芸能レポーター・石川敏男の芸能ヒミツ便り

液状化で歪んだ自宅、やむなく「駐車場の車内で生活」するあの芸人

2011/05/05 20:00
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『ぐっさん家』(東海テレビ)公式サイトより

 名古屋地区他で放送されている『ぐっさん家』(東海テレビ、土曜午後6:30~)という番組がある。DonDokoDonのぐっさん・山口智充(42)が司会を務める人気番組だ。年季の入った家賃3万円のアパート「ぐっさんの家」を舞台に番組は進み、内容は「人と人との熱い絆とともにぐっさん家ならではの旅をお届けします」というもの。番組は絶好調で、すでに9年間も続いている。

 しかし、その一方で、人に言えない悩みをぐっさんが抱えていることを知る人は少ない。ぐっさんが実際に生活している家が大変なことになっているのだ。3月11日午後2時46分、東日本を襲った大震災。ぐっさんの自宅は千葉県・浦安にある。液状化現象が起こったあの街だ。ディズニーランドも液状化現象で休園をやむなくされた街(ランドは4月15日、シーは28日に営業再開)。多くの家は傾き、電信柱も倒れ掛かってしまっている。

 道路には大きな亀裂や段差が生まれ、歪みにより波打っていた。ライフラインも切断され、断水、下水道の使用制限が続いた。被害の甚大さの割に、震災当初には報じられなかった地域だ。ぐっさんの自宅も例外ではなく、大きく変形してしまい、住める状態ではないという。

「気の毒ですよ。”理想のお父さんNo.1″に選ばれたこともあるぐらい子煩悩なんですよ。その子どもたちと愛する妻と楽しく暮らしていた家が傾いてしまったんですから。でも『東北の津波被害のことを考えたら、自分のことは、小さなこと。人に言えないよ』と、自分の家の被害は内緒にしているんです。ぐっさんは、自宅の駐車場に止めた車で生活しているようです」(山口を知る芸人)

 まもなく震災から2カ月。吉本のスタッフは「人の良いぐっさんらしい。『自分のことはいいから、とにかく義援活動は続けなきゃ』とぐっさんは言ってます。ところで、何で知ってるの?」と、言われてしまったが、広めてはいけなかったのかな? 自分のことより被災地支援を優先するぐっさんの心意気にファンも惚れ直すだろう。

最終更新:2013/04/01 19:39
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