[TVツッコミ道場]

天然かつ真剣! スター・錦野旦が”スター”でいられる要因とは

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『情熱のスタア・ディスコ/ガラスの部屋』
(ポニーキャニオン)

 今回ツッコませていただくのは、3月3日に放送された、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。

 「芸能人プライベートクイズ QQQの休日」という、とんねるずが仲間たちと過ごす「休日」に密着し、そのVTRをクイズ形式にして見せるという企画。今回は木梨憲武49歳の誕生日を仲間たちでお祝いするというもの。

 この憲武バースデーの模様が、移動用のドライバー役だったはずなのに無意識に酒を飲んでしまう小木博明、無理やり一旦自宅に帰らされるレッド吉田、綾小路翔のお水芸ノリにドン引きする高橋英樹一家、フットサル大会でなぜかボールを抱えて逃げるように走っていくIKKOさん、とんねるずの友情、そしてとんねるずの歌に素人のように喜ぶバナナマン日村の顔など、見所笑い所満載だったのだが、それとはちょっとだけ違う角度で光っていたのが、スタジオゲストでクイズの解答者として参加していた、スター・錦野旦の生真面目さだった。

 この企画、「クイズ」といっても実際には正解かどうかは現場の雰囲気で、どこか大喜利的な要素もある。つまり流れで正解が決まっていくのだが、スターはそんな空気は全く読まず、クイズに対して一人だけ真摯な態度で臨む。

 1問目は、VTRからの「フットサルで起こった大事件とは?」というクエスチョン。これに対して、ビビる大木が解答する→スタジオ静かになる→「なんだよ、ナベプロ!」「だからナベプロは……」と、理不尽な”ナベプロいじり”をして笑いをとる、というのが最近のお約束的な流れのひとつになっている。しかし、スターは真剣だ。自分の後列にいる大木に対し、わざわざ後ろを振り返って、

「あなたが、ワッというようなさ、なんか……」

 と、マジアドバイスをしている。とんねるずとは、スターという愛称を定着させた、実質的な命名番組『生ダラ』以来の仲である。それなのに、憲武に「錦野さん、もう静かにして」と、途中でブッタ切られる。その後も、一旦はスターの解答が正解とされたのに、モト冬樹の出した解答に、「モトさんが正解だね」という空気になり(どちらかといえばスターの方が正解に近そうだが)、そちらに正解が移動。要はそういっ集団芸なわけだが、ここでもやっぱりスターは、その空気が理解できず、「えっ、なんで!?」「ちょっと待って!」と、真剣な眼差しで慌て、笑いをとっていく。

 1月の放送でも、ハワイロケで久しぶりに落とし穴どっきりに見事に引っかかってみたり、いじられることで発する輝きは、今もなお相当の面白さ。だが、いじられて笑われること自体は面白くはないらしく(ハワイでも、ゲラゲラ笑う日村に、半ギレして殴り掛かろうとしてたし)、スター錦野は若干ご立腹な表情。そこでさらに、スターが何かを語ろうとするたび、続きを遮って進行するなど、執拗なスターいじりをかぶせ続けることで、怒りも結局笑いに変わっていく。

「俺さっき当たったのにさぁ……」

 と、口をとがらせてさっきの解答の愚痴をこぼすだけで周りがドッとウケる。なんでこんなにウケるのか理解しきれてないのか、ちょっと困惑しながらも口元がほころぶスター。

 真剣で天然。そんなところがスター・錦野旦が愛されちゃう理由なのかもしれません。近所の子どもにも「スター」と、気軽に話しかけられてるみたいだし。
(太田サトル)

『情熱のスタア・ディスコ/ガラスの部屋』

ぜ~んぶひっくるめて計算でしょ?

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