[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」7月号

チビ子がいれば人生逆転ホームラン? 「I LOVE mama」の結婚観

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「I LOVE mama」(インフォレスト)
2011年7月号

 先月号で料理の基本に立ち返ろう企画「AKC学園~”ア”イラブママ的、”基”本中の基本の、”ク”ッキング」を立ち上げていた「I LOVE mama」。今月のブックインブックは「美ママ発!エコごはんPJ(プロジェクト)発足」と題して、地球と財布と体に優しいレシピを紹介。クールビューティー読モの木口千佳ちゃんが「エコトクくん(魚焼きグリルに敷き詰めるセラミック石)」を買い求めている姿を想像して、胸熱になるのは私だけではないはず。悲壮感なく節約を遂げる「I LOVE mama」。今月は私たちにどんな盛りマジックを見せてくれるのでしょうか。さっそく今月のラインナップへ。

<トピックス>
◎おウチ事情すべて見せます!!
◎人気の美ママが解説する夏顔大図鑑
◎私が”シンママ”になったワケ

■突撃! 隣の美ママハウス

 今月の特集は「おウチ事情すべて見せます!!」。14人の美ママたちのおウチを巡るロケ企画です。まずは美ママたちのおウチ事情をアンケートで検証します。ママたちの年齢層は主に10代後半~20代前半ですが、なんと30%が戸建暮らし。ママたちをモーレツ節約に駆り立てるものこそ正にマイホーム。その為なら「同居も止むなし」と考えるママも多く、なんと19%がどちらかの両親と同居している模様。もう一つ驚いたのは家賃相場で、1~3万円と答えたママが14%もいらっしゃり、4~5万円、6~7万円代のママと合わせると全体の約75%を占めています。この家賃の相場で最低でも家族3人が生活する物件がみつかると言うことは、読者の多くが地方都市、あるいは近郊都市で暮らしていると伺えます。好きなインテリアのお店も徹底していてニトリが60%。玉置浩二&石原真理と一緒!

 ピンク系のお姫さまハウス、ブラック&ホワイトのクールなリビング……読者ママたちが見たら「ハァ」とため息を漏らしそうな、美ママたちのステキなおウチがこれでもかとばかりに登場します。しかし、100均の造花を部屋中に飾ったり、電子レンジをシールでデコったり、大量に籐のカゴを投入したりと、美ママライフを演出するためには涙ぐましい努力が。「ニトリ」「ドンキ」「100均」を駆使すれば、なんとなくオシャレっぽくなることを熟知している美ママならではのインテリア特集でした。全ページにわたりにおい立つ「ごっこ感」があまりにも強烈で「……なんも言えねえ」という感じですが、それ以前に、一日1回掃除をすると胸を張るママたちに、週末にガーっと掃除機派の筆者は何も言えません。

■シンママは”ネ申”にあらず

 今月の目玉企画「私が”シンママ”になったワケ」に参りましょう。シンママとはラブママ用語で「シングルマザー」のこと。「I LOVE mama」には多くのシンママが登場しています。どちらかというと「パパ」はおまけみたいなもので、「ちびコ&ママ」が重視される「I LOVE mama」。シンママの苦労話&ちびコ愛は多くの読者の胸を打つようで、筆者も楽しみにしている企画の一つです。今回は4人のシンママが「シンママになった理由」「恋愛、再婚」「ちびコのこと」などを情感たっぷりに語っています。

「…本当は発覚する前から、ずっと女の影を感じていた。彼は他の女と寝ている…」「何度もカラダにアザを作って、何度も『別れたい』って思った」という辛い過去を乗り越えてきたママたち。しかし、それらすべての苦労が「ちびコ」を生むことで魔法のように解消した! と言うではありませんか。両親そろっていたって大変な育児を、若いママ一人がこなすのですから、「愛だけじゃ乗り越えられない苦労」があって当然なはず。読んでいてモヤモヤするのは、その部分です。

 「付き合って1ヶ月の出来ちゃった婚」「10歳年上のヤンキーに憧れて」「彼と別れてからの妊娠発覚」……そもそも結婚や出産に対するビジョンがあいまい過ぎではないでしょうか。「お腹に宿ったちびコの存在を確認したとき…弱かった過去の自分にさようならできたんだ」「何度も悩んで迷って選んだシンママの道…だけど最優先にあったのはちびコの幸せだった」というウットリ発言の裏には、もしや「ママになる>>>夫」という悪魔の図式があるのでは? 「なんなら夫イラネ」という気持ちは分からなくもありませんが……結婚・出産は現実ですからね。子どもにはお金も人手もかかりますしね。モヤモヤした思いをレビューという形で紹介するのは、いささかプロとしての自覚に欠けることと反省しつつ、「産みなさい」と同じくらい、「堕ろしなさい」という言葉にも愛があることを、筆者34歳、老婆心ながら大好きな美ママたちにお伝えしとうございます。

 若いママたちのファッションやビューティーを学んでアンチエイジング! と意気込んでいた「I LOVE mama」のレビューですが、ここ最近は読むたびに己のババァ心が頭をもたげてげんなりするのも事実。そもそも「I LOVE mama」はギャルママ同士が労をねぎらい合い、知恵を出し合い、幸せを確かめ合い、連帯感を高め合う「会報」的役割の雑誌。「マジ、このレビューKY」と言われることを覚悟の上で、これからもその気合の入った節約術を勝手に誉めたり、盲目過ぎるちびコ愛に勝手に警鐘を鳴らしたいと思います。
(西澤千央)

『I Love mama (アイラブママ) 2011年 06月号』

ヤンキーに憧れても勇気がない私

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