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拒食症、体外遊離、ドラッグからの脱却! 人生に迷った時に読みたいセレブ自叙伝

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キャリー・フィッシャーは本当にドラッグやめてる?

 ハリウッドで成功したセレブの多くが、自伝や自分史を書いている。クリスマスや母の日、父の日などのイベントに合わせ、プレゼント商戦の一環として出版されることが多く、ベストセラー入りすることも少なくない。

 このようにベストセラー作家という肩書きを持つセレブはかなり存在するのだが、ゴーストライターが手がけているケースがほとんどで、実際は彼らの言葉でないことが多いとされている。しかし、中には「他人が書くと事実が曲げられてしまう」と自ら執筆する者もいる。ずば抜けた文才を発揮し、辛口評論家からも認められ、映画化されることもあるのだ。

 今回は、セレブ本人が執筆したメッセージ性の強い自叙伝の中から、「読んでおきたいセレブの自叙伝」をリストアップしてみた。

■第5位 キャリー・フィッシャー(映画『スター・ウォーズ』レイア姫) 『Postcards from the Edge』

 ハリウッドの大スターである両親を持ち、チヤホヤされながら育ったキャリーの経験が基となっている半自伝小説。作品の主人公をスーザンとし、いくら頑張っても親を超えることができないジレンマや、努力を「親の七光り」という言葉で片付けられてしまう、ハリウッド2世の心の闇や苦しみをオープンに綴っている。

 この本の最大の読みどころは、重度の麻薬中毒者になるまでの過程と辛いリハビリ。偉大過ぎる親を持つ彼女は、自分で大きなプレッシャーを与えてしまい、それから逃れるようにドラッグにはまるようになる。心の弱さが原因ではあるが、他に選択はなかったと思えてしまうほどの苦しさと闘っていたことが告白されている。OD(薬物過剰摂取)で胃洗浄してくれた医者をヘラヘラとナンパするほど、頭も心も麻痺してしまった彼女だが、リハビリ施設の門を叩き、専門家のもとで治療し、克服。麻薬中毒者の心の葛藤、2世の苦しみ、ハリウッド業界のシビアな真の世界を知ることが出来る、興味深い1冊となっている。

■第4位 ポーシャ・デ・ロッシ(『アリーmyラブ』ネル役) 『Unbearable Lightness』

 夢のハリウッドで女優として成功し、スポットライトを浴びるようになったポーシャ。が、その裏で苦しんだ拒食症、過食症を、赤裸々に綴った読み応えある自叙伝。「初恋は拒食」と告白する彼女は、12歳のときモデル・コンテストで優勝し、長年苦しめられることになるダイエットにはまっていったという。

 最大の読みどころは、『アリーmyラブ』に出演中、頭の中で「お前はデブだ」という声が響き渡り、重度の拒食に陥っていく様子を描いた章。1日300カロリーしか摂取せず、下剤20個を飲み、170センチという長身であるにもかかわらず、37キロまで体重を落とした。骨と皮になった彼女を見た兄に「死んでしまう」と号泣され、検査を受ける。そうしてやっと食べ始めるのだが、今度は過食症になり、10カ月で76キロに。ハリウッドスターであるプレッシャー、同性愛を隠し続けていたことなどが、極度の摂食障害に拍車をかけたと彼女は分析している。

 そんな彼女を救ったエレン・デジェネレスとの出会いや愛、結婚についても綴られており、心の平穏を得るまでの過程も明かしている。ダイエットに苦しんでいる女性、苦しんだ過去のある女性を勇気づける1冊となっている。

■第3位 シャーリー・マクレーン(『愛と追憶の日々』) 『アウト・オン・ア・リム』

 アカデミー賞常連の大スターであったシャーリーが、頂点に君臨していた83年にリリースした、自身の体験をもとに綴ったスピリチュアル自叙伝。インドのヨガ・グルやヒマラヤの高僧、スエーデンの霊媒師らと接触することにより精神が磨かれ、予知や体外遊離を体験するようになった彼女は、この素晴らしい精神世界を多くの人にも知ってもらいたいと夢中でペンを走らせ、世界的なスピリチュアル・ブームを巻き起こした。

 本は、シャーリーが英国の政治家と不倫関係にあり、その実らぬ恋にもがき苦しむところから始まる。そして、世界中で出会ったスピリチュアル・リーダーたちから、人間が生きる意味、運命の人、ソウルメイトとは何なのかを、教えてもらい、自分なりの悟りを開き始める。

