[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」4月22日号

永作博美が「婦人公論」で、”若くあらねば”プレッシャーについて語る

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「婦人公論」2011年4月22日号(中
央公論新社)

 今号の「婦人公論」の特集は「40代からが女の人生の本番です」。表紙にその文字がデカデカと書かれています。そしてその横には、38歳で結婚、39歳で第一子を出産した永作博美が……。なんかイヤ~な予感がします。女優としてすんごく美形というわけでもなく、グラマーでもなく、しばしば「ナチュラル」「自然体」といった形容詞で語られることが多いにも関わらず、「魔性の女」のイメージも併せ持つ永作博美は、しばしば「憧れの女性」として名前が挙がります。しかし、現実には一般の中年女性が「ナチュラル」と「魔性の女」を両立させるなんてぜーーったい無理。だって「ナチュラル」と「魔性の女」を両立させようと目論むその計算高さ自体、全然ナチュラルじゃないですもん。ストレートにナチュラル婆さんを目指すか、魔性婆さんを目指すかどっちかにしたほうが、よほど素直で好感が持てます。筆者個人は、「憧れの女性は永作博美」と言って、男をチラ見しながら無邪気にクシャッと笑うような女は信用しないことにしていますよ。

<トピック>
◎特集 40代からが女の人生の本番です
◎安部譲二×山田詠美 人生相談劇場 第二幕 道を外れそうな義理の息子
◎こんなに違う!? 年金生活の理想と現実

■もっと自由にケモノのように生きろということか

 冒頭で「永作博美に憧れると言う女」の悪口を書いてしまいましたが、永作博美本人には罪はありません。ナチュラルも魔性も女優としてのお仕事のうちですから。それを真似する女に無理があるというだけで。で、永作本人は今回の特集で角田光代と対談しているのですが、こんなことをおっしゃってます。

「”若くあらねば”というのは一種の社会的プレッシャーのような気がします。そこから解放されたら、もっと楽になるんじゃないかな。今の時代、情報が多すぎて理想型が独り歩きしがちだと思います。女としても、男としても、もっと言えば子どもですら理想通りであることを要求されて、狭い世界に閉じ込められてしまう。『こうあらねば』という強迫観念があるというか。もっと自由に、人から何を言われても私はこういうふうに生きたい、と言える雰囲気があってもいいんじゃないでしょうか」

 この方は、「”永作博美のように”若くあらねば」という呪縛に苦しめられている浅はかな女がどれだけいるのかご存知なのでしょうか。そこから解放されるべきだと、ご本人がおっしゃってますよ。でもそんなこと言っちゃったら、この特集や大半の女性誌、オバハンを「女子」と呼んで一儲けしているおじさんたちが困っちゃいますね。それに、「人から何を言われても私はこういうふうに生きたい」と言える女性が世の中にどれだけいるのかも疑問です。「人から何を言われても私はこういうふうに生きたい」と突っ走った結果が、「婦人公論」においては婚外恋愛 a.k.a.不倫ですから。それでいいのか!?

 そんなこんなで永作博美という落とし穴にハマらないようドキドキしながら読み進めていったら、「岐路に立つひと、迷うひと」というページに遭遇しました。昔の人生相談を掘り起こして分析するという企画です。たとえば、不倫のお悩みについて明治44年「都新聞」は、「獣類に等しい行為」「相当の制裁を受けねばならぬ」と斬り捨てています。昭和59年の宇野千代は不倫の相談に対して「人間ではない、動物の書いたような手紙」「末はあなたを不幸にさせる」と唾棄。不倫への嫌悪感もすごいんですが、一般読者の手紙に対して「獣」「人間ではない」と罵る容赦のなさ……昔の日本パネェわ。生き方だの社会的プレッシャーだの生っちょろいことでモヤモヤしていた頭をガツンと殴られたようなショックでした。

■安部譲二の中学入試の話、聞きたい人~?

 安部譲二と山田詠美の「人生相談劇場」の2回目が掲載されています。前回はグダグダの中にも意外とおもしろい箇所があったのですが、今回は前回にも増して安部譲二のどうでもいいオレ話が多く、どう考えても6ページも割いて掲載する内容ではありませんでした。「婦人公論」読者には安部譲二ファンが多いのでしょうか。謎です。

■「女性であることを再確認」ってどういうことだろう

 特集が「40代からが女の人生の本番です」なわけですが、後ろの方には「老後の不安スペシャル こんなに違う!? 年金生活の理想と現実」という小特集や、「K-POPとの出合いが主婦の私を変えた!」というルポが掲載されています。45歳のユリさんが「東方神起に出会って、自分が女性であることを再確認できた」だってさ。もうね、「婦人公論」を読んでいると休まるときがないんですよ。40歳から本番でしょ、60歳になっても銭勘定でしょ、K-POPで女開花でしょ。元気でどん欲。若さも美しさも仕事も金も結婚も出産も婚外恋愛のときめきも、そして性の快楽も、すべてを手に入れねばならない。そりゃあ、無理ですよ。でも手に入らないものほど、欲しがるのが女の性。「婦人公論」をこれほどまでに欲深い雑誌にしたのは我々だという自覚を持って、次号の特集「一生ものの友達をつくる!」を楽しみにしましょう。また波乱のニオイがしますけど……。
(亀井百合子)

「婦人公論」

角田光代も年齢不詳な感じよ?

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