【ヲネエ部長のバラのムチ】

まったく働かない年下男性、仕事を押し付けられてますがどうすれば?

2011/08/16 16:00
officeimage.jpg
心の距離の開き方がハンパないッス

――男性的な思考と女性のようなしなやかさで、魑魅魍魎のサラリーマン生活をくぐり抜けているヲネエ部長・taico。社会という迷路で立ちすくんでいる子羊ちゃんたちに愛のムチならぬ、”バラのムチ”を振り下ろすわ~!

【お悩み】
 設計会社勤務の、28歳OLです。仕事では2人1組でチームを組んでいるのですが、相談したいのは、1歳年下の男性パートナーのことです。仕事さえ納期に仕上げれば、会社から干渉さないのですが、彼はパソコンでツイッターかYouTubeしか開かず、まったく仕事をしません。今まで何度か、注意・話し合いをしたのですが、真剣を聞いてくれないのです。むしろ逆ギレしたり、モノを蹴ったり。納期が遅れると私にもペナルティが下されるので、仕方なく、私が8割ほど仕事をすることに。上司にも相談したのですが、彼が男性先輩への立ち回りが上手く、何回か相談するうちに、上司には私の方がただのヒステリーであるかのように言われます。私としては今の会社の環境が好きなので辞めたくはないのですが、このまま残業ばかりをしていると、体調まで崩しそうです。どうすればいいでしょうか。

【今回の処方箋】

(1)話し合い
  効果:無……残念だけど今の状況ではほとんど効果はないですね
(2)上司に相談
  効果:低……上司の素養によりますけど、あまり期待はしちゃ駄目
(3)ズル休み
  効果:高……それなりの効果は出ますわよ
(4)イエローカード
  効果:未知数……貴女も巻き込まれる可能性があるから要注意ですわ

 部下の男の子が働かないのは、ハッキリ言って貴女がその子を甘やかしている証拠。変な威圧感だって、単なる「甘え」の裏返しよ。こういうタイプの子って、貴女の余計なサポートのお陰で仕事の成果だけは出ているから、自分で何でもやった気になっているの。

 話し合いで解決できない相手なら、貴女、思い切って一週間くらい「ズル休み」してみなさい!
 このタイプの子にはそのくらいのショック療法が必要よ。自分一人では何もできないってことを早目に気付かせることが「やさしさ」ですよ。

 「甘さ」と「やさしさ」は違うもの。「甘さ」はお菓子のようなもの、「やさしさ」はご飯みたいなもの……お菓子だけでは生きていけないことぐらい、子どもでも知っていること。子どもの頃、親に頭ごなしに「宿題しなさい」って言われてもヤル気にならなかったことってあったんじゃないかしら。人間なんてそんなものなんです。貴女が今やっているのはその親と同じことだと思いますわ。

 この手の女性って、休むことを本当に嫌がるのよね~。「休む前に倍働かなきゃいけないし」「同僚に白い目で見られる」なんて言い訳するけど、本当は休むことが不安なだけ。だから、「リスク管理の一環」だと思ってしまえば良いんじゃないかしら。例えば貴女が明日交通事故に遭って、長期間休まなくちゃいけなくなる事を考えてみると、一週間くらい休んだって平気だと思えるんじゃないかしらね。

 それで貴女はその間に海外にでも出かけて、のんびりリフレッシュしてしまえばいいのよ。ホント、一石二鳥ですわね。ズル休みって、多少のスリル感もあるから、とっても刺激的な旅行になるんじゃないかしら。

 実はこれは逆のケースもあるので注意してくださいね。だって、実はその子が出来すぎる子だということもあり得るんですから。貴女が休んでいる間に仕事が滞りなく進んでいるようだったら、部下の男の子にはキチンと実力があったわけで、今まで実力を発揮できる環境を作ってあげられなかった貴女の管理能力がなかったってこと。

 いずれにしても、貴女自身の考え方の問題だと思いますわよ。何事も原因は自分にあるものだと思って、他人を変えようなんて思わないことですわよ。変わるのはあくまでも貴女自身ですの。愚痴っているヒマがあったら、会社をズル休みするくらいのヲンナの度胸を見せてみなさい!

 あとひとつだけ、人事のプロとしてアタシから最終手段的なアドバイスさせてもらいますわね。勤務中にパソコンでツイッターやYouTubeなどを私的に閲覧しているのは、解雇の正当な理由になるの。そこに焦点を当てて、毎回注意する事によってイエローカードを溜めて、ネチネチ攻めていくのもひとつの方法。

 最近のシステム担当者はいろいろとワナを仕掛けているハズだから、一度システム担当者と相談してみるのも良いかもしれませんね。まぁ、これはあくまでも最終手段で、保険程度のものだと思ってね。

taico(たいこ)
昼は大手企業で管理部門(人事)の専門家として働き、夜は新宿2丁目をハシゴするスーパーサラリーマン。柔和な笑顔とMBAを取得する脳みそで、他人のお悩みをズバッと解決する頼れる部長。

『職場を悩ます ゆとり社員の処方せん』

ゆとりほど、社長へのゴマすりがうまいからね~

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
苫米地英人が人間関係や子育てについての悩みに答えた『薔薇色脳』
『うちの母ちゃんすごいぞ』は母親賛美に見える、21世紀の子育て指南本だ!
マシンガンズさん、「ノースリーブ女はやりたがり」って間違い過ぎなんですけど!!

最終更新:2013/04/04 03:17
アクセスランキング