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昭和風の文章が嵐のアイドル性を強調! 『嵐 解体白書』

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『嵐 解体白書』(鹿砦社)

 1999年9月15日、ハワイ・ホノルル沖に浮かぶクルーザーの上で、衝撃のデビュー会見を行ってから早11年……。松本潤、二宮和也、相葉雅紀、櫻井翔、大野智、5人のメンバーからなる「嵐」は、国民的アイドルグループに成長した。コンサートを開催すれば86万人を動員、CDをリリースすればオリコン1位は当たり前。SMAPの高齢化問題が深刻になってきた中、嵐は今やジャニーズ事務所の稼ぎ頭と言っても過言ではないほどだ。『嵐 解体白書』(鹿砦社)では、そんな嵐の11年間の歴史を振り返りつつ、5人の詳細なパーソナルデータを紹介。さらに『月刊Jマニア』(同)に掲載されたおもしろネタたっぷりの嵐特集記事も収録され、嵐ファンの心を掻き立てる内容になっている。

「嵐? まあ、嫌いじゃないけど」程度の思い入れしかない読者のために、基本知識として頭に入れておきたい各メンバーのパーソナルデータを抜粋してみよう。

【松本潤】
●実家は池袋(JR池袋駅の東口方面)
●小学生の頃はワンパクで、正義感の強い子どもだった
●野球選手になる夢を諦めて、ジャニタレを目指した

【二宮和也】
●新小岩の町工場の長男
●ジャニーズJr.として活躍するようになってから気前が良くなり、パンやジュースを同級生にオゴっていた

【相葉雅紀】
●実家は千葉市花見川区にある「チャイナハウス桂花楼」(中華料理屋)
●小学生時代のあだ名は”バイア”
●ああ見えて(?)勉強もスポーツもそつなくこなす、器用なタイプだった

【櫻井翔】
●言わずもがな、父親は郵政省(現総務省)のエリート官僚で、生粋の慶應ボーイ
●慶應幼稚舎時代の将来の夢は「けいさつかん」になること
●白シャツ+半ズボン、白ハイソックスにローファーという、おぼっちゃまスタイルでジャニーズのレッスンに通っていた

【大野智】
●実家は新小金井
●小学生の頃からオサレだった
●2003年頃から「嵐ってステキだな」と気づいた

 各メンバーの実家の近所の人や友だち、母校の先生などに取材しているだけあって、パーソナルデータはかなり詳しく書かれている。二宮くんがパンをおごっていたという情報は、それこそ地元民でないと知り得ない内容だ。

 後半の記事もアッパレ。 “嵐の5人が『遠山の金さん』に出演した場合の配役”、”嵐のメンバーが学校の先生だったら……”など、バラエティに富んだ妄想ネタや、”ライブには人が入るのに、なぜテレビでは視聴率が取れないのか”という、勝手に分析している記事まで、さまざまな角度から嵐をフィーチャーしている。また、松本が麺類好きという発言から「日本そばは必須アミノ酸が豊富で健康にいい」とネタが派生していったり、端々にためになるマメ知識が散りばめているのも特徴だ。

 読んでみて思ったのだが、この本を書いたのは40歳前後の中年の方なのではないだろうか? 「どんなことでも当たって砕けろの精神でやっちゃうよ」(演技の仕事をし始めたばかりの二宮くんが言ったであろう想像コメント)、「カッコいい服があるんだよ。千葉市内に買い物に行こうぜ」(中学生時代、同級生に慕われていた気さくな相葉くんが発したであろう想像コメント)、「ありがとう、でも特別につき合う気なんかないから、悪く思わないでよね」(バレンタインに女子を振る相葉くんの想像コメント)……など、やたら口調が昭和風なのだ。このノスタルジックな口調により偶像感が強調されている。メンバーの素顔が覗けるパーソナルデータが網羅されているのに、読めば読むほど偶像感が増す「嵐」本だ。

 本書は文字情報だけでなく、デビュー当時からの写真も充実。写真と言えば、10月に発売された『走り続けろ嵐! 国立競技場ライブ・レポート』(鹿砦社)にも注目だ。こちらは今年の夏に開催されたコンサート『ARASHI 10-11 TOUR “Scene”~君と僕の見ている風景~』の国立霞ヶ丘競技場4daysに密着した内容になっており、ライブ写真がてんこ盛り。とにかく、衣装センスが秀逸すぎるので確認してもらいたい。以前ジャニオタに「嵐はコンサートの衣装がダサい」という話を聞いたことがあるが、アイドルの衣装はダサくてなんぼなのである。テレビでは無難なオサレ男子風衣装に身を包んでいる嵐が、ライブでは垢抜けず、キンキラキンの衣装で汗だくになって踊っている……そんな洗練されていない感じが堪らないのだ。特にオススメな衣装は、豪華絢爛、和柄の金箔ズボンだ。こんなにNOWい衣装はジャニタレもとい、嵐しか着こなせないと思うので、一見の価値アリ!
(小石川光希)

『嵐 解体白書』の公式ページはこちら

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