噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第76回】

チャリティーでタレントの価値も高める! ジャニーズ帝国は敵ナシ

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「女性自身」6月7日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第76回(5/20~5/24発売号より)

 ちょっと前の「アサヒ芸能」(徳間書店)に、原発事件後、東電から何千万円ももらった女性週刊誌があると書かれていた。どれだ!? 今週号だけを見ると原発関連記事を掲載していないのは1誌のみ。「週女」である。本当か!?

1位「6月東京ドーム学校 マル秘授業の中身は――嵐 櫻井先生『発電に挑戦』 松潤『匂いの実験』4万5千人をワクワクさせます」(「女性自身」6月7日号)
2位「中居正広 女の子のひと言で外したサングラス」(「女性セブン」6月2日号)
3位「父・堺正章との最後の日、独占初告白 岡田美里長女『お歳暮はおいしくて嬉しかったのに』(「女性セブン」6月2日号)

 今やジャニーズといえばチャリティー、である。震災直後、ジャニーさんことジャニー喜多川社長の鶴の一声でコンサートを中止し、コンサート用の電源車を被災地に貸し出す。復興支援プロジェクト「Marching J」ではジャニタレ総出で募金を呼びかける。さすがジャニーさん、これにはジャニーズに批判的なメディアもおいそれとは批判できない。イメージは、さらにさらにアップ! ジャニー喜多川は常人ではない。さすが、である。

 その効果は絶大だったようで、今週の女性週刊誌全誌にジャニーズのチャリティーやら炊き出しやらの震災活動が報告されている。唯一際どいジャニーズネタを掲載する「週女」ですら、「美談」として取り上げている。やられてしまいました。

 まずは嵐、である。今やジャニーズの筆頭とも言える嵐が、6月に満を持してチャリティーイベントを行うのだ。コンサートではなく、東京ドームを巨大な教室に見立て、メンバーがさまざまなテーマで授業していくらしい。授業内容も震災に関連したものだというからファンには必見だろう。チケットは4,000円。収益はすべて寄付されるという。

 そして嵐のチケット入手は困難を極める。ファンクラブ会員は100万人近くと言われているが、今回のイベント収容人数は4万5,000人。それに伴い、嵐の価値もアップ!!

 この企画はうまいとしか言いようがない。歌は一切ないけれど、だからこそもう二度と機会がないかもしれないレアなイベント。嵐だけの”バラエティー生特番”を目の前で見られるってことだものね。ジャニーさんのホモセクハラスキャンダルが裁判になったり、国会で取り上げられても、ジャニーズ事務所は不死鳥のようにしぶとく生き続ける。それはこのような”喜多川センス”が他の追随を許さないことも大きい。メディア関係者なら、手をスリスリして寄って行きたい。視聴率も部数も上がる。だからジャニーズの悪口は書かない。スキャンダルも自己規制する――。そんな気持ちが分かってしまって怖い。チャリティー王国となったジャニーズに、今回ばかりは脱帽です。

 さらにすごいのが中居正広だ。変装して、身分を隠しての被災地炊き出し。それも今回は2回目の発覚だ。3月下旬の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で、地震速報を笑顔で伝えたとして批判が起こり、それを打ち消すために炊き出しした、なんて揶揄する向きもあるが、もしそうだったとしてもやはり偉いと思う。

 前回も今回も同じ福島県というところが、またイケている。他の被災県より放射線量が高い場所だから。2回とも白いニット帽で、サングラス、マスクというところも同じだ。炊き出し現場でバレたのも同じ。極秘と言われていながら、2回ともメディアにバレちゃったことも同じ。1回目はフジテレビでニュースとして流れてた。

 携帯カメラやツイッターが発達した現在、国民的アイドルなんだから、いくら極秘でもバレる。これは中居くんも分かっていたと思う。それなのにあえて極秘。バレてもイメージアップ! またランク外ではあるが、「週女」にも「『タッキー サプライズ炊き出し』で子どもたちに元気を!」なる美談仕立ての記事もあった。3人(組)で全女性週刊誌を席巻した、ジャニーズのチャリティー活動、恐るべしである。

 2001年の堺正章と岡田美里の離婚騒動は、今思い出しても衝撃的だった。岡田が離婚理由として語った内容は、今でも”伝説”となっている。

「毎日、大量に食料などの贈答品が届き、その対処がつらかった。礼状を書くのも大変」

 挙げた贈答品も妙に具体的だ。

「100個の生カキ、ナマコ7匹、80人分スイカ、さつま揚げ100枚……」

 確かに生カキ100個が(確か殻付きだったと思う)送られてきたら大変だと思う。ナマコってどう調理するの? お金持ちなのだから、行きつけのおすし屋さんにでも調理してもらえばいいのに。そんなぜいたくな話が離婚理由っていうのはどうなの!? と多くの庶民は思ったに違いない。私も思った。

 それから10年余り。2人の間にできた長女・栗原菊乃は二十歳になった。現在はアーティストとして活躍中らしい。その彼女が初めて両親の離婚について語っている。

「お中元・お歳暮はお母さんは嫌がっていたようだけど、私たちはおいしいものがいっぱい食べられて嬉しかったですね」

 ある意味この言葉は衝撃的だ。同時に思わず笑ってしまう。そうだよね、そうだよね、おいしかったよね、と。ちなみに宅配便で生ものが届くと(私の場合ほとんど自分で注文するものだが)、岡田美里を思い出す。それほど印象的だった。そして今後は娘のコメントも一緒に思い出すと思う。

『完全保存版 ジャニーズの歴史―光も影も45年』

ジャニーズファンも、「好き」と「監視の目」を分けないとね。

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