[連載]鹿砦社・松岡社長の「暴露の花園♪」特別対談(前編)

闘いこそが存在意義! 鹿砦社×週刊金曜日、タブーの裏側を語る

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長年タブーと闘ってきた松岡氏(左)と北村氏(右)

 連載『暴露の花園』で、34回に渡ってジャニーズ事務所や宝塚歌劇団との裁判など、波乱万丈な出版人生を語っていただいた鹿砦社社長の松岡利康さん。最終回スペシャルとして今週と来週に渡り、「週刊金曜日」前編集長で、現在は発行人の北村肇さんと緊急特別対談! 長年、タブーと闘ってこられたお2人、当連載のラストを飾るにふさわしい、キケンな”暴露”がなされること間違いなしですよ!

――そもそものお2人は旧知の仲でいらっしゃるんですか?

松岡利康氏(以下、松岡) 実際に初めてお会いしたのはほんの2カ月前。でも、もちろん北村さんのご活躍は存じ上げていましたよ。毎日新聞でずっと記者をやられて、「サンデー毎日」編集長まで務められて、そこからまさかの「週刊金曜日」の編集長に就任という異色の経歴をお持ちですからね(笑)。

北村肇氏(以下、北村) 僕自身は、ずっと松岡さんのことを勝手にリスペクトしていました。「噂の真相」の岡留安則さんは、松岡さんのことを「自爆テロ」とおっしゃってましたけど、僕は松岡さんは「自爆レジスタンス」だと思う。

松岡 いやいやいや、それは僕のことを過大評価しすぎですよ(笑)。僕は自爆するつもりなんか全然ないんですから。

北村 松岡さんは、何も考えてないと装ってトンデモナイ行動を起こすから、一番恐ろしいタイプですよ(笑)。タブーだらけのこの業界では、そもそも行動する人が少ないし。

松岡 北村さんだって、昔は「サンデー毎日」で半年くらいバーニングプロダクションを”研究”する連載してたじゃないですか。注目してましたよ。

北村 僕が編集長になって割とすぐに始めました。ジャニーズ事務所かバーニングのどっちかは絶対やりたいと思ってたんです。その当時は「週刊文春」(文藝春秋)がジャニーズキャンペーンをやっていたこともあり、「サンデー毎日」ではバーニングをやることにしました。

――この連載に関して、バーニングから訴えられましたか?

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芸能界のドン・周防氏と闘った二人

北村 裁判の手前で終わりましたね。バーニング側の矢田次男弁護士とともに東京地裁に呼ばれて、裁判官からも「話し合いで終わらせませんか?」と言われて、本訴まではいかずにうやむやに終わったんですよ。

松岡 仮処分で終わったのか。内容は名誉毀損ですか?

北村 いや相手側は、バーニングの周防郁雄社長の顔写真を使ったことを責めてきましたね。裁判長からも「公益性・公共性はあるんですか?」と聞かれたんですが、あるに決まってるじゃないですか、と。「サンデー毎日」時代には、バーニングの他にも、NHKなど裁判沙汰に発展しそうなものがいくつかあったんだけど、どれも本訴までいかずに途中で終わりました。今思えば、あれは”毎日”っていうブランドがあったからなのかな。「金曜日」だったら絶対ヤラれてましたね(苦笑)。

松岡 そうだね。鹿砦社だってヤラれたからね(笑)。でも、「週刊金曜日」の方が「サンデー毎日」に比べたら圧倒的に広告主を気にしないで記事を作れるでしょう?

北村 それはもちろん。僕が「金曜日」に入って、最初にやったキャンペーンが『電通の正体』で、コレは本にしましたが、いまだに売れているみたいです。電通は昔からずっとやりたいテーマだったんですが、「サンデー毎日」ではできなかったんです。「金曜日」には電通が入れてくるような広告も入らないから(笑)、電通が何か脅してくることもなかったですし。その次はトヨタをやったんですが、この記事を受けたのか、トヨタの広告を「金曜日」に載せたいという話がきました。そうやって広告の力で金曜日を懐柔しようと思ったんだろうけど。

――そういうネタは新聞社ではまずできないですよね。メディアが広告主に気を遣う姿勢は、昔からだったのでしょうか?

北村 昔はそんなことなかったんだけどね。僕が新聞記者になった1974年頃の現場は、”闘いだけが趣味”みたいな新聞記者がたくさんいて、かっこよかったものですよ。社外では強い者と闘う、社内では上と闘う。今は、世の中全体が金になっちゃってるからね。金のこと考えたら、社内で出世した方がいいし、そのためには上の言うこと聞いてた方がいい。だからどんどん現場が弱くなっていったんです。もちろん、今でも闘う記者はいますけどね。

松岡 ごく一部のまともな考えを持っている我々のようなのは、「金曜日」や鹿砦社のような場所で闘うわけですよね。

北村 強い人が弱い人をいじめている事実があって、それに対して「許せない!」「ふざけるな!」と思って記者として闘う。これが、メディアの仕事の存在意義ですからね。それが今は、「助けに入ったら、強い者(=広告主)にこっちがいじめられるかも」とメディアは強者にこびへつらって何もしなくなってる。

松岡 広告主然り、芸能事務所然り、強者に尻尾をふるしかない”大マスコミ様”にできない報道を、我々はやっていくわけです。今までもこれからも。
 
■鹿砦社公式ホームページ

松岡利康(まつおか・としやす)
1951年9月25日生まれ、熊本県出身。同志社大学文学部卒業後、貿易関係の仕事に従事。サラリーマン生活を経て、83年にエスエル出版会を設立、88 年に一時期経営危機に陥っていた鹿砦社を友好的買収、同社社長に就任。05年にパチスロメーカー大手のアルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)を取り上げた『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』、球団スカウトの死に迫った『阪神タイガースの闇』などの出版物について、名誉毀損で神戸地検に逮捕、起訴され、有罪判決を受ける。「ジャニーズ研究会」も開設。

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