"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第86回】

美元VS寿美の代理戦争? 「変人」「カネ使いが荒い」と誌面上で暴露合戦

2011/08/02 21:00
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「女性セブン」(小学館)8月11日号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第86回(7/28~8/2発売号より)

 先週大いに褒めた「女性自身」の”豚にもセシウム検出”記事に対し、熊本県が抗議して訂正文を掲載するという報道があった。だが間違えてはいけない。セシウム豚は確かに存在する。「自身」の誤りはこのセシウム豚を本来「福島県産」と記述するところを、「熊本産」と記述してしまったことだ。ミスはミスではあるが、「セシウム検出は事実(暫定基準値以下)」と熊本県も認めていることを再度確認しておきたい。

1位「高嶋政伸の『不眠』と『呪文』と『生命保険』」(「女性セブン」8月11日号)
準1位「高嶋政伸 5,000万円の提示をハネつけ美元が固執する高嶋家の『カネ』と『ブランド』」(「週刊女性」8月16日号)
2位「『ツン女優』檀れいを射止めた及川光博『世話焼き』献身愛」(「週刊女性」8月16日号)
準2位「檀れい 祖父が明かす『実父と絶縁22年』家族崩壊秘過去」(「女性自身」8月16日号)
3位「小林麻央 海老蔵すがる風水師が見た長女『麗禾』が一家を変えます!」(「女性自身」8月16日号)

 先週は嫁・美元との姑バトルを掲載していた「セブン」が一転、今週は夫・政伸の”変人””神経質男”振りを大暴露である。証言するのは美元の友人と称するA子さんなのだが、これが面白い。

 ずはお手伝いさんの存在だ。政伸と美元の新婚家庭には、高嶋家から派遣されてきたお手伝いさんが週に2、3泊していたという。政伸はその手伝いさんを「育ての親」だと言い、美元が彼女を「お手伝いさん」と呼ぶと「お手伝いさんと呼ぶな!!」と声を荒げたと言う。食事や掃除などもお手伝いさんに牛耳られ、美元は手も足も出ない。にもかかわらず、政伸は離婚裁判で「食事も作ってくれない」「やる気があったら、お手伝いさんの後ろについて、メモを取ったりしたはずだ」と主張したらしい。本当なら浮世離れしているというか、身勝手というか。

 さらに政伸は不眠気味で吉方位(占い? 方位術?)にもはまっていて、その先生のアドバイスによりベッド下に砂を大量に置き、水も吉方位の井戸から収集し、そのための道具の洗い方までこだわりがあったとか。さらに、カネにうるさく財布は別々、結婚から1年以上は生活費も貰えなかった、生命保険の会社を聞くと「保険金目当てなのか」と暴言を吐く、などなど……。離婚騒動について「妻のカネ使いの荒さ」が定説になっている今、今度は妻側の大逆襲なのである。

 一方「週女」は「セブン」報道を否定、こちらは姑・寿美の友人なる人物が登場してこんな寿美の言葉を開陳する。「美元の友人なる人物が、政伸と美元しか知らないことまで話して(姑は)そうとうショックを受けていた」「生活費を渡していなかったという点には”そんなことあるワケないじゃないとご立腹」。さらに美元は海外旅行や国内旅行もかなり頻繁に行っているが、それも女友だちと一緒かひとり旅、派手な交遊、美容など政伸からの援助がなければ不可能であり、数千万円あった政伸の貯金は1年ほどで底を付いた、と美元のカネ使いの荒さを改めて強調したのだ。また是が非でも別れさせたい高嶋一家は、美元に5,000万円を提示したという。両誌を読み比べてみても、その主張の違いからドロ沼の様子が伺える。

