[女性誌速攻レビュー]「VERY2月号」

「VERY」読者代表の1日に密着! 足場が崩れそうなギリギリの幸せを見た

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「VERY」2月号(光文社)

 先月号で紹介しました通り、新年一発目の「VERY」は「夫のウツ」特集が差しこまれるという波乱の幕開け。2010年までは「ブランド」と「お受験」に目を奪われていた「VERY」読者も、今年はそろそろ現実に向き合わなければならないということでしょうか。とはいっても、件のページは後半の4ページのみ。そこにたどり着くには、女の欲望をむき出しにしたファッションページが立ちはだかっていますので、まずはそのギラついた企画から読み解いていきましょう!

<トピック>
◎保存版 30代からのセレモニー服の掟
◎滝沢眞規子さんを、もっと知りたい!
◎うちに限ってまさか! の「夫のウツ」

■常に男の目線を気にして生きる、女の悲しい性

 まずは、今月の大特集「保存版 30代からのセレモニー服の掟」から見て行きましょう。いつ来るか分からない冠婚葬祭はもちろん、卒入園などフォーマルファッションを必要とされるイベントが目白押しのこの時期にぴったりの企画です。

 まずは知識編。「結婚式のご祝儀、兄妹やおじ・おばは5万円から」「仏式、神式、キリスト教別の不祝儀袋の選び方」など、勉強になるネタも。それにまた「ドロドロ不倫の末の結婚にもご祝儀は必要?」「お通夜でカルジェル(編註:ジェルネイルの一つ)の手元、どうすればいい?」などの設問があったりと、「らしさ」も忘れないのが素晴らしいです。

 ファッション編では、妊婦用の喪服を紹介したり、披露宴&二次会用のレンタルショップを紹介したりと実用的。でもその中でもやっぱり忘れないのが、男性の目線。散々、華やかなドレスを紹介したあとで、「イケダンはどれが好き?」と座談会を開き、品評させています。この手法、「CanCam」(小学館)でよく行われるパターンで、「男にモテる服はコレ!」を印象付ける働きがあるのですが、既婚者向けの「VERY」でもこの展開とは……。結婚したら、好きな服をだれにも文句言われずに着たいものです。

■「ギリギリで生きていたいから~♪」

 愛読者の方はご存知かと思いますが、昨年、「VERY」には滝沢眞規子さんという専属モデルが誕生しました。読者モデルから”昇格”したのですが、その美しい顔立ちはもちろん、シンプルで洗練された渋谷区の自宅(誌面で公開済み)、愛する旦那さまと3人のお子さんの幸せな家族、という「VERY」カースト制のトップに君臨する、最高峰の専属モデルなのです。

 今月号ではその滝沢さんを大特集。「ルブタン」「ジミーチュウ」「タニノクリスチー」などの高級ラインが並ぶシューズクローゼットや、旦那さんのためにつくった、”パーフェクト”なお弁当を公開したり、メイク法をお披露目したりと、滝沢祭り。その中でもギョッとしたのが、「滝沢さん密着24時間 ある一日を追いました」という記事。本当に5分、10分単位で追っているのがすごい! 結構細かいので、筆者の方で簡単にまとめます。

 午前6時に起床し、朝食にはマッサージサロン「Safe body’s」で習った野菜ジュースとともに。食洗機に食器をつっこみ、幼い子どもが食べこぼすため、食後は毎回テーブル周りを水ぶきに。洗濯も洗剤はTide、柔軟剤はDowny April Freshを、掃除機はダイソンを愛用。その後、20分でメイクを済ませ、子どもたちを幼稚園やプレスクールに送ります。その後、PTAの集まり、ヨガ、美容院、ショッピングに行き、食材は恵比寿三越で調達。青山の花屋で自宅用の生花を買い、子どもたちのお迎えへ。夕方にはアルゼンチンマスチフの愛犬ずーちゃんを散歩させ、お風呂掃除や夕食を済ませます。子どもをお風呂に入れ、寝かしつけてから、30分のランニング。旦那さんが帰って来たら、夕食を準備し、午後11時にナノイーをオンにして就寝。

 ふー、全然簡単にまとまらなかった! もちろん、一般的な専業主婦だって忙しいのは重々承知しています。ただ、さらに美しくなるためにジムやらヨガやら通いつつ、生活レベルを一カ所も落とさない。今回は滝沢さんにフォーカスしていますが、これは彼女に限った事ではなく、「VERY」読者全般の生活スタイル。これを狂わす大きな出来事(介護なり、病気なり)が出てきたら一瞬にして崩れそうですが、そんなギリギリな状況だからこそ、幸せを噛みしめているのかもしれません。

■夫よりも……

 というわけで、前半のボリュームが多過ぎて、「夫のウツ」特集までがまさにケモノ道状態でした。肝心の特集は、ウツの兆候を調べるチェックリスト、不眠や食欲不振などの主な症状の解説、専門医に答えてもらうQ&A、『ツレがうつになりまして』(幻冬舎)の望月昭&細川豹々夫婦のインタビューという無難なつくり。それでも、「VERY」読者に「ウツ」というかけ合わせの悪いものを周知できただけでもいい企画だったのではないかと思います。

 夫がウツになる確率よりも、「VERY」読者のギリギリすぎる生活の方が一歩間違えばウツになりやすいとさえ思ってしまった今月号。たまには毛玉だらけのスウェットでテレビの前に寝ころび、ケツの一つでも掻きながら、せんべいをボロボロ落としながら食べる、という”贅沢”を提案してあげたいな、と思いました。本当は安らぐための家庭なのに、「VERY」読者は家の中でさえ、「オシャレで完璧な自分」でいなければと怯えているようですから。
(小島かほり)

「VERY」

毛玉のジャージ、貸そうか?

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