[女性誌速攻レビュー]「AneCan」7月号

マンネリが最大の武器! 「AneCan」モデルトリオが放つ、起死回生の一矢

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「AneCan」2011年7月号(小学館)

 今月号の大特集は「もえ・友里・麗子 私生活と、夢と野望!」。筆者が見出しを目にした時の興奮といったら、先月号で表紙にIKKOを発見した時の比ではありませんでした。ついに、編集部はこのテーマを投下してきたか!

 今は三十路を過ぎても、結婚しても、女性モデルが活躍し続けられる時代。ひと昔前だったらモデルとして行き場を失っていたかもしれない3人も、変わらず看板を張っています。しかし皮肉にも、年齢や結婚という強制引退がなくなったことで、出ずっぱりになった「AneCan」モデルのマンネリ化=「AneCan」自体のマンネリ化。独身のもえ、ILMARIと結婚したエビちゃん、スピードスケートの金メダリスト・清水宏保と結婚した高垣麗子。果たして、どんな私生活と夢と野望が明らかになるのか! 嗚呼、期待で胸は高鳴るばかり。読み進めてまいりましょう。

<トピック>
◎もえ・友里・麗子 私生活と、夢と野望!
◎「え!? 私が新人指導?」な1か月コーディネート
◎裸のマヤ

■野望を隠す術を学んだもえちゃん

 雑誌冒頭から、大特集へと続くバージンロードを彩るように、ブライダル関連の広告が並んでいます。もしや、トップバッターを飾るもえちゃんの大特集ページでは、新恋人の存在でもほのめかされているのか? ワクワクしながらインタビューを読み進めてみれば、コギャル時代の回顧と、モデルという職業への強いこだわりが語られるばかり。読者にはおなじみの話だけに、なんだか肩すかしをくらった気分。最後には、「ファッションで明るいムードをつくって、少しでも明るい日本になればいいな」と大震災を意識した立派な発言で締めていますが、向上心の塊のようなもえちゃんの魅力が一つも伝わってはきません。「おまえの野望はそんなもんじゃないだろう!」と、松岡修造が雄叫びを上げそうです。

■呪縛から逃れられないエビちゃん

 続いては、大特集エビちゃんページ。インタビューでは夫・ILMARIについて、「(写メールで)送られてきた写真が何げないのにカッコよくて!……のろけてるわけじゃないんだよ(笑)」とのろけています。また、「かわいいと呼ばれ続けることに違和感を覚えたこともありました」とモデルとしての葛藤を告白するも、最後には、「『KAWAII』の代表として、世界に向かっていきたい」と宣言し、相変わらず「かわいい」の呪縛から逃れられていない様子。整った顔立ちからして、甘めよりもクールな服や表情の方が新鮮で魅力的だと思うのですが、エビちゃんが「日本のかわいいを背負ってきた我らが友里」(リード記事より)から降りることは、意地でも許されないのかしら。なんだかちょっと、カワイソウ!

■骨がキレイな麗子

 エビちゃんが「AneCan」移籍してきた当初は、カワイイ路線でかぶることが懸念されていた高垣麗子ですが、今号の大特集ではどうでしょう、「かわいい」という文字が一切見出しに出てきません! 代わりに、「実は骨がキレイ」「実は”手”そのもの」「実はひょうきん」、そして夫の清水選手からは「実はものすごく等身大」と、いろんな言葉で魅力が”暴露”されています。「かわいい」一辺倒だったエビちゃんとは大違い。図らずともエビちゃんの奥行きのなさが一層際立つ麗子企画となっております!

 それにしても、今どき、エビちゃんほど内面の深さや面白味が伝わってこない人気モデルも珍しい。茶道を始めたという話が上っ面に聞こえてしまうのは、まさにエビちゃんマジック。彼女の「口癖は「『へぇ』『そうなんだぁ』あと『ウケる!』」という記述を発見し、ああ、やっぱり……と妙に納得してしまいました。対比とは恐ろしいもので、気が付けば、高垣麗子の好感度が急上昇! でも「実は骨がキレイ」って褒めてるの?

■「AneCan」のリーサルウエポン

 連載「裸のマヤ」では、ツンデレ担当のモデル・真山景子が、「2年くらい彼氏がいないことは20代にもあったけど、30代でこの状況は(中略)正直心配」「(恋愛)メールの返信は後回し。だからといって大したことしてるわけじゃなくて、マンガ読んでる」「(彼氏との交際は)MAXで2年半」とぶっちゃけています。大特集で肩すかしをくらった後だったので、なんだかスッキリ。看板モデルトリオも、こんな人間味溢れるトークで頑張ってもらいたい、というのは無理なお願いでしょうか。

 モデル同様、姉レディたちも結婚と仕事、はたまたその両立に悩むお年ごろ。ならば、昔から知っているマンネリトリオが、モデルとして、女として、どんな幸せをつかみ、道を進み、いかなる戦略で自分を売り続けるのか――。そこに切り込むことが、自らの人生の迷いと重ね合わせて読む姉レディたちの共感を呼び、「AneCan」が再ブレークする近道なのかもしれません。マンネリであることを武器に変化の予感をあおる作戦ですが、毎度肩すかしも度を過ぎると、「またやってるよ」と、姉レディたちに見捨てられるから、注意して!

 「最近うれしかったことはなんですか?」の問いに、もえの答えは「素敵な出会いがありました(ハート)」。生ぬるい夢と野望特集はいいので、いつの日か、今回はたった2行で終わってしまった、このアタリをもっと掘り下げた濃い特集に期待しています! と、無理だろうけど、言うだけいってみます♪ でも、何も料理することなく、いきなり「もえ、結婚しました!」特集とかは、やめてよねー。
(巌鳥子)

「AneCan」

マヤケイは10年前から阿部知代臭を放ってましたよ

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