[TVツッコミ道場]

『マルモのおきて』に便乗しすぎた? 人気子役のイジり方と鑑賞法

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『マル・マル・モリ・モリ!』/ユ
ニバーサルミュージック

 今回ツッコませていただくのは、7月3日放送の『マルモのおきて』(フジテレビ系)の最終回直前SP『愛菜ちゃん・福くんが総合司会!泣いて笑って2時間マルマル!元気モリモリSP』。

 芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんの7歳コンビが「総合司会」に初挑戦とあったけど……フジテレビの考える「総合司会」って、いったい何? 基本的に進行はフジのアナウンサーが行い、7歳の二人は合間でふられるたびに「マルマル~!!」「ブッブー!」など、決められたセリフを言い、VTRの合図出しをする程度。

 「7歳なんだから仕方ないだろう」とか「かわいいんだから、それで十分じゃないか」というのはもっとも。もちろん彼らは「かわいい」だけで良いはずで、それならあえて「総合司会」などという肩書にしないほうが良かったのではないだろうか。

 また、「見なければ良かった」と後悔してしまったのは、冒頭30分もかけて紹介された「爆笑モリモリNG集」だ。最近は、枕詞のように「NG」の前に「爆笑」という言葉をつけるのがお約束になっているが、その中身は爆笑どころか含み笑いもナシ。ほとんどのNG内容は、7歳の二人の単純なセリフ間違い・トチリ・セリフ忘れのオンパレードだからである。

 「はい、おやじさん!」と言うべきせりふを、「はい、おやじさん」「おやじさん、はい」など二人の声がそろわず、スタッフに「あれだけ練習したじゃない~」と言われるような、ごくごく短いセリフのNGが何度もある。見ている側は、たとえば「芝居中なのに、突然、犬と本気で遊び始めてしまう」といったような子どもらしいハプニング的NGを期待しているはず。「こんなに演技が上手で、天才で、しっかりしていても、やっぱり子どもよねえ~」と目を細める準備だってしていたはずだ。なのに、単にセリフが頭に入っていないだけとは……。芦田愛菜ちゃんの『Mother』(日本テレビ系)では、その演技の天才ぶりに泣かされていただけに、こんなNG集はできれば見たくなかった。

 しかも、NGをいたずらに長時間紹介してしまっただけに、「子役さんが多いと、現場も大変なのだろう」という思いや、「幼いころから長台詞を覚えられた安達祐実や、えなりかずきはスゴかったんだな」などという思いまで頭をよぎる。この日、ゲストで来ていた元「天才子役」安達祐実は、自分のセリフの覚え方について「右上にこのセリフがあったというように、画像で覚えていた」と話していた。

 さらに、番組をしらけムードにさせていたのは、ひな壇にずらずら並ぶ芸人+子持ちタレントたち。何を見ても一斉に「かわいい~」と言い、二人に話しかけるときは腰をかがめ、わざとらしい愛想笑いをするばかり。三船美佳などは、単なるセリフ間違いのNGを見て、小窓で激しく涙を流していた。私生活で悲しいことでもあったのだろうか。まるで上司の家庭に招かれ、子どもか孫のホームビデオを見せられている人たちのような図だった。

 もちろん愛菜ちゃんや福くんが悪いわけじゃない。二人はかわいいし、立派に仕事をこなしていた。むしろ犠牲者だと思う。思えば、部下を自宅に招いて延々とホームビデオを見せる家庭だって、子どもには全く非がなく、親や祖父母のせいなんだよな……。改めて、愛菜ちゃん・福くんが気の毒な番組だった。
(田幸和歌子)
 

『マル・マル・モリ・モリ! [Single, Maxi]』

モリモリったら森脇健児と森口博子よね?

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