ブラック・ジョークがさく裂

「主催者は賄賂を受ける」ゴールデン グローブ賞の司会者がスパーク!

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ジョニー・デップも御立腹?

 16日に開催された、第68回ゴールデン グローブ賞授賞式。世界最大のSNS「Facebook」誕生を描いた『ソーシャル・ネットワーク』が4冠に輝いたり、女性同性愛カップルを描いた『キッズ・オールライト』が2冠に輝くなど、今年もサプライズがあった式典となった。しかし、全米が最も驚いたのは、司会進行役のリッキー・ジャーヴェイスの傍若無人ぶりだった。

 リッキーは、人気TVコメディー『The Office』『エキストラ:スターに近づけ!』のプロデューサー兼主役を務めた、大物コメディアン。歯に衣着せぬブラック・ジョークを得意とし、2008年にプレゼンターとしてエミー授賞式に登場した際のスピーチが好評で一気に知名度が上がった。

 昨年のゴールデン・グローブ賞で、リッキーは冒頭から「この会場にお集まり頂いたセレブの方々を見ると、昨年手がけられた素晴らしい作品を思い出しますね。美容整形外科医による作品、という意味ですよ」「いやいや、あなた方はとても素敵ですよ。私もちょこっとお直ししてね」「ペニスの縮小手術もしなくっちゃいけなくって、ふふ」と暴走。ハリウッド・スターは世界中に名が知られているというくだりでは、「貧困にあえぐアジアの発展途上国の子どもたちにアンジェリーナ・ジョリーの写真を見せてごらんなさい。”ママ~”って言いますから」と、会場を笑いの渦に巻いた。

 授賞式の様子は、毎年全米に生放送されているのだが、リッキーが司会進行役を務めた昨年の式典はかなりの高視聴率を獲得。主催者のハリウッド外国人記者協会は、昨年を越える無礼なネタはないだろうと踏み、今年もリッキーを司会進行役に抜擢したのだった。

 しかし、リッキーは「もう司会進行役なんて頼まれないだろうから、言いたいことを言う」と、事前に公言していた通り、今年のゴールデン・グローブ賞授賞式は開始直後からブラック・ジョークを連発。

 「式典の時間がやってきました。今夜はお酒を浴びるほど飲んで、パーティーしまくりましょうね。まぁ、チャーリー・シーンは朝からやってることですけど」「えっと、ポルノ女優を呼んで元妻に紹介して、ホテルで泥酔して裸になって暴れて通報されたんですよね」「というか、これって月曜日の出来事なんでしょう? 月曜日でこれだけのことをするなんて、大晦日はさぞかしすごかったんでしょうねぇ」と、冒頭でチャーリー・シーンをおちょくった。

 続けて、「昨年は『トイ・ストーリー3』『怪盗グルーの月泥棒』『トロン:レガシー』など3D映画が多かったですよね。『ツーリスト』のキャラは3Dじゃなかったけど」と言い、会場から「オ~」という声が上がると「自分が発言するのもおこがましいと思ってますよ。だって、僕は『ツーリスト』見てないからね。っていうか誰も見ないだろう、あんなの。でも、ノミネートされているくらいだから、素晴らしい作品なんでしょう」「『ツーリスト』がノミネートされたのは、賞を主催するハリウッド外国人記者協会が、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーを招きたいからだって噂されていますが、それは違います! 理由はそれだけじゃない。協会は賄賂も受け取りますから」と満面の笑みで言い放った。この時、カメラはジョニーに向けられたのだが、ニヤッと笑ったものの目は据わっており、不愉快そうにガムをくちゃくちゃ噛む姿が映し出された。

 実は、大コケ映画と言われている『ツーリスト』と、クリスティーナ・アギレラ主演の映画『バーレスク』が、今回のゴールデン・グローブにノミネートされたのは、配給元のがソニー・ピクチャーズが、ハリウッド外国人映画記者協会の記者らを超豪華ラスベガス旅行に招待する形で賄賂を与えたからだ、と一部メディアで伝えられている。ラスベガスでは『バーレスク』に出演した大御所女優で歌手のシェールによるプライベート・コンサートまで行われたというのだ。

 リッキーはこの報道をスピーチに引用したのであり、「賄賂だなんて、ねぇ、皆さん。協会の何名かがシェールのコンサートに連れてかれただけでしょう? これは賄賂じゃないですよ。シェールなんて誰も見たくないのに。何でかって? だって今は1975年じゃないでしょ」と、64歳ながらも整形し続けることで若さを保とうとしているシェールをネタに笑いをとっていた。

 あまりにもブラックなジョークを連発するため、会場のリアクションはイマイチになっていたが、リッキーはお構いなし。「たくさんの素晴らしい映画がノミネートされませんでしたよね」とスピーチを続け、「『Sex and the City2』が、何もノミネートされなかっただなんて! 映画ポスターを修正したスタッフたちに特殊効果の賞が贈られてもいいんじゃないでしょうかっ!」と発言。

 「『フィリップ、きみを愛してる』もいい作品ですよね。ジム・ キャリーとユアン・マクレガー、2人の異性愛者が同性愛を演じている、あの映画ですよ。有名なサイエントロジーの役者は、正反対のことしておりますが」と、名前は出さなかったものの、長年ささやかれているトム・クルーズとジョン・トラボルタのゲイ疑惑ゴシップを、堂々とジョークのネタとして使った。

 ハリウッドスターや制作スタッフにはサイエントロジー信者が多いこと、また同性愛者をネタにしたことから、このジョークにはブーイングが巻き起こった。しかし、確信犯であるリッキーは「えっ、そうでしょ?」「大丈夫、ボク、今日弁護士連れて来たから」「いやいや、連れて来てないってば」とお茶目にかわし、その場を濁すことに成功。

 新作ゾンビTVドラマ、『Walking Dead』を紹介する下りでは「『Walking Dead』といえば、84歳で24歳の美女と婚約したヒュー・ヘフナーさん、おめでとう!」と言い、続けてプレイボーイの大御所と元プレイメイトの性生活に関する下品なネタを披露した。

 リッキーは、進行中にプレゼンターを紹介する際も毒を吐き続けた。「才能高き、美しい、ユダヤ人! ユダヤ人ですよね、メル・ギブソンがそうだって教えてくれたんですよ。スカーレット・ヨハンソンです!」と、ユダヤ人嫌いで有名なメル・ギブソンをネタにしたり、「アシュトン・カッチャーのパパ、ブルース・ウィリスです!」とデミ・ムーアにかけた嫌なジョークを放ったりした。そして、挙句の果てには「私は、彼のトイレ介護と入れ歯も入れてあげたんですよ」と、ハリウッド外国人映画記者協会の会長を紹介。授賞式後の「これでもジョークはセーブした」という発言が信じられないほど、リッキーは飛ばしまくっていた。

 なお、散々好きなことを言いまくったリッキーが式の最後に言い放った言葉は「神さま、私を無神論者に創ってくださり、ありがとうございます!」だった。

 神をも恐れぬリッキー。今後、トーク番組に出演し、ゴールデン・グローブの裏話や暴露話などを披露すると見られており、当分目が離せそうにない。

『新装版 ブラック・ジョーク大全』

すげえ!

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