr.』を開催。

 03年2月26日に、初シングル「To be, To be, Ten made To be」をリリース。こちらもオリコン初登場3位と首位を逃し、デビュー前より期待されていたほどの爆発的なヒットとはいかなかった。同年11月2日発売の2ndシングル「夢物語」で、オリコン初登場1位を初めて獲得する。ディスコ風の派手な衣装とノリやすいアップテンポな曲調、真似したくなる振り付けが人気を呼び、4カ月近くチャートインし続けるロングヒットに。累計売上は19万枚を記録した。その後も「愛想曲 (セレナーデ)」、「Venus」、「Ho! サマー」など順調にヒットを続ける。また、「Venus」は史上初の日本語、韓国語、中国(北京)語、タイ語の4カ国語で収録した楽曲になっている。09年1月には滝沢がシングル「愛・革命」で、今井も10年2月に「BACKBORN」でそれぞれソロデビューを果たす。

 近年では、滝沢が『新春滝沢革命』『滝沢歌舞伎』と座長を務め、数々の劇場で最年少座長として活躍。今井も『ガブリエル・シャネル』 や『PLAYZONE』でのパフォーマンスが好評を得ている。ジャニー氏に目を掛けられるタレントは堂本光一しかり、舞台での活躍の場を与えられることが多く、ふたりも氏に可愛がられていることが活動内容から分かる。最近では、今井は趣味が実となり『テレビでスペイン語』(NHK教育、現・Eテレ)に出演を果たし、滝沢は自身の名前が冠になった公式サイト「滝CHANnel」を持ち、ジャニーズJr.のプロデューサー的立場で全面的にJr.の面倒を見ている。

Jr.時代は口を聞かない時期もあったというふたりだが、現在ではプライベートでも仲が良く、お互いの自宅に遊びに行くこともあるとテレビなどで話している。東日本大震災でいち早く節電コンサートを行い、最後はふたりがファンを見送るといった距離の近さも彼らの大きな魅力だ。

【「YOUたちスゴイよ!」豆知識】
・Jr.時代からジャニーズ人気を支えた
・デビュー日にゴールデンタイムに特番が放送される
・アルバムでデビュー

【事務所内の派閥でいうと?】
ジャニー喜多川社長派

『All the BEST! 1999-2009(通常盤)(CD2枚組)』

ジュリーさんありがとう!

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