インタビュー

辛酸なめ子がロールキャベツ系男子に接触! 口説きテクは命令系が基本?

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 リアクションが薄い草食系男子との恋愛に疲れ、かといってギラギラしている肉食系男子は受け付けない……そんな乙女心を察したように増殖しているのが「ロールキャベツ系男子」。見た目は知的で清潔感がある草食的だけれど、キャベツの内側にはミンチした肉のようなソフトな肉食性を持ち合わせている……女性がサインを出せば積極的に応えてくれる、まっとうな男性本能の持ち主です。芸能人では二宮和也や向井理、そして髪が草っぽかっただけで実は肉食だった瑛太などが挙げられるようです。実際どんな方々なのか、ロールキャベツ系男子を自称する二名と会ってきました。

 現れたのは、ブルー系のシャツを着たおしゃれでさわやかなメンズ、Sさん(20歳・学生)と、Oさん(25歳・DJ)。確かに薄い系で整った顔立ちで見た目は草食っぽいですが、一見優しそうな目の奥には肉食の光が宿っているような……。

■見た目は草食系でも、経験は豊富

 それぞれに、「モテますか?」と聞いてみると、Sさんは「最近は自分からというより、告白されますね。でも交際人数は7人なんで全然多くないですよ」と謙遜していましたが、20歳なのでわりと多い気がします。最初からあなどれません。続いてOさんも「まあ、不特定多数の人に好意を持たれるという意味ではモテてるのかもしれません。第一印象でモテても自己開示したら相手が離れていく場合も多いですが……」と、謎めいた笑みを浮かべました。ロールキャベツ系男子の内面は複雑です。

 続いて、女性を落とすテクについて聞いてみました。20歳のSさんは、「最初は飲みに行ったりしますね。そこで仲良くなって次に会う機会を作ります」と、オーソドックスな答え。この、草食、肉食に偏らない普通っぽい感覚が、今求められているのかもしれません。

 25歳のOさんは「彼女にしたい場合は、何度かデートしてお互いの良さを知って、キスをしてSEXをする、という普通の流れですね。でも、お互い目的がSEXの場合は違ってきます」と、恋愛上級者であることを匂わせました。「DJの仕事でよくクラブに行くんですが、そこには体目的の女の子がたくさん来る。自分からは絶対に電話番号を聞かないんです。そこで出会った女性とお互いニーズが合致したなと思ったら、僕の電話番号を渡して『俺に抱かれたいんだったら目黒で降りて電話しろ』って命令口調で言うと、大体うまく行きますね」Oさんはプレイ的に女性に命令することが好きだそうで(「俺の右側に立つな」とか)、さわやかなルックスとのギャップが女心を惹き付けているようです。草食と肉食の人格が分離した、進化系のロールキャベツ系男子かもしれません。「僕は女の子が何を求めているかニーズを把握する力があると思います」と、Oさん。「距離感が大切」「レストランでのエスコートでも気を遣います」と、自信を漂わせていました。

 草食系男子は家にこもるか美術館や映画館など文化的な施設でデートして、肉食系男子はスポーツを楽しんだりラブホに直行しそうなイメージがありますが、ロールキャベツ系男子は地元でデートしているようです。Sさんは自由が丘、Oさんは吉祥寺と、どちらも女子に人気のエリアがテリトリーになっているのが強いです。ロールキャベツ系男子は、衣食住全般のセンスが良い、と心にメモ。Sさんは自由が丘の知り合いの店などに連れて行くそうで、地元の社交界に女の子を巻き込むのがうまいようです。この社交性は草食男子にはなかった特長です。

■「キャベツをめくって肉の部分を出してください」

 それぞれ好きな女性のタイプは、「ギャルまではいかない派手な子。年上のスーツ姿も好きです。年上で好きなタイプは深津絵里」(Sさん)、「上品な人が好きですね。蒼井優ちゃんとか、キレイよりも可愛い感じの方が好きです。あと、ツンツンしている年上のお姉さんを自分だけに甘えさせるのが快感です」(Oさん)と、わかりやすい肉感的な女性に行かず、オタク的な趣味にも偏っていないところが絶妙です。でも、ロールキャベツ系男子は理想が高そうで(年上OKとか言って深津絵里の名前を出されても……)、好きになったらどうやって仲良くなればいいかわかりません。それぞれNGなのは、「人前で甘えてきたり女をアピールしてくる人」(Sさん)、「バカな人がキライ」(Oさん)と、判定基準が厳しいです。

 くじけそうになりながらも、女性からの効果的なアプローチ法を聞いてみると、「見た目が草食系だからか、中性的なイメージを持たれることが多いんです。でも女の子から『かわいい』って言われてもあまり嬉しくない。男らしさを認められたり、『かっこいい』って言われると嬉しくなりますね。女性から来られる分には全然OKなんで、ロールキャベツのキャベツをめくって肉の部分を出してください」と、Oさん。男性は一皮めくれば皆肉食……最初に相手の男らしさを見つけてホメるという、女性の側も普通の古典的アプローチが効くようです。普通が一番難しいのかもしれませんが……。

辛酸なめ子(しんさん・なめこ)
マンガ家・コラムニスト。1974年、東京生まれ。近著に『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『無銭ひとり散歩』(コアマガジン)、『開運修業』(講談社α文庫)など。月刊サイゾーにて「辛酸なめ子のサバイバル女道」も好評連載中!(http://www.premiumcyzo.com/

『男子』

要はフツーの男ってことでしょ?

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