 おそらく「セブン」の友人A子さんは美元本人か、本人の意を受けた人物であることは間違いない。そして寿美の友人もまたしかり、である。ということは、どちらが正しいということではなく、双方事実に近いのだと思う。立場や見方が違えば、目の前の出来事は違った光景に写る。特に離婚となれば利害関係は対立するから、相手への攻撃、我田引水は当然のこと。離婚訴訟に勝つためには「自分の方が正しい」、そう主張し続けるしかない。だから離婚騒動は面白い。人間の本性がさらけ出されるから。今回は面白さ、さらけ出し方において「セブン」に軍配を上げたい。そして神経質なお坊ちゃまと、見栄っ張りで成りあがり思考の嫁との離婚騒動の今後の暴露合戦も期待したい。

 及川光博と檀れいの電撃結婚には驚いた。整端顔の美男美女。整い方の方向性も似ているような。そんな2人の結婚に周囲は祝福ムードだ。

 そんな中、檀の複雑な生い立ちに焦点を当てたのが「自身」である。確かに読んでいて頭がこんがらがる。檀の実母は、子どものいない叔母夫妻の養子に出され、そこで檀の実父となる男性を婿養子にする形で結婚、3人の子どもに恵まれた。その後、芸能界に憧れた長女・檀だったが、実父は大反対。だが母は懸命に応援し、檀を宝塚音楽学校に入学させた。しかし同時に母は投資詐欺に遭い、離婚して家を出た。そしてなぜかこの詐欺師と結婚。檀は実母と義父の方を選び、以降実父や親戚とは絶縁状態に――。そんな事情を実の祖父に直撃しながらひも解く「自身」。祖父も檀と音信不通だという。理解できた?

 とはいえ、これは特に目新しい話ではない。既に檀の家庭の複雑さは”公”になっているから。08年、檀は『オーラの泉』(テレビ朝日系)に出演したが、その中で江原啓之が義父と実父を取り違え、トンチンカンな”霊視”をしてしまったのだ。江原のインチキがバレたと一部で騒がれた事件でもあったが、同時に檀の複雑な生い立ちも報道されたわけである。

 一方、及川の両親を直撃したのは「週女」だ。息子から入籍の報告は受けたが、嫁の檀にはまだ会ったことがないんだって。ミッチーとはいえ40歳を過ぎた大人だから、それもありか。それより驚いたのが、及川の両親が社交ダンスのスタジオを経営していたってこと。なるほど、と思わず笑ってしまった。こちらは檀の親族とは違って手放しの祝福ムード。そんなお祝い記事なのだが、「週女」の方を上位にしたのには、もちろん理由がある。祝福ムードの及川家だが、ミッチー父が息子夫妻を祝福する言葉の中にちょっと心配な言葉が――。

「(孫について)早くつくってはほしいね。赤ちゃんつくるにも年あるだろうし。(略)2、3人というところじゃないの?(略)ひとりっ子じゃかわいそうだしね」

 まだ嫁と会っていない段階でのこの言葉。お父さんとしては当然の話だろうが、39歳の嫁にこれは軽率で無神経な発言じゃないの? しかも嫁は、宝塚出身でプライド高き檀れいだ。きっと「ピキッ!」とくると思う。怖い。だから「週女」の勝ち。嫁と舅の相性がちょっと心配です。

 芸能界とスピリチュアル(とか霊とか占い)は切っても切れないものなのか。海老蔵までも――。海老蔵が頼りにしているのは風水建築デザイナーの直居由美里なる人物なのだとか。麻央とも親交があるらしく「生まれました」というメールをう仲。そこで彼女が海老蔵長女の名前について姓名判断をしているのだが、「完璧な名前」「一家が円満になり、幸せを子孫に伝えていく」と大絶賛だ。

 思えば今週は”神頼み”がいろんなところに散見できた。高嶋一家の吉方位、檀れいの江原スピリチュアル、そして海老蔵も風水建築デザイナー。先日のオセロ中島も霊能者に身を崩したことが話題になったが、どれだけ占いやらまじないが好きなんだ、芸能人。大丈夫か?

『年収150万円一家』

サイ女もスピリチュアルに手出しちゃいました

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最終更新:2013/03/25 22:21
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