[女性誌速攻レビュー]「an・an」2011年6月1日号

「ハローワークには失業者がいっぱいいる」迷言飛び交う「an・an」の転職指南

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「an・an」(マガジンハウス)6月
1日号

 ジャニーズの錦戸亮がカバーに登場した今号の「an・an」(マガジンハウス)。ジャニーズが表紙にいると「つ、ついに脱ぐのか?」と思ってしまうほど脱がせ屋のイメージが定着していますが、残念ながら(?)今回は着衣のままでのインタビュー。”あのグラドルがついにヘア解禁”の袋とじを心待ちにするオヤジのように、彼が脱ぐ日を心待ちにしていましょう。さて、特集は「職場の人間関係」です。

<トピックス>
◎職場の人間関係
◎職場恋愛の泣き笑い実例集
◎凹んだ心をアゲる啓発本&マンガ!

■女のグチ大会開催中

 特集では23~34歳の働く読者300人にアンケートをして割り出した、職場の人間関係の悩みを公開しています。アンケートを集計しただけのページが続いた後、女3人による座談会、カウンセラーや弁護士によるお悩み解決策となっています。この特集を一言で言うならば「ドキッ! アフター5の女だらけのグチ大会!」といったところです。

Q:上司に世代の違いを感じるのはどんな時?
A:(女上司には)1位:ファッションのセンス、2位:発言の内容や古くさい言葉遣い

Q:どんなメイク、服装を心がけていますか?
A:(女上司には)あえてダサめ。派手すぎないファッション

 こういった内容のアンケート集計(しかも8P)を見て、「分かる分かる~」と頷きながら「自分はまだここまで不幸じゃない」と優越感を噛み締めるのが正攻法なのでしょうか。お悩み解決ページもあるものの、重点を置いているのはアンケート統計。答えを出すつもりもなく、ただ「私つらいの!」というだけの感情が漂っていて、その自意識にアテられてしまった筆者です。思わず「なんでも自分が一番つらいと思うなよ!」と説教したくなるのはもうババァだから? ただ集まって同情しあうのなら、「婦人公論」(婦人公論)で女の付き合いの複雑さを、「日経ウーマン」(日経BP社)で職場の付き合いをストイックに学んでみてはいかが? 

■迷走もここまで来たか……

 間に連載を挟んで続く、人間関係特集の続きは「an・an」お初と思われる、退職・失業ネタ。とりあえず会社辞めたけど、転職先も見つからず貯金も尽きて、実家戻って、肩身狭くて、でもまだ雇用条件はちゃんと選びたい……ってな女性が続々登場しています。杉作J太郎氏や辛酸なめ子氏が登場して「無職期間は、おごってくれる友人を判別するいいチャンス」なんて茶化したコメントが登場するお茶目さもなく、ガチでリアルな「THE 女の転職」。こんなの「an・an」じゃなくて本当に「日経ウーマン」になってるじゃないですか! 

難関を突破して転職に成功した人の格言には「在職中に転職活動を始めたほうがいい」「ハローワークには失業者がびっくりするほどいる」「名刺やパソコンは自己負担」という具合の拍子抜けする言葉が並んでいました。どんだけ情報をシャットアウトした生活を送っているのか知りませんが、いまどき上記3つはニートですら知っている内容です。恐るべしこのぬるま湯精神によって、これは「日経ウーマン」ではなくやはり「an・an」だと確信しました。

 後半は人間関係に迷う読者を誘い入れるような、占い業者の広告がザックザク。ついでに自社広もザックザクです。広告を見ていると「MISTY」(実業之日本社)を読んでいる気持ちにもなり、今号は一冊で3粒おいしい号でした。そして、次号はアンチエイジング特集。え、また美容!?
(二宮まい)

『アンアン料理帖 春 (an・an cook book)』

もう初夏だけど、許して!

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