[連載]鹿砦社・松岡社長の「暴露の花園♪」第20回

創業者一族の知られざる暗部をあぶり出した『前略、劇団ひまわり様』

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『前略、劇団ひまわり様』(砂岡周
二・著/鹿砦社)

――『ジャニーズおっかけマップ』『タカラヅカおっかけマップ』や、”松田聖子の愛人ジェフ”による『壊れた愛』など、芸能人の研究本・暴露本など問題作を次々と刊行してきた、鹿砦社・松岡利康社長。”言論の自由”を守るために闘ってきた、社長の壮絶出版人生に迫っちゃうぞ~!

【劇団ひまわり編】

 芦田愛菜ちゃんに、大橋のぞみちゃん、そしてこども店長こと加藤清史郎くんら、幼少期から芸能活動を始める少年少女を育てるのが”児童劇団”。児童劇団の中でも、江木俊夫や水谷豊、田中美佐子といった逸材を輩出した劇団ひまわり――そのほのぼのとした名前からは想像しがたい一面に迫った本が、『前略、劇団ひまわり様』(砂岡周二・著/鹿砦社)です。

 本書には、当時の劇団ひまわりの主宰である砂岡藤三郎氏の娘が自殺したエピソードが書かれた第一章に始まり、氏の酒乱騒動や売春未遂までもが書き綴られています。藤三郎氏は酒に酔うと暴言を吐いたり、暴力をふるったりしただけでなく、あるときは銀座のお気に入りのホステスを10万円で”買おう”としたこともある、とも本の中で明かされているのです。書いたのは砂岡一族のひとり、砂岡周二氏。親族内でのトラブルがこじれて、暴露本出版へ繋がったということ!?

「劇団ひまわりは、創立以来ずっと、砂岡一族の中で経営を続けているんだけど、この本の著者の砂岡周二は、親族の間でうまくいってなかったんだろうね。借金もあったみたいだし」

 と、のんびり語る鹿砦社社長の松岡利康さんですが、本書の出版前には、コワ~い目にも遭っているようで……。

「劇団ひまわりの関係者が、夜中に編集部に突然押し掛けてきたみたいなんだよね。そのときはたまたま社内に誰もいなかったんだけど、『本日伺いましたが、お留守でしたので、また、折りを見て伺います。砂岡』って書いた張り紙が非常口の扉に貼ってあってさ。セキュリティが厳しいビルだったのに、どうやって非常口のところまで来たんだろうね? コワいよな~(笑)」

 これだけでなく、連日、脅しの電話もかかってきていたのだとか。

「出版直前に何べんも電話がかかってきてさ。『刑事告訴する!』とか、『出版差し止めだ!』とか『弁護士と詰めている』とか強い口調で脅してきた。のらりくらりとかわしていたら、今度は『直接会って話したい』だの『ゲラを見せてほしい』だのやんわりとした態度に出始めて……結局全部あいまいにかわしちゃった(笑)」

 さらには、藤三郎氏の息子で、劇団ひまわり代表でもある砂岡不二夫氏の名前で、「通告書」なる内容証明も届いたのだそう。

「それに対する回答書はちゃんと送ったよ。僕、そういう内容証明は無視しないよ。確か、回答書には『やるならやれ!』みたいなことを書いたんだよ(笑)」

 さすが、「鹿砦社と言えば”内容証明”」と言っても過言でないほど、”内容証明慣れ”している、ひるまぬ松岡さんです。本が出版される前にはこのようなモメ事があったものの、出版後には特に何もなく、劇団ひまわりとのトラブルもフェードアウト。

「これだけ劇団ひまわり側が、出版前に文句をつけてきたのも、『ひまわりはクリーンなイメージなのに、汚されたら困る』ってことなんだろうけど。イメージが悪くなったら、入団者も減っちゃうしね。この本に書いてあるのは、社長の不倫話と、社長令嬢の自殺について。こういう話は、大きな一族ではそう珍しいことでもないかと思うけど、児童劇団のような、小さい子を預かる場所は、悪いことしちゃいけないよネ」

 と、松岡さんはいつものごとく、正義感たっぷりに締めくくりました。
(朝井麻由美)

松岡利康(まつおか・としやす)
1951年9月25日生まれ、熊本県出身。同志社大学文学部卒業後、貿易関係の仕事に従事。サラリーマン生活を経て、83年にエスエル出版会を設立、88 年に一時期経営危機に陥っていた鹿砦社を友好的買収、同社社長に就任。05年にパチスロメーカー大手のアルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)を取り上げた『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』、球団スカウトの死に迫った『阪神タイガースの闇』などの出版物について、名誉毀損で神戸地検に逮捕、起訴され、有罪判決を受ける。「ジャニーズ研究会」も開設。

鹿砦社公式ホームページ

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