 最大の読みどころは、ソウルメイトのデイヴィッドに導かれ経験する体外遊離。肉体と銀の糸で繋がれた魂が、月の裏までぐんぐん上昇し、その後、糸をたぐるように戻ってくるというもので、デヴィッドは「この銀の糸がない状態が、死なんだ」と説明。シャーリーは思わず「死ぬことが、怖くなくなったわ!」と歓喜の声をあげる。

 読書習慣があまりないアメリカで300万部を突破するとい大ベストセラーとなった本書は、分かりやすいスピリチュアル入門書として世代を超え読み続けられている。人生に迷ったり、生きることに意味が見出せないときに、ぜひオススメしたい。

■第2位 ジョージ・タケイ(『スタートレック』ミスター・カトー役) 『星に向って』

 ウォーク・オブ・フェイムの星型受賞者である日系三世のジョージが、戦時中の強制収容所での不遇時代、活動家となったきっかけ、努力とチャンスでアメリカン・ドリームを掴んだ半生を書き綴った自叙伝。

 本は、太平洋戦争勃発に伴い、5歳のとき家族と共に強制収容所に送りこまれたところからスタート。戦後、メキシコ系が多く住んでいた土地に多くの日系家族と共に移り住み、待遇の悪いメキシコ系のために声をあげ、活動家に目覚めたこと。成績が良く3年生を飛び級したが、担任から「リトル・ジャップ・ボーイ」と呼ばれ、憤りを感じたこと。UCLAで演劇を学び舞台役者としてキャリアをスタートさせ、運よく『スタートレック』に出演できたことなど、かなりディープな内容なのだが、成功者にありがちな押し付けがましい表現は一切無く、経験したまま誠実に淡々と語られている。

 特に印象的なのが、憧れのスター、ジョン・ウェインの映画に出演した時のエピソード。ジョンがベトナム戦争賛成者であったため、反対派のジョージは思い悩んだが、ジョンの役者としてのプロ意識の高さと魅力に完璧に参ったという素直な気持ちが書かれている。

 日米の友好活動を長年しており、架け橋となっているジョージ。日本人以上に日本を愛している彼の言葉からは学べることも多い。ちなみに、ジョージは同性婚しておりゲイとしても有名だが、カミングアウトしたのはこの本の発売後である2005年であるため、そのことについては本書では触れられていない。

■第1位 ジェナ・ジェイムソン(ポルノ女優・事業家)『How to Make Love Like a Porn Star: A Cautionary Tale』

 ポルノ界の女王と崇められるジェナが、レイプされた過去、麻薬中毒で死にかけたこと、ポルノ女優として頂点に登りつめた足どり、バイセクシュアルとして関係してきた100人を超える男と女たちについて赤裸々に告白した暴露系自叙伝。執筆には2年の月日を費やしたというが、壮絶な人生を文字にしていくことがセラピーとなり、癒やされたという。

 ショーガールだった母は、ジェナが3歳のとき皮膚がんで他界。莫大な治療費が払えず一家は自己破産し、極貧生活を強いられるようになる。兄や父からドラッグを教わり育ったジェナは、16歳のとき4人の男に集団暴行を受ける。その後も牧師にも強姦され、家を飛び出し、彫師だった彼との同棲を始める。彼の勧めでストリッパーになりヌードモデルの仕事もするようになるが、重度の麻薬中毒になり、彼に捨てられてしまう。しかし、治療後元カレへの腹いせで出たポルノで才能を発揮。いち早くポルノのオンライン事業に乗り出し、大成功を収めた。ほかにも、ポルノの裏世界、ポルノ女優の現実、などが綴られている。

 この本の最大の読みどころは、なんといってもダメ男ばかりとくっついてしまう彼女の「男運の悪さ」。最初に同棲した彫師は、彼女が体を張って稼いだ金を搾り取り、麻薬漬けにし、身長170センチの彼女が、体重35キロを切った時点であっさりと切り捨てた。最初の夫のポルノ俳優とも結婚10週目に破綻するが、金の卵を産むジェナをなかなか離してくれない最低な男だった。2度目の夫も、彼女が皮膚がんになり治療後、今度は不妊治療で苦しむ姿を見て、逃げてしまう。頭脳明細でルックスも抜群な彼女には、大勢の男が寄ってくるが、選ぶのは彼女を支配したがるヒモのような男ばかり。彼女もそれは認めており、だめんずたちのことを客観的に分析している。

 あり得ない人生だけれど、妙に共感してしまうジェナの自叙伝。ちなみに、スカーレット・ヨハンソン主演で映画化したいと公言していたが、スカーレットには「その気はさらさらない」と丁重にお断りされている。

『アウト・オン・ア・リム』

怪しげなのに、アマゾンでは好評価!

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