[女性誌速攻レビュー]「美STORY」9月号

磨き上げたバディに欲情しろ! と無言で夫を追い詰める「美STORY」

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「美STORY」9月号(光文社)

 今月の「美STORY」(光文社)の表紙は広末涼子。相変わらず齋藤薫センセが「圧倒的な透明感」「体の中を清らかな水がサラサラ流れている印象」「類希な透明感と水感を、30代に入った今も、まったく変わらず持ち続けている」「澱みない浄化された命の健康美」と、富士山麓の雪溶け水みたいな扱いで礼賛しています。数々の奇行や大学中退、2度のデキ婚という彼女の武勇伝が一切ないことになっているのが悲しい限り。意図的に過去を無視したというより、本当に忘れちゃってるような文章に読めるのですが、大丈夫かな。確かに写真を一見するとなにごともなかったように涼やかに見えるところはさすが女優というか、広末マジックというか、齋藤センセの言葉を借りれば「美しさで奇跡を起こす人」なんでしょうね~。

<トピック>
◎上沼恵美子 美しいものを人生のご褒美に
◎Sレス「解決バイブル」
◎郷ひろみさんのGO! GO! GO! マイライフ

■同じワザはもう通用しない!

 巻頭には上沼恵美子のインタビュー「美しいものを人生のご褒美に」が掲載されています。40代のときは、インタビューを受けてもウソをついて主婦代表を装い、健気なことを語っていたという上沼恵美子。今は正直にハワイにマンションと一軒家を持ってる、車もいいのに乗っている、週1回ザ・リッツカールトン大阪に泊まっているとリッチな生活を隠さずに話しているそうです。まあ、相当稼いでいることは想像がつくので、それくらいはいいと思うんですが、よく分からないのがそのあとの一項。約1,500字まるまる夫の悪口が綴られています。

「土鍋の在り処も知らなければ、耳かきどこにあるかも知りません。延長コード出してるだけで、僕は手伝っているという気持ちになられるとたまりません」
「次々趣味を始めては止める飽き性」
「世間で言われる熟年夫婦のしらーっとしたものがある」

 こんな生活だから、主婦は自分へのご褒美が必要だという話につながっているんですが、悪口部分がわざとらしいほど長い。要するにこれは「経済レベルは普通の主婦とは違うけど、夫婦の悩みは同じだよ」と言いたいんでしょうかね。自分を落として主婦に共感してもらうというテクのひとつだとしたら、ウソをついていた40代のころと同じではないですか! 上沼恵美子のしたたかさを感じずにはいられないインタビューとなっていました。

■夫たちの本音は聞かなかったことにする美魔女イズム

 今月の目玉は「Sレス解決バイブル」。「Sレス」とはセックスレスのこと。「Sレス」と表記するのは「美STORY」的な恥じらいの表れでしょうか。冒頭のページには「『妻とだけ、できない』というセックスレス夫たちの本音座談会」と題して、30~50代のインテリアデザイナー、公務員、広告代理店、電機メーカー勤務、商社勤務の5人が登場し、セックスレスの原因について語っています。これが非常にリアルで参考になりました。

「妻が年とったとか、容姿が衰えたとか、レスになったのはそんな理由じゃない」
「妻の高圧的な態度、うちで言えば『あなたは暇だろうけど、私は忙しいのよ』みたいな様子が日常的に見えると、だんだんセックスしたいって気持ちが薄まっていくんです」
「おふくろみたいに世話やかれるとダメ」
「男にはセーフティーゾーンが特にはっきりあるから、そこを侵されると嫌悪感が出てきちゃう」
「生理があがっても秘密にして。男って『もう妊娠しない、出し放題』って言われると絶対萎えるから」

 と、Sレスの原因は多分にメンタル面にあることがわかります。ぶっちゃけ、妻は三つ指ついて夫を立てて、家事はまめにするけど母親みたいにうるさくなくて、昼間は淑女、夜もイヤイヤみたいなのが萌えるという話ですね。なんて都合がいいんだ! とムカムカしますが、一歩ひいて冷静に考えてみると、「美STORY」が目指している美魔女は理想の妻像とは方向が真逆なんじゃないか、という恐ろしい事態に気づかされます。美魔女って、隙がないほど美しくて自信満々で、仕事も家事もできて向上心があって毎日忙しく充実している女豹ですよ。これは男どもは完全に夫は引きますよ。

 これを機に美魔女および「美STORY」は改心すべき時なのかも……と次の展開に期待しましたが、そのあとの「Sレス解決法」のページでは、韓国ボディーケア用品を使ってくびれをつくるとか、2万5,000円のクリームを使ってセレブ肌を作るとか、一枚仕立てで透け感のある黒のランジェリーを付けるとか、美魔女路線はまったく変わってないのでした。最終的には性感マッサージですからね。「両手のひらをお尻に密着させて、ボールをドリブルさせる要領で、性器に振動を伝える」だって。アレアレ、さっきの座談会の話、聞いてました~? と言いたくなります。

 まあ、もともと「美STORY」は男の目線なんて意識してないですもんね。20代、30代ならば、「彼氏作りたい」「結婚したい」という下心があるので男ウケは大切ですが、「美STORY」読者の多くは40代以上の既婚者で子持ち。恋より見栄。男にモテるよりも、女に勝ちたい。女に若くてきれいでおしゃれだとうらやましがられたいという気持ちが強い。男にモテる、性に満足しているというのは、うらやましがられるための一要素でしかないわけです。だから男の希望なんか知ったこっちゃない。磨き上げたバディーのセクスィーなアタシに今すぐ欲情しろ(ゆえに夫萎える)っちゅうことなのです。ああ男と女は平行線。いったいこの企画はなんだったのだろうと、虚しさだけが残りました。
 
■ダサかったGOをデビューさせたのは……

 どういうわけか、郷ひろみの「GO! GO!GO!マイライフ」という新連載が始まりました。郷ひろみにアンチエイジングを学ぶという主旨のようです。確かに55歳には見えないけれど、郷ひろみに学ぶことなんてあるのかしら。今回、彼はこう語っています。

「僕は15歳でデビューしてるんですが、あの頃は歌も下手で踊りも上手くなかった。(中略)そのコンプレックスを克服するために、歌やダンスのレッスン、体を鍛えるなど、努力で乗り越えられることを学びました。15歳のダサい僕こそ、今の自分を作ってくれたと思います」

 デビュー当時、ジャニーズ事務所に所属していた郷ひろみ。その後、バーニングに引き抜かれて、ジャニー喜多川社長はショックのあまり寝込んでしまったというエピソードを聞いたことがあります。大の男を寝込ませてしまうほど魅力的な少年だったGO。あのころの自分を「ダサい」なんて言うなよ……。と寂しい気持ちになりました。というわけで、大特集「ソウルには美女のヒミツがあふれてる!」の紹介をまったくしませんでしたが、このへんでレビューを終わりたいと思います。大特集では美容クリニックの情報が満載なので、そっち系にご興味のある方はぜひお読みいただきたいと思います。
(亀井百合子)

『美STORY (ストーリィ) 2011年 09月号』

内面がギラギラしすぎでしょ

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