[女性誌速攻レビュー]「GINGER」8月号

モデルに告白という”禊”を求める「GINGER」は再生工場だった?

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「GINGER」(幻冬舎)2011年8月号

 なんとなく文学”風”な文章と、香里奈の冒頭連載を見た瞬間に気づきます。ああ、これはキャピ感と軽薄さが同居する「AneCan」(小学館)とは、全くの別モノの「GINGER」(幻冬舎)なのだと……。8月号の表紙にはSHIHOが初登場。妙齢モデルとしては梨花の陰に隠れてしまった感がありますが、梨花と同じくSHIHOもご懐妊されたそう。かつて流産した辛い経験や、仕事のオファーが減ったり、人間不信に陥ったりしたらしい20代後半の苦悩を告白するインタビューは「AneCan」と比べることが失礼なほどディープ。「浮ついた他のOL雑誌とは違って、偏差値高い雑誌なんデス!」とでも言いたげな鼻息を感じますが、SHIHOの告白内容自体、梨花がブログで明かした過去と同じじゃないですかね?

<トピックス>
◎SHIHO 祝・妊娠! 独占インタビュー
◎GINGERモデル 美の教室
◎SWAROVSKI ハローキティと過ごす毎日

■新メンバー・田中美保を楽しむ方法

 「GINGERモデル 美の教室」特集では、モデル10人をフィーチャー。西山茉希が睡眠を削ってでも確保する80分間もの長風呂タイムで、なんと「新聞」を読んでいるという意外な一面に驚きつつも、やはり一番の注目は先月号からGINGERモデルに仲間入りした田中美保。「non-no」(集英社)や「mini」(宝島社)で展開していたキュート&カジュアル路線から、大人路線に絶賛シフト中。正直、彼女が長年トップモデルである理由が分からない、と首をかしげる人はいても、大ファンだという女性には会ったことがありません。筆者も田中美保の魅力を知ったのは、2002年初めてレギュラー出演者となったテレビ番組『本能のハイキック!』(フジテレビ系)でのある”事件”がきっかけでした。

 初回放送で、出演者たちと会話がかみ合わなかった美保ちゃんは、MCの加藤浩次(極楽とんぼ)に「ちゃらちゃらモデルぶぜいがよ~」「お前、何でここにいるの?」などと責められ、なんと翌週には「私には向かない。番組を降板させていただきます」という手紙を残し番組を去ってしまったのです! 読み上げられた手紙にスタジオ騒然。以後、美保ちゃんはしばらくテレビの世界から遠ざかってしまいました。はたまた数年前には、見ている方がハラハラするほどの激太り……。今回の記事でも、「体型維持が難しくなって、仕事のオファーが激減。今まで親しいと思っていたスタッフの人たちにとっても、自分はあくまでも”商品”だったのか。そう思うと悔しくて、悲しくて」と当時の苦悩を告白しております。

 ってデジャヴ!? この苦労節、SHIHOのインタビューにもあったことを思い出し、閃いてページをめくってみると、そこでは予想通り、西山茉希も”告白”しているではありませんか。「(GINGERでは)長年培ってきた”可愛い”イメージをくつがえすショートヘアにも挑戦できた」と、暗に古巣「CanCam」(小学館)時代の”創られた自分”を否定するかのようにパンチが効いています。

 なるほど、これが「GINGER戦法」か! それまで他誌で “モテ路線”や”カワイイ路線”でキャピキャピしていた有名モデルたちが、人生に真面目な読者の多い「GINGER」で認められ活躍するには、一度、”浮ついた過去”を懺悔し、知られざる苦悩を”告白”してみせる禊(みそぎ)がマスト事項なのです。思えば、郷ひろみの『ダディ』に代表される告白本は、幻冬舎のお家芸。沢尻エリカに「別に」発言を謝罪してしまった後悔を告白させたり、後藤真希にハロプロ時代の窮屈さを告白させた後、新たに売り出すエイベックスと同じ戦法だ! 

 もしや「うちで活躍したいなら、あのころのモデル時代についてまず告白なさい!」なんて編集部からの圧力があったりして~、と邪推。あな、恐ろしや。

■偏差値高く見せるのも大変

 お次はファッションページ。途中、髪型がそっくりな山田優とNanami、阪井まどかが同ページに何度も登場して混乱を招いたり、某新興宗教の白装束群団もびっくりの全身真っ白コーデが紛れ込むハプニングもありましたが、無難で安定した構成はいつもと変わりません。と、思っていたところ、突如「SWAROVSKI ハローキティと過ごす毎日」特集が出現。かわいいよりカッコイイ系のスタイリングが多い誌面にあって、シンプルなトップスにキティちゃんのネックレスを合わせるコーデは、「アリ」なのか真剣に問いたい。ここだけ、「CanCam」(小学館)に迷い込んだかと思いました。

 一方で、ファッションジャーナリスト・藤岡篤子氏の連載「優雅な女は最高に危険である」では、抽象的すぎる褒め言葉と、意味不明のカタカナが多すぎでポカン。最終行を読むまで、一連の記事がサマーシューズ=サンダルについて書かれてあるコトについぞ気付きませんでした。必死に頭よく見せよう、偏差値高くしようと頑張ってるのかしら?

 全ページを読み終え、ホッとしたのも束の間。とんでもない事態に気づきました。なんと、田中美保が特集での1カット以外、一切出てこない!! まさか、かつてのレギュラー番組よろしく、2号目にして、「GINGERは私には向かない」と嫌になってしまったのでは……。来月号はちゃんと出てきてくれるでしょうか、要注目です。 
(巌鳥子)

『GINGER (ジンジャー) 2011年 08月号』

梨花がすごいってことかな

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