"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第80回】

「不妊治療始めます」、東尾理子が告白せざるを得ない”宿命”とは?

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「女性自身」7月5日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第80回(6/16~6/21発売号より)

 菅直人”降ろし”と”居直り”騒動が続く日本の政界。政策より政局に夢中になるのが、この国の政治の常だ。もちろん自分たちの党首をひきずり下ろそうとする民主党は醜悪だ。だが菅を民主党党首ひいては首相にしたのは、当時の小沢憎しの流れを作ったマスコミ、官僚、その風潮に乗った国民世論といった要因も大きい。選択肢がない、これが日本の悲劇なのだ。

1位「独占秘話 東尾理子『涙の1年間』と『35歳・決意の不妊治療』」(「女性自身」7月5日号)
1.5位「東尾理子 山本モナ『不妊治療、受けます』」(「週刊女性」7月5日号)
2位「雅子さまは苦悩8年 『キャサリン妃不妊症』報道の衝撃」(「女性セブン」6月30日号)
3位「大橋のぞみちゃん 芦田愛菜ちゃんに仕事を奪われ『CM年収1億円』がなんとゼロに!!」(「女性自身」7月5日号)

 東尾理子がブログに不妊治療を始めることを告白した。

「(略)産婦人科系の病院に通って1年。今度、不妊治療専門の病院に行くことにしました」

 石田純一との入籍から1年半、理子は現在35歳だ。さらに同時期、理子と同じ年である山本モナが入籍1年足らずで不妊治療を告白した。この反響は大きく、「自身」「週女」ともにこの話題をトップ掲載している。

 一般に35歳からは高齢出産と呼ばれるようになることから、不妊治療は妥当で賢明だと2誌の主張は共通している。特に「週女」では不妊に悩む多くのカップルが、恥ずかしさや仕事の関係などから周囲に内緒にする傾向が大きい中、2人がカミングアウトしたことを「勇気ある告白」だと結論付けた。また「自身」は石田本人に直撃し、この1年半に妊娠へのプレッシャーが強かったこと、毎日のようにホルモン注射を打ち、毎月妊娠検査をするなど涙ぐましい努力を重ね、医師には「チャンスはあと4年程度」と言われたことを赤裸々に語らせた。両誌ともどちらかというと好意的なトーンだ。

 確かに、ここ最近 “不妊治療”を公表する芸能人は増えてはいる。だが実際に子どもができてから初めて治療の事実を明らかにすることの方が多い。不妊治療が一般的になってきたとはいえ、今回の告白は勇気あるものだと思う。一方、このカミングアウトはあのカップルにとっては致し方ない、いや当然の流れとも思うのだ。

 なにしろ、理子が結婚した相手が石田純一だったから。石田はマスコミやワイドショーからの取材を快く受ける芸能人である。なんでもしゃべる。そのしゃべりがワイドショーでの露出を可能にさせ、その知名度で仕事をしている。俳優の仕事はあまりない。バラエティーやチャリティー、そして地方での営業が多い。サービストークや私生活の話題も”仕事”のうちだ。ここ数年は理子との結婚以外、石田の話題が何かあっただろうか? 

 結婚にしても、理子の父親の反対という苦境話で世間を盛り上げ、『ロンドンハーツ3時間スペシャル』(テレビ朝日系)という長時間番組を使って大掛かりに理子にプロポーズした。ロケ地はギリシャのミコノス島。その後も入籍、挙式と私生活の話題を絶やさない。しばらく顔を見せないなと思うと、夫婦そろってのチャリティーゴルフ出場である。子どもにしても「3人はほしい」「ホールインワンを目指す」なんてメディアで大サービストークを繰り広げる。子どもができたら「お披露目」「育児」と話題は大きく広がったはずだ。しかし――。事態はそううまくはいかなかった。かくなる上は不妊カムアウト!

