[女性誌速攻レビュー]「AneCan」6月号

「『女子』でごまかすな」女子力でから騒ぎする「AneCan」にミッツが指摘

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「AneCan」(小学館)2011年6月号

 創刊5年目、「AneCan」(小学館)の表紙は押切もえとIKKOのツーショット。微笑む二人をバックに「女子力って、何だ!?」という唐突な問いかけのキャッチが……。これを見て、筆者が瞬間的に覚えたのは危機感でした。ついに、流行りのオネエタレントの力を表紙に借りなければ人の目を引くことができなくなるほど「AneCan」は弱体化してしまったのでしょうか!? 思えば、蛯原友里が姉妹誌「CanCam」(同)から移籍してきた当初は、”脱エビちゃん”を目指す誌面の苦心が見えていたのですが、最近は、もえ&エビの万年マンネリコンビ+高垣麗子で全く目新しさがない上に、はしゃいだポージングも見ているだけで悲しくなっていました。IKKOを客寄せパンダ的に表紙に採用したのも頷けます。久々に「AneCan」レビューを発信しなくては! という使命感にも似た想いに駆られ、雑誌を手に取りました。

<トピックス>
◎CanCam×AneCanチャリティプロジェクト
◎女子力って、何だ!?
◎懐かしの”プリクラ”なう!

■IKKOと押切もえを並べちゃダメ!

 さて、大特集は表紙で競演した二人が「女子力って、どんだけ~!!」と題して繰り広げる対談ページからチェックです。バラエティー番組のトークは定評のあるIKKOでさえも、「AneCan」の手にかかれば、「仕事にオシャレに美容に趣味に…、いろんな面で前向きに努力している姉レディ(注:読者のこと)の皆さんは、女子力があると思う~」などといった上っ面トークに終始してしまいます。

 対談の内容はさておき、あることに気づいてしまいました。それは、IKKOと押切もえの類似性。ルックスではなく、その存在感、というか、コンプレックスを克服した感というか、偽装感というか……。自著『モデル失格~幸せになるためのアティチュード』(小学館)で語ったように、もえちゃんはギャル雑誌の読者モデルからキャリアをスタートし、痛烈なほどの容姿コンプレックスを克服するために10キロ以上ものダイエットをするなど努力を重ね、今の地位を築きました。彼女の駆け出し時代の写真を見れば、美しくなるためにあらゆる努力をしたんだろうな、と思わず納得させられてしまいますし、成功後も、アエラmook「reborn 30歳で生まれ変わる」(朝日新聞出版)で各界の著名人と語り合うなど、ほお骨と同じくらい向上心が全面に出てます。この感じ、コンプレックスを乗り越えて女性美を追求するIKKOとかなり似ています。このストイックさは、もともと愛らしい姿のエビちゃんには決して出せませんし、もえちゃんが愛される由縁でもあるのです。

 こんな二人を対談させたのだから、もっと心に刺さる対談記事ができてもよいでしょうに、女子力UPには「毎日日光を浴びることもおすすめ!」とIKKOが唐突なアドバイスをするような内容に「AneCan」の限界を感じました。このアドバイスを真に受けている読者は、果たしているのやら!?

■節電さえ女子力!

 特集の中に「それ、節電になってます!?」という企画を発見。大震災で節電特集を組むのは分かりますが、それを「女子力」大特集に組み込む強引さって一体。仮に、まずは電気をこまめに消したり、ささいなことから節電を始めてみようと、と思っている読者がいるとして、この記事で「節電は今や国民的新習慣!」「お風呂は家族で続けて入る!」などと鼻息を荒くして詰められては、逆に気持ちが萎えてしまうのでは? と心配でなりません。とゆうか、節電のどこが女子力なのか最初から最後まで分かりません! そして、ページをめくった次の特集は、題して「助けて!腰痛!」。女子力と腰痛。困惑は更に深まるばかり……。

■時代錯誤な座談会

 「AneCan MONEY」という大特集の中のマネー企画では、のっけから、「下がり続けている男性のお給料をアテにするのは危険!」と警告しています。いい男と結婚して専業主婦になる夢を堂々と見ていられる「CanCam」世代と比べ、年を重ねた姉レディは現実を悟ったのでしょうか。しかし、「幸せになれる運命の恋服」という別の特集で、「ボクたちが本当に好きな服はコレです!」と座談会をしているメンズ軍団を発見してしまい、げんなり。給料はアテにしない覚悟は持っても、愛され服が幸せを運んでくるという幻想はかたくなに信じているから姉レディって不思議!

 それにしてもなぜ、雑誌でこの手の座談会に出てくる男の職業は毎回、毎回「広告代理店」「レコード会社勤務」なのでしょう。結局、姉レディが求めているゴールもここなの? それとも編集者の知り合いを手短かに集めているだけ? 誰か教えて~! メンズたちのコメントも見逃せません。「例えば、『何を食べたい』って聞いたとき、パンツをはいている女のコだったら『何でもいい』じゃなくて、きちんと自分の意見を言ってくれそう」って……。パンツorスカートという分かりやすすぎる記号で女性を語る男性が2011年の世に存在するとは! このコメントを真剣に参考にしようと考えるな姉レディがいないことを心より祈ります。

 結局「女子力って、何だ!?」という問い掛けに対する、最も腑に落ちる回答は、IKKOではなく、ミッツ・マングローブが大特集の冒頭で寄せたメッセージではないでしょうか。

「女子という言葉で逃げ道を作らないこと。姉レディ世代は、みんなもうすでに『女性』であって、女子ではない。大人の女性なのだから『女子』で、いろいろなことをごまかさない」

 しごくまっとうな回答には、愛すら感じます。そうか、節電や腰痛などでごまかしてはならないのですね!
(巌鳥子)

『AneCan (アネキャン) 2011年 06月号』

表紙がこわいよ……

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