[女性誌速攻レビュー]MORE5月号

女友だちはこうあるべし? 「MORE」のノイローゼ一歩前の”友情”像

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「MORE」(集英社)2011年5月号

 春の訪れを少しずつ感じる今日この頃。「4月からは社会人だから、OLさんのバイブル「MORE」(集英社)を読み始めなきゃ♪」という品行方正な新社会人の方も多くいらっしゃるでしょう。結婚を決めたら「ゼクシィ」(リクルート)、子どもができたら「たまひよ」(ベネッセ)……。自分へのセレブレーションを形にすることで、社会での立ち位置を明確にする。そこから生まれる消費活動が社会経済を活発化していくわけですから、雑誌って大事~。「あおり」っていうのも、雑誌の持つ役割の一つなんですよね。

<トピックス>
◎今日着る! 即戦力コーデ100
◎「狭~いお部屋」プチ改造でいきなり格上げ
◎一緒に行こう。嵐

■「嵐」というプレイに酔う

 他のアイドルには見向きもせず、嵐だけに操を捧げてきた「MORE」。その思いが半期に一度の割合で結実する特別インタビューが、今月の目玉です。テーマは「一緒に行こう」。「MORE」お得意の、”脳内男女交際”を色鮮やかに展開しながら、5人のロングインタビューが13Pにもわたって綴られています。まず、「出かけるなら」をキーワードにした質問に対するメンバーの答えを少しだけご紹介。一般人が抱くイメージと、メンバーの個性が恐ろしいほどにリンクしております。

Q、「一緒に行こう!!」と聞いてイメージするのは?
二宮:イメージ的には”旅”なんじゃないかな。ただ、僕を誘ったところで、間違いなくつまらない旅になりますけどね。
Q、最近、プライベートで出かけた場所は?
大野:実家。
櫻井:岡本健一君と映画『ソーシャルネットワーク』を観に行きましたね。
Q、春デート、どこに連れて行ってくれる?
相葉:”自分の行きたい場所”と”彼女の行きたい場所”をすり合わせて、その真ん中に行く。たとえば、僕が”北海道”で彼女が”沖縄”なら…”千葉”とか。
松本:花見かな。

 櫻井クン→知性派、大野クン→ぼんやり、ニノ→めんどくさい感じ、相葉クン→千葉、マツジュン:「花より男子」……期待を裏切らない、抜群の安定感です。インタビューする方もされる方も求められたイメージを理解している完璧なるアイドル取材。脱帽です。全員集合のインタビューでも、フリオチが余りにも良く出来ており、「すごく腕のいいライターが妄想で書いたんじゃ……」と疑う程の出来栄え。相葉クンがフリ、マツジュンが盛り上げ、ニノ&櫻井クンが軽くいなして、リーダーが落とすという具合。なんですか? ものすごいカッコいい超新塾ですか? 嵐と運命共同宣言しちゃう「MORE」だからこその、濃密なプライベートトークも満載です。「嵐」というプレイを、どうぞご堪能ください。

■「女友達がいないと生きていけない」の裏側

 「嵐さんといっしょ」でのほのぼのした気持ちが一気に凍りつくような、生々しい企画を発見。「私たち『女友達』がいないと生きていけないっ!!」です。少し前まで「ブログで生活の充実を見せつける女友達に殺意が」とか「キャリアもないのに子どもを産んで幸せそうな姉妹に殺意が」とか言ってませんでしたっけ? 編集部によると、そういった”負の感情”は減少傾向にあり、ライバル視するよりは波風を立てないことに最善を尽くす傾向にあるんだそう。

 「彼はまた作ればいい、女友達は一生モノ」「お互いの応援団」「絆を感じさせてくれる人たち」と女友だち礼賛の声が上がる一方で、「恋愛を優先されると寂しい」「ちょっとでもすれ違うと”嫌われたかな”とドキドキしてしまう」と、恋人に対して思うようなモヤモヤを抱えている”重度”な方もいらっしゃる始末。

 「MORE」は、その現象は昨今の女子会ブームが背景にあると考え、女子会に潜入し誌上中継しています。かいつまんで紹介しますと”乾杯→近況報告→「ONE PIECE」どこまで読んだ?→恋バナ→ネイルチェック→やせたよね~→デザート”という感じ。女子会では重い話はしない、というのがルールで、とにかく楽しい話題で気分を上げるんだそうです。仲が良くても「ひとりエッチをしてること(26歳公務員)」「消費者金融に借金がある(28歳販売)」「実は2ちゃんねる好き(26歳教育)」「お見合いパーティーに本気で何度も通っている(29歳販売)」などは絶対話せないんですって。たしかに、友達だからと言って、なんでもかんでも言う必要なんてないですもんね。そもそも仲の良さと悪さは表裏一体。ずっと言いたかったけど、言えなかった”貴女への一言”には「香水がたまに臭すぎる」「おそろいで服をかうのを強要しないで」「アイドルにハマりすぎて、少し現実が見えてないよね」など、これぞ女の本音というべき珠玉の名言がずらり。

 生きることに真摯なMORE娘たちは、本来「ごっこ」であって構わない女の友情関係にも「オキテ」を作り、自分の仕掛けた罠に足元をすくわれそうになるのを必死に堪えているということがよく分かる企画でした。こと、友情に関して言えば、「MORE」も「セブンティーン」(集英社)も「ラブベリー」(徳間書店)もやる内容は大して変わらないということも。読後の感想は、「女の友情、めんどくせぇ」ってことです。

 今月号は他にも「惚れにくいという病」なんてページもありました。MORE娘が嵐に、女の友情に励む裏には「恋ができない」という事情もあるようです。惚れにくさ改善プログラムが「早寝、早起き、朝ごはん」と書かれているのも「健康体じゃないから恋が出来ない」と暗に言われているようで、まぁどんよりします。MORE娘の敵は、上司でも部下でも女友達でもなく、”自分というモンスター”にあるのですね。
(西澤千央)

『MORE (モア) 2011年 05月号』

友情ってめんどくさいっす

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