[女性誌速攻レビュー]「MORE」9月号

キズナ婚でもいい! 「MORE」の”何が何でも結婚したい”が止まらない

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「MORE」9月号(集英社)

 今月号の「MORE」、表紙はおなじみ菅野美穂です。ご両親の出身地である盛岡を旅しながら、含蓄あるお言葉が次々と溢れます。「仕事も恋愛も結婚も、思いどおりにいくわけじゃないし、欲しいものを得たから幸せとも限らない。守るべき存在を持つにはそれだけの責任を持てる自分にならないと」「自分にないものを欲しがるよりも、今ある日常と仕事を大切にすること。それが誰かのためになるといいな」。素晴らしいインタビューですが、海外へのボランティア活動などを経て構築された菅ちゃんの「幸福論」はちとレベルが高く、「ホントの幸せ教えてよ」病のMORE娘たちがますます混乱するのではと心配です。

<トピックス>
◎夏カジ⇒秋レディにシフト!「計画買い足し」着回し50days
◎デキる美女41人の「バッグ&持ち物」大解剖
◎菅野美穂が旅する「盛岡」

■二宮さんの回答を鼻で笑っちゃう不思議

 「MORE」におけるジャニーズといえば、嵐。特にニノ(二宮和也)はハイパーうっとり連載(「It[一途]」)を持っているほど。そこに今月飛びこんできたのはSMAP香取慎吾のインタビュー「NUMBER OF ME 僕を映す数」。新旧スーパーアイドルのインタビュー比較をしてみたいと思います。

<イメージについて>
香取「一般的なイメージと実際の自分はそんなに差がないし、明るく笑ってる部分がもっと多いくらい。もちろん、そんな僕でも真面目な顔をする時はあります」

二宮「オレの場合、基本、誰にどう思われてもかまわない」

<年齢について>

香取「自分の年齢の感覚はどこかで止まってる感じがします。(中略)……最近、やっと高校生の集団を見ても怖くなくなってきたくらい(笑)」

二宮「28歳かぁ……何もないな(笑)」

<グループについて>

香取「小学生からSMAPだったので、みんなが成人するより10年早く、就職してお給料をもらってきていたわけです。(中略)今でも24時間、ほぼSMAPのことだけを考えているし、ずっと走り続けてこられたのは、とても幸せなことだと思いますね」

二宮「10年後にKinKi Kidsになるために、15年後にTOKIOになるために頑張ってるわけじゃない。むしろ先輩とは違うものを身につけて、新しい道を歩んでいかなきゃならない。嵐であり、自分のことを極めていくしかないんだよ」。

 香取氏の携帯にはSMAPの4人と、キャイ~ンの2人と、山本耕史の番号のみ。誰かと飲みにいくことはほとんど無いということ。その点は二宮氏も「基本的に家にいる時間は、ホントなにもしない」。アイドルの日常って、私たちが思っているほどキラキラしてたりしないのですね。それにしても最近の慎吾ちゃん、お疲れなのか目に精気がないのが気になります。例の映画のせいでしょうか……。同級生グループである嵐の中の「無気力」担当・二宮氏に比べて、永遠の弟キャラを演じ続けねばならないこと、34歳同い年として、心中お察し申し上げます。

■結婚に名前は必要か

 今月の着回し企画は「恵麻OLの毎日-5°『好印象クールビズ』着回し30days」。付き合っている男に結婚を迫り、煮え切らない返答に逆ギレ。よく通うイタリアンのシェフに手を出してその気にさせるも、彼氏から雨の中でのプロポーズ→イタリアンのシェフに笑顔で結婚報告…..というまったく笑えないストーリーでドン引きしてしまいました。

 これは、後に続く「『今すぐ結婚したいっ!』はダメですか?」という結婚企画への前振りだったんですね。「社会的にも本誌読者にも、結婚願望が強くなっている今。その大きな理由は、未曾有の大震災を経験し”結婚”や”絆”の重要性を痛感したから。そんなキズナ婚っていいの?」とあります。”寄り添いたいから結婚=キズナ婚”が増加中だそうです。

 アンケートでは平均で約6割の女性が「結婚願望が強くなった」と答えています。「結婚をリアルに考えられない彼とは別れを決意(25歳・会社員)」「これまで顔が濃くてヒゲが似合う男性でないと恋愛対象にはならなかったけど、結婚願望が高まったからか、性格重視に(27歳・会社員)」など、ヒゲの有無で結婚を考えるのはどうかと思いますが、「今すぐにでも結婚したい」という思いの強さが伺えます。「結婚にポジティブなイメージを持てるようになった」という男性も増えているとのこと。「震災をきっかけに、周りの恋愛活動が明らかに活発になった(27歳・男性会社員)」ということですが、結婚したいと思うようになった理由が「(震災後のレトルト中心の食事に嫌気がさし)結婚していたら美味しいご飯を作ってもらえたのかも」って、男性諸君、女は飯炊きの道具じゃないですよ!

 と、キズナ婚などという体のいい言葉で表現していますが、要するに条件に見合わない相手と結婚することもよしとする、自分への言い訳ができたにすぎないのではないですか? 女性にとって「女友だちとの差別化」をはかる一番の武器だった結婚。そんな結婚に対する価値観を「キズナ」「幸せ」「安心感」という言葉で曖昧にして「自分は負けたわけじゃない」としたい。クダラナイと言われるかもしれませんが、小さなプライドの積み重ねで生きている女にとって、「条件の低い男と結婚した」と言われるのと、「優しい彼と一緒に生きられてよかったね」では天と地ほどの違いがありますから。キズナ婚=結婚の条件闘争に疲れた女性の言い訳、と考えるとよく分かります。そのことは精神科医の名越康文さんやジャーナリストの白川桃子さんも触れておりますので、興味のある方はどうぞ。

 しかし「MORE」のエグさは、この企画のインタビューに新山千春を持ってきたことです。「明らかに条件の悪い男と結婚しましたが、幸せな人もいますよ!」ということでしょうか……。怖いわ、やっぱり「MORE」ってただもんじゃない!

 先月は「リア充(リアクション充実女子)」、今月は「キズナ婚」。現実が分かってるのか分かっていないのか、イマイチよく分からない「MORE」娘たち。今月は他にも「Over40男子と恋したい!」なんてページもあり、出てくるのが堤真一(47歳)、大沢たかお(43歳)、福山雅治(42歳)。「ただのオッサンじゃない!! 40代男子はこんなに魅力的」と持ち上げていますが、カッコイイ40代も見ている分にはいいですが、老後とか介護とか、現実直視までのタイムリミットが短いですよ。今月は読者の「夢を見たい」パワーに振りまわっされぱなしの「MORE」でございました。
(西澤千央)

「MORE」

結婚して幸せじゃなかったときの覚悟、しておいた方がいいよ

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