[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」2011年3月号

草野満代がさじを投げた! 「日経ウーマン」のお悩み相談に最強読者が登場

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「日経ウーマン」3月号(日経BP社)

 香里奈が表紙の「日経ウーマン」3月号。前号で、本気すぎて恐ろしい記事になってしまった”スピリチュアル特集”の印象が強かったせいか、今月の表紙の「幸せな仕事 BEST 30」というキャッチーな見出しにホッとしている自分がいました。他にも「ヘルスケア」「投資」など、同誌では常套句と化した見出しが並ぶ今月号。たまに慣れない企画を立てては暴走し、ハラハラさせてくれる「日経ウーマン」ですが、今月は心から安心して読めそうです。では中身をチェック!

<トピック>
◎幸せな仕事 BEST 30
◎働き女子のヘルスケア大全
◎円高のうちに賢く得する!

■幸せな職業の第1位は!?

 大特集「幸せな仕事 BEST 30」では、30職種の満足度をランキング形式で発表。「日経ウーマン」のオハコである膨大な読者アンケート(1067人分)をもとに、「収入」「残業時間」「仕事内容」「ワークライフバランス」など、あらゆる観点から「仕事満足度」を採点しています。ちなみに「ワークライフバランス」とは、結婚・出産を含むオフの時間も理想的に過ごせるかという度合い。特にここ5年は、「仕事バリバリ派」から「仕事そこそこ派」の女性が急増しているとかで、仕事満足度を決める重要な項目なのだそう。そして、仕事満足度ランキングの上位は次の通り。

1位「マーケティング」
2位「教育」
3位「薬剤師」
4位「編集・ライター」
5位「教師」

 6位以降は、「法務」「医師」「介護職」と続きます。1位の「マーケティング」は、平均年収688.2万円と高給な上に、女性の能力が積極的に活用されているため、男女差もなく、満足度が高いのだとか。

 ちなみに「ストレス度が高い職種トップ10」の1位は「看護師」、2位「システム構築」、3位「医師」。病院はストレスの吹き溜まりなのですね……。また、月の残業時間1位は「編集・ライター」で平均63.3時間、年収ワースト1位は「介護職」で209.1万円でした。現在就活中の女性は、どんな資料よりもこの特集が参考になるかも?

■20人の女性が、顔出しで年収・貯蓄額をご開帳!

 引き続きお仕事大特集では、「読者に多い20職種のリアルを公開!」と題し、20人の女性に顔出しインタビューを実施。ここで下世話ながら興奮しちゃうのが、貯蓄額や年収の項目。千円単位まで公開されており、「ふ~ん、アクセンチュアは32歳で年収578万円ね~」「この若い女性、こんなおすまし顔で1,000万円近くも貯め込んでるのか!」など楽しみ方は無限大!! 普段なら友達にも聞けない「ねえねえ、年収いくらもらってんの?」が、聞いてもないのに企業名と共にオッピロゲです。さすが「NO! 誇張表現!」でお馴染みの「日経ウーマン」。見出しの「リアル」の文字は伊達じゃありません。

 そして、この特集の最後を飾るのが、歌人・枡野浩一氏が審査員を努める「OL川柳大賞」の発表。数ある読者からの作品から選ばれた大賞は「おいしいの ひとこと求めて ふとります」という、これだけ見たら「は?」な作品(解説を読むと、食品開発者による作品であることがやっと分かる)。他にも、「有休を 取るだけなのに 胃が痛い」「女子社員 いつの間にやら みなアラサー」といった共感しやすい作品から、「理不尽な こともあるけど がんばるぞ」「毎日が こんなに暇で いいのかな?」という川柳なのかも怪しい作品まで、そこそこ楽しめます。

■4股中の読者を見放す草野満代

 元アナウンサー・草野満代とゲストが、面と向かって読者のお悩みに答える連載「お悩み解決★草野ゼミ」。今回のゲストは新婚の北陽の2人です。そして、結婚に悩む27歳の読者が登場。

「合コン、お見合いパーティー、結婚相談所など手広く試し、(略)この1年で50人以上の男性と会いました。その中で定期的にデートをする相手が、今4人います。(略)その中に本命の男性が一人いるのですが、(略)いっそ、そんなに好きではないけれど一番条件のいい別の男性と結婚するのもありかな、と思っています」

 そんな打算的な読者に対し、最初は「好きではない人と結婚しても、結婚生活を楽しめない気持ちは夫からすぐ見透かされますよ」と的確に助言する草野。しかし「私は子どもができてもずっと働き続けたいので、ルームメイトのような感覚で家事と育児を分担できたらと思っています」と浅い意見で読者が反論。北陽も負けじと「ほかの3人とは別れて、本命の彼ときちんと向き合って、1年くらいお付き合いしてほしいな」と食い下がってみるものの、「でも、好きな人が忙しくて会えないときはほかの3人と会うことで気が紛れるので全員キープしておきたい」と、次第に自分勝手な本心を暴露し出す読者。

 結果、「こいつに何を言ってもダメだ」という空気が漂い、草野氏や北陽が「幸せになれませんよ」「相手に失礼ですよ」などと呆れ気味に言い放ち終了。女性誌のお悩みコーナーで悩みが解決しないパターンを初めて見ました。

 初対面にも関わらず、あらゆる職業の女性が出会い頭に年収と貯蓄額を報告してきた「日経ウーマン」3月号。この他にも、子宮筋腫や乳ガンなど女性特有の病気の見つけ方や、外貨預金による資産運用情報など、こんなフラチな私の事を誰よりも真剣に考えてくれる「日経ウーマン」……いや、もういっそのこと「お母さん」と呼びたいくらいです。世話焼きで、ちょっぴり現実主義の「お母さん」に、来月も会いたいと思います。
(林タモツ)

「日経ウーマン」

満代の結婚は筑紫さんも心配してると思うよ。

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