[女性誌速攻レビュー]「HERS」6月号

骨折のリスクを負ってまで9センチヒールを履く「HERS」読者

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「HERS」(光文社)2011年6月号

 萬田久子あっての雑誌「HERS」、女性誌レビュー2度目の登場です。彼女が表紙で着た服は飛ぶように売れる「萬田効果」なるものがあるそうですが、膝上20センチのデニムスカートに、足首まであるマキシ丈のシャツワンピースを羽織っている今回のコーデをまねできる読者は果たして何人いるのか。萬田久子の身長は167センチ。150センチ台の読者がまねをしたら、シャツワンピースは引きずることになってしまいます。年齢だけでなく身長でも読者をふるいにかけるのか、と思ったら、今月号のスタイリングはすべて萬田久子私物でした。さすが元ミス・ユニバース。一般人にはハードルの高いコーディネートですね。では、本誌を見ていきましょう。

<トピック>
◎萬田久子さん デニムで遊べる夏が来る!
◎手に入れたいのは「抜け感」です
◎浅野温子さん 50歳。「白い服」適齢期

■さ~て、今月のお転婆っぷりは?

 萬田久子の私物で成り立つ特集「萬田久子さん デニムで遊べる夏が来る!」。先月はTシャツで大いに遊んでいましたが、今月はデニムです。まずは、特集内インタビューで萬田久子が語っているデニムに対する思いを紹介します。

「デニムのマキシワンピもその昔流行したし、バギーやベルボトムのデニムにサボをを履いたヒッピー風の着こなしは、私たち世代なら経験済み」
「(デニムは)まさに、今までの経験を生かすべき腕の見せ所なんです。でも、経験だけじゃなく、ちょっとの冒険心も必要」
「若い頃から何度となく着こなしてきたアイテムも、今は計算が必要。計算していないような隙が見せられたら、しめたもんです(笑)」

 豊富な経験を駆使し、冒険心と計算を巧みに使った萬田姐さんオススメのコーディネートが、ブラウスの上にデニムシャツを羽織る「シャツ・オン・シャツ」、デニムのマキシワンピースの上にデニムのジレを羽織る「デニム・オン・デニム」。「デニム・オン・デニム」なんて、ファッションに疎いオタク業界においても最大のタブーとされているコーディネートなのに!! 萬田姐さんキタ―――!!!!! 今月もお転婆っぷり健在です!! 小娘にはとうてい理解できないコーディネートのご紹介ありがとうございます。

にしても、先月のお転婆Tシャツ特集同様、読者がまねをするにはハードルが高いとっぴなコーディネートに限って”萬田久子私物”という展開は、「HERS」編集部がコーディネートの責任を放棄しているとしか思えません。「『HERS』的にはなしだけど、萬田さんがどうしても着たいって言うからさ~」なんて裏事情を妄想してしまいます。

■年齢=オシャレキャリア
 
 知ってました? 50歳って、白い服の適齢期らしいですよ。白い服はレフ版効果もあって顔周りを明るく見せてくれるから、50代女性にはぴったりなんでしょうね……と思ったら、「HERS」の意見はそんな簡単な理由ではないようです。

「オシャレキャリアの長い私たちとしては、白のイメージに自分を閉じ込めるのではなく、もっと自由に操りながら遊びたいもの。白は無垢な色だけに、本当は、さまざまな気分を映し出してくれるのですから」

 ともっともらしい理由を言っていますが、気分に合わせていろいろ着られる=シーンを選ばずに使える万能服ってことでしょ。それより「オシャレキャリア」という言葉が気になります。多くの女性にとって「年を重ねる」ということは美しさやオシャレから遠のくことでしたが、「HERS」は「年を重ねる=オシャレキャリアを積む」という、何とも素敵な方程式を作り出しました。だから、Tシャツを前後逆に着ても(先月号のTシャツ特集)、「デニム・オン・デニム」をしても、「オシャレキャリア」のなせるスペシャルコーディネートということなんでしょう。これらを「おかしなコーディネート」を思ってしまう筆者は、まだまだオシャレキャリアが足りないようです。「HERS」を読んで精進します。
 
■エンドレス・美の追求

 萬田久子のインパクトが強すぎるのか、大特集がいまいち頭に残らないのが「HERS」の特徴かもしれません。そんな今月の大特集は「手に入れたいのは『抜け感』です」。「つかみどころのない言葉ですが、どうやら今どきオシャレの肝みたい」という見出しが、余計にふわふわした印象を与えます。で、「抜け感」とは何なのさ?と読み進めていくと、どうやら「抜け感」とは他誌で言うところの「こなれ感」「外しテク」と同義のよう。

 だったら最初からそう言えばいいのに!! 新しい言葉風におっしゃりたい気持ちも分かりますが、つかみどころがない言葉では何も伝わりません。むしろ、ファッション用語難民を生むだけです。「HERS」の発行元「光文社」さんが出版している雑誌はどれもこれも見出しに定評がありますから、読んだ人の心をわしづかみにするような、しびれる言葉を作ってほしいものです。

 このほか、サンダルリストで紹介されているブーティサンダルのヒールの平均高さが9.2センチ!! アラサーの筆者は6センチヒールでもキツイってのに、「HERS」は読者に9センチヒールを履けとおっしゃるんですね。”50歳”と聞くとまだまだいけそうな感じがしますが、還暦までのカウントダウンが始まってると言えばどうでしょう。足腰が弱り始める年代でもあるのに、安定感の悪い細高いヒールを履いて万が一転んでしまったら……。骨折したら骨がくっつくまでに時間がかかる年ごろなのに……。

 ばっちりメイクをしてしっかりヘアをセットする。流行の服をまとって、足元にはハイヒール――。いったい女性は、いつまで”美しい女性”でいなければいけないのでしょうか。「HERS」がある限りは、とりあえず50歳になっても”美しい女性”であれ、ということなんでしょうね。

 女性誌レビュー2回目にして、「HERS」誌上で繰り広げられる萬田姐さんのお転婆っぷりにすかっりやられてしまいました。来月はどんなお転婆が見られるかとわくわくして次号予告を見たんですが、なんと、名前が見当たらないんです!! 一字一句確認しても、ないのです。なぜ? とはいえ、表紙ではお会いできると思うので、再会を心待ちにしながら1カ月を過ごしたいと思います。

『HERS (ハーズ) 2011年 06月号』

来月も楽しみ!

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