 とはいえ、芸能マスコミにおける自分たちの立ち位置をわきまえている行為だと思う。私生活をウリにして仕事をしているのだから、不妊症も公表するのがある意味当然という考え方だ。潔い。都合が悪いと圧力をかけたり、訴えると声高に叫ぶ有名人よりよっぽどいい。

 ちなみに「自身」を上位にしたのは石田本人へ取材をしているから。「週女」は石田の対談連載をしたのに、コメントを掲載していない。同じテーマ記事だが、それだけの理由です。さらに「自身」は山本モナの伯母にまで直撃コメントを掲載している。

「不妊治療をすると、双子や三つ子が生まれることが多いそうですね。モナは1人子どもを育てるのもすごく大変ということが分かっていない」

 モナの性格をよく知る伯母の含蓄のあるコメントだった。

 次も不妊の話題だ。「セブン」のトップを飾るのは、ワールドワイドな不妊の話題である。先日英国ウイリアム王子と結婚したキャサリン妃に不妊症との報道がなされた。報道したのはアメリカのゴシップ週刊誌だという。「キャサリン妃は10代に患った病気が原因で赤ちゃんが出来ない体」「王室担当の産婦人科医師も彼女の不妊症を認めている」など、衝撃的な報道だ。

 「セブン」では記事の信ぴょう性について深く追求していないが、美智子皇后、雅子妃など日本の皇室の歴史をひも解き、両国ともお世継ぎを切望する事情は同じと記している。キャサリン妃は貴族ではない一般の中流家庭出身であり、風当たりが強いというのも日英に共通している。嫁ぐお姫さまは、どこの国でも大変だ。

 そして驚いたのは不妊症の情報をリークしたのが、チャールズ皇太子の妻カミラ夫人であるという情報だ。うーん。怖いけどあり得る。カミラ夫人は自分の存在感を示すため、挙式前にキャサリン妃をランチに誘い、説教して嫌われたらしい。故・ダイアナ妃の存在、不倫の末に舅と結婚した姑、家柄問題とキャサリン妃は今後も大変そう。

 くしくも3誌ともトップが不妊の話題だったが、不妊問題がより深刻化していることの証左かもしれない。今後その原因に”被曝”が追加されないことを祈るばかりだ。

 ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)が快進撃を続けている。視聴率も『JIN-仁-』(TBS系)に迫る勢いだ。立役者は芦田愛菜ちゃん。天才子役として引っ張りだこの女優さんだが、愛菜ちゃんの大活躍の陰で、大橋のぞみちゃんのCM収入がなくなってしまったらしい。『崖の上のポニョ』でおなじみだったのぞみちゃんは昨年14本ものCMに出演していたが、現在ではほとんど流れていないという。そういえば、そうだ。

 「子役のスターは2人いらない」「子供タレントの賞味期限は、約2年」(自身)なのだそうだ。恐ろしい世界である。確かに「こども店長」の加藤清史郎クンの露出もめっきり減った。ということは愛菜ちゃんも同じ運命か――。

 大ブレークし、その後の人生が暗転した子役は多い。古くは「ケンちゃんシリーズ」の宮脇康之の波乱万丈、殺人事件を起こした『子連れ狼』の西川和孝、杉田かおるも一時は生活が荒れていた。世界でも、映画『ホーム・アローン』のマコーレ・カルキンは家庭崩壊にアル中、ヤク中とのうわさだ。だが、小栗旬、観月ありさ、山本耕史、井上真央など子役出身ながらも現在でも活躍している芸能人は存在する。彼らは子役時代に大ブレークしなかったからよかったのかも。

 売れっコ子役を見ると不安になる。勉強は大丈夫か、親は別の道も考えてやっているのか、学校でいじめられていないか、チヤホヤされて勘違いしていないか、大人の顔色ばかり見ている子にならないか――。愛菜ちゃんはどうだろう。

 大橋のぞみちゃんという”忘れられた”子役を引っ張り出してきた「自身」記事は、子役の現実を思い出させてくれた。CMで「上げて、落とす」という暗示的セリフを言わされた清史郎クンの存在も。

『愛菜と福、たまにムック。』

みんな、実は犬目当てという噂も

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