[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

分娩台で真っ白な灰になる…… 感動の出産の対極にある『ジョー』スピリット

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(C)安彦麻理絵

 ああ、なんだかもう、体調がスゴイですねぇ……。何がスゴイって、頭痛&鼻水、である。

 先週のことである。「妊婦は目を酷使しちゃいかん!!」という昔からの言い伝え(?)を無視して、3Dの映画なんか見たのが悪かった。多分それが引き金になってると思う。その翌日から私は、今まで経験した事のないような頭痛に襲われるハメになった……。

 ちなみに観た映画は『塔の上のラプンツェル』。いや、これはこれで、ほんとに面白かったんで別にいいんですよ、見た事、ぜんぜん後悔してません、ほんとにオススメな映画だと思います。お値段分の価値はあります。デートムービーとして最適です。でも当日、たまたまレディースデーだったせいか、女子客が異常に多く、「お姫様の素敵なお話を、女だらけで鑑賞」って、かなり不気味な気がしたのだが……。

 で、頭痛である。「今、3Dなんて見たらヤバいだろうな~」なんて、覚悟はしてたけど、それにしたって、ここまでこんな引っ張るとは思わなかった(もう、1週間たってるよ!!)。映画、見終わった直後から、なんだか眉間のあたりが「グモ~ン……」とし始めたなぁと思ったら、それからもう……。翌日、朝起きたころにはとにかくこれでもか!! って位に、ズッキンズッキンものすごいことになってしまった。もう、歯まで痛くなってんだから、どんくらいヒドいかは御想像がつくのではないだろうか。あまりにも痛むので「これ、もしかして蓄膿症!?」と思って(蓄膿症はもの凄く頭に激痛が走る)、それで急いで近所の耳鼻科で看てもらったのだが「別にどこも異常はありません」と、すげなく言われる。しかも妊婦ってことで「痛み止めは、かかりつけの医者で出してもらったほうが……」と、やんわり断られる始末。市販の痛み止めをテキトーに飲むわけにもいかず、ただひたすら我慢し続けたのだが、もう、拷問である。頭に思い浮かぶのは「孫悟空が三蔵法師から罰をくらって、頭の輪っかにギリギリ締め付けられて、もがき苦しんでる様」ばかり。

 私、何か悪い事したか? したよな、してるよなぁ、今まで生きてきて私……してきたよなぁ……。

 朦朧とする頭で今までの人生を振り返り、「自分はなんて傲慢な人間だったのだろう」という事に気が付いた(なんだかもう、相当訳の分からない境地にイッている)。そして夜には「もう死ぬのではないか?」と思われるような痛みに突入。あまりにも痛くて「七転八倒」が出来ないくらいなのである。ただもうひたすら、白眼むいたような状態で口開けっぱなしで、「私は死んでもかまいませんから、どうか神様、腹の赤子だけは無事に外の世界に出してやって下さい!!」と、懇願するような有り様であった。

 この「頭痛」とセットで、何故か花粉症の「鼻水」まで悪化。鼻が「出しっ放しの水道の蛇口」みたいになってしまい、ちょっと良くなったかと思ったら今度は「常にどっちかの鼻の穴が鼻詰まり」の状態。もう、最悪なんてもんじゃない。八墓村の生首じゃないけど、もう、ほんとに刀で首をブッタ斬って欲しいと、本気で願うこの状況って一体……。

 振り返ってみれば、今回の私の妊婦生活は、常にこんな、体のマイナートラブルとの戦いであった(てゆうか、2人目以降、もうずっとこんな調子)。妊婦じゃない時の体の使い方が滅茶苦茶だったのだろうと思う。妊娠すると一気にそういうのがドッときて、「ああ、私は本当に今まで自分の体を傲慢に扱ってきたのだな」ということに気が付かされるのだ。(どんなマイナートラブルが発生かといえば……書き連ねると、「なんか妊娠するのヤになってきた」なんて言い出す人が出てきそうなので、あえてここでは伏せとこう……はぁ)頭痛の原因は3Dだけが原因じゃなくて、多分今までの生活の仕方というか、そういうのが、ぜーんぶ重なり合って出てきたもんだろう、と、私は推測している(そんだけ、ろくな妊婦生活送ってなかった……もちろん妊娠以前も)。

 で、先日、丁度、産婦人科の検診日だったので、痛み止めを出してもらってことなきを得たが、でも。薬が切れると、また痛み出すのであった(まぁ、発生当初よりは幾分マシにはなってるけれど)。

 それにつけてもまぁ、こんなボロ雑巾みたいになりながら、モーローとしながら、よくも生きてるもんだ、と、つくづく思うのであった。こんだけこんなイタイ目にあってんだから、今度赤子産んだ時は、「任務完了!!」ってことで、是非とも号泣とかしてみたいもんだ(実は今まで、出産して泣いたことが一度もないもんで)。しかし、そうは願ってもそんなにうまく感動的に泣くことが出来るかどうかの保証はない。もしかしたら、試合が終わった後の『あしたのジョー』のように、優しく微笑みながら、頭をうなだれて燃え尽きてるかもしれない……分娩台の上で私……ジョーのような微笑みを浮かべて……大股開きで、真っ白な灰になってるかもしれない……